猫の「スコ座り」とはどんな姿のこと?座り方から分かるさまざまな猫の気持ちを解説!

猫の「スコ座り」とはどんな姿のこと?座り方から分かるさまざまな猫の気持ちを解説!

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みなさんは「スコ座り」をご存知ですか?このスコ座りはスコティッシュフォールドがよくする座り方のひとつです。脱力感たっぷりの独特な座り方はびっくりされますが、その姿に癒されると評判です。この記事ではそんな「スコ座り」について詳しく解説していきます。また他にも座り方から分かる猫の気持ちを紹介します。

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猫の「スコ座り」とはどんな姿のこと?座り方から分かるさまざまな猫の気持ちを解説!

スコ座りとは?

スコティッシュフォールド

Orhan Cam/shutterstock.com

みなさんは「スコ座り」をご存知ですか?猫が後足をだらんと伸ばして座る姿がおもしろいと、SNSなどのネットやメディアなどで取り上げられているのでご存知の方も多いことでしょう。

このスコ座りはスコティッシュフォールドがよくする座り方のひとつです。スコティッシュフォールドは見た目はもちろん、性格も穏やかなので猫の中でも人気の猫種ですが、最も特徴的なのは通称「スコ座り」と呼ばれているスコティッシュフォールド特有の座り方です。

後ろ足を前に投げ出したスコ座りは気が抜けたような姿で可愛く癒されるという方が多く、スコティッシュフォールドの魅力のひとつとなっています。

スコ座りはお尻を床にベタっとくっつけて後ろ足を前に投げ出し、お腹を上に向けた座り方ですが、この姿がまるで仕事から帰ってきたおっさんによく似ているため、「おっさん座り」や「オヤジ座り」などの呼び名でも親しまれています。

そして他の品種の猫はこのような座り方はしない、スコティッシュフォールド特有の座り方なので、スコティッシュフォールドの「スコ」を名前の由来としています。このスコ座りは、座弾を組むお釈迦様の姿に似ているため、英語では「Buddha Position(ブッタポジション)」と呼ばれています。

脱力感たっぷりの独特な座り方を初めて見る方はびっくりされますが、その姿に癒されると評判です。この記事ではそんな「スコ座り」について詳しく解説していきます。

スコ座りの種類

スコティッシュフォールド特有のスコ座りは実は3種類あります。「自立型」「背もたれ型」、そして「腹筋型」です。

自立型タイプのスコ座りは、壁やソファなど背もたれに加え、腹筋も使わずに自立して体のバランスを保って座る座り方です。

背もたれ型タイプはその名前の通り、壁やソファなど背もたれになるものを使い、体重を背もたれにかけて体のバランスを保って座る座り方です。

そして腹筋型タイプは、お腹の筋肉に力を入れ、体のバランスを保ちながら座る座り方です。どのタイプのスコ座りも、スコティッシュフォールド独特の可愛らしい姿をしているので癒されます