子犬のしつけはいつからスタートすると良い?正しいしつけの順番やポイントを解説!
子犬を我が家に迎えた時は、これからの愛犬との楽しい生活を夢見てワクワクすることでしょう。しかしこれから10年前後続いていく愛犬との穏やかで楽しい毎日のためには、「しつけ」を早いうちからスタートすることが欠かせません。ここでは子犬の正しいしつけの順番やしつけのポイントをご紹介します。
正しい子犬のしつけ方を知ろう
Liliya Kulianionak/shutterstock.com
犬を我が家に迎えた時は、これからの愛犬との楽しい生活を夢見てワクワクすることでしょう。犬を飼おうと思う方のほとんどは、子犬のうちから飼いたいと思っているに違いありません。
いざ我が家に子犬が来たときはもう何もかもが可愛らしくって、ただただ愛情いっぱいに育ててあげたい!と思うかもしれませんが、これから10年前後続いていく愛犬との穏やかで楽しい毎日のためには、「しつけ」を早いうちからスタートすることが欠かせません。
きちんとしつけをせずにただ甘やかして育ててしまうと、愛犬自身が幸せで穏やかな暮らしができるかにも影響を与えてしまいますし、飼い主にとってもストレスが大きくなってしまう要因となりかねません。愛犬も、また飼い主や家族にとっても、お互いが共存して仲良くやっていくために「しつけ」をすることは大切なことなのです。
しかもただ好きなようにしつけをすれば良いわけではなく、「正しいしつけの仕方」を行わないと、これまた愛犬との今後の生活に影響を与えてしまいかねません。では子犬のうちにどのようにしつけをすれば良いのか、正しいしつけの仕方や順番について学んでいくことにしましょう。
子犬のしつけはいつからスタートすると良いの?
Africa Studio/shutterstock.com
そもそも子犬といっても、しつけはいつからスタートすれば良いのでしょうか。
子犬のしつけは生後2~3ヶ月頃からスタートすると良いと言われています。それよりも前は「社会化期」と呼ばれ、子犬が人間社会で暮らしていくためにさまざまなことに慣れる時期なので、しつけをする時ではないからです。
もし自宅で子犬が産まれたという場合は、生後2ヶ月くらいまでは人や家などの環境に慣れさせるだけにとどめておきましょう。産まれたばかりの子犬は脳が未発達で、まだまだ何を言われているか理解できないからです。
しかし一般的には、ペットショップやブリーダーから子犬を買う方が多いのではないかと思います。なので販売されている子犬は、すでに2~3ヶ月になっているという子犬がほとんどではないでしょうか。
ということはそれまでの「社会化期」の時期に必要な基本的なことに関しては、すでにプロのトレーナーやブリーダーが慣れさせてくれています。たとえば人間や音に慣れるといったトレーニングはすでに行ってくれている場合がほとんどだということです。
ですから自宅に子犬を迎えた頃には、すぐにしつけをスタートすることができます。子犬を我が家に迎えたなら、もうその日からしつけをスタートするのが望ましいでしょう。
「子どもなのにかわいそう」「もっと成犬になってからしつけをしてもいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、子犬の頃にしつけをスタートする方が犬はすんなり覚えて順応しやすく、ストレスを感じることもないので良いのです。
本来、犬も含め動物は、親や兄弟と共に暮らす中で犬社会のルールを教えられ学んでいくものです。その役割を飼い主が代わりに果たす必要があります。
子犬のしつけには時間がかかることを覚えておこう
子犬を我が家に迎えたなら、その日からしつけをスタートすることができますが、だからといって最初からハイペースで焦って行わないように気を付けましょう。
子犬は、知らない人たちがたくさんいる知らない家に突然来ることになって不安でいっぱいだと思います。最初は環境に慣れるまで不安で鳴き続けるかもしれませんし、飼い主が言うことも全然聞いてくれないかもしれません。
しつけは愛情をもって取り組むということがいちばん大切なことです。飼い主の愛情が子犬に伝わるような仕方で、焦らずゆっくりとしつけを進めていくようにしましょう。
そのためには、子犬が無理なく受け入れられる方法でしつけを行っていくことが大切になります。ではそのために「正しいしつけの順番」について学んでいくことにしましょう。
子犬の正しいしつけの順番ってあるの?
Gladskikh Tatiana/shutterstock.com
子犬のしつけの順番と聞いて、まず最初に思い浮かんだのは何でしょうか?もしかしたら“トイレトレーニング”と思った方も多いかもしれません。
もちろんそうなんですが、しつけを始める前にまず大切な順番として「信頼関係を築く」ということが挙げられます。
まず子犬に飼い主として信頼してもらえるように関係を築き、それから家の中でのルールを教えていく、そして最後に家の外でのルールといった順番で教えていくことができるでしょう。
では実際に、どんな順番で子犬のしつけを行っていくことができるか取り上げていきます。
その①名前を呼んで覚えさせる
しつけのファーストステップとしてまずする事は、子犬に名前を覚えさせるということです。
名前を呼んであげて自分のところに来てくれたら、「えらいね」「すごいね」などと誉め言葉をかけてあげます。子犬を撫でてあげたり、おやつをあげたりするのも良い方法でしょう。
そのうちに子犬は「自分の名前は○○なんだ」と覚えるようになりますし、「名前を呼ばれるとなんか良いことがある」と認識できるようになります。
そしてさらに今後のしつけをスムーズに進めていくために大切なこととして、「アイコンタクト」を教えることも含まれます。
アイコンタクトとは飼い主が犬の名前を呼んだなら、こちらにきちんと目を合わせるようにさせるということです。このアイコンタクトは、今後の信頼関係や主従関係を教える際に非常に重要なポイントとなります。
子犬の名前を呼んであげて、きちんと目を合わせて見ることができたなら、いっぱい褒めてあげるようにしましょう。
その②トイレトレーニング
トイレの場所をきちんと覚えてもらうことは、お互いがストレスなく暮らしていく上で欠かせないしつけです。きちんと教えないと、家じゅうのあちらこちらで排せつするようになってしまいます。
トイレトレーニングで大切なのは飼い主の根気と、タイミングを見極めることです。すぐに覚えてくれるとは限りませんし、何度も失敗するでしょう。そうした時でも決して怒らずに根気よく教えていく必要があります。
またトイレトレーニングは、子犬がトイレに行きたいと感じたタイミングにしか行えないので、子犬が排せつしたがっているタイミングをよく観察して、チャンスを逃さないことも大切になるでしょう。
子犬がトイレに行きたいサインにはどんなものがあるでしょうか。
犬は排せつをする前に特有のサインを出すことがあります。たとえばクルクルと円を描くように回ったり、鼻を床につけてくんくん嗅ぎ出したりしたならそれはトイレに行きたいサインなので、「ここでするんだよ~」とトイレの方に誘導してあげましょう。
特に寝起きのタイミングや食後、遊んだ直後などは排せつをしやすい時なので、じっと様子を伺ってタイミングを計れるようにスタンバイしておくことができます。
トイレでできた時には、すぐにほめてあげるようにしましょう。いつもより高い声で「お利口だね」「よくできたね」などと分かりやすい言葉で褒めることで、子犬はトイレを覚えてくれるようになるはずです。
その③ボディコントロール
ボディコントロールというのは、飼い主が子犬に触れても嫌がらないようにするしつけのことです。
犬が触られるのを嫌がるようになってしまうと、トリミングやブラッシング、歯磨きや健康状態の観察など、毎日のケアができなくなってしまいます。また散歩に連れていくことも難しくなってしまいますし、知らない人に吠えたり、噛みついたりといった問題行動にもつながりかねません。
子犬のうちは警戒心も少ないですから、子犬のうちに「体を大人しく触らせる練習」をするようにしてください。最初は犬が嫌がらないところからスタートして、触られても大丈夫だということを教えていくようにしましょう。
その④「おすわり」や「伏せ」のトレーニング
このあたりから本格的なしつけに入っていきます。「おすわり」や「伏せ」「ハウス」といった指示語を教えるトレーニングは、犬が興奮した時や落ち着かない時にクールダウンさせるのにとても大切なしつけです。何も教えないと、犬は本能のままに行動してしまうようになります。
しかし、犬は人間の言葉を理解することができません。ではどうやって「おすわり」や「伏せ」などの言葉を覚えてもらえるのでしょうか。
それは犬の学習パターンを利用するということによってです。おやつを使って、あるいはアイコンタクトなどを通して誘導し、犬がやって欲しい行動ができた時にはいっぱい褒め、ご褒美をあげるという方法です。最終的には「ハンドサイン」で愛犬が動けるようにしつけをしていきましょう。
その⑤「お手」「待て」のトレーニング
伏せやおすわりなどができるようになったなら、さらに発展したしつけトレーニングに入っていきます。それは「待て」とか「お手」といった指示語を覚えさせることです。
他にもいろんな指示語があると思いますが、こうした指示を教えることは愛犬とのコミュニケーションや信頼関係を築くのに非常に大切です。また愛犬を散歩などで外に連れて行った時など、どこにいても人も犬も安心して過ごすためにも大切なしつけと言えます。
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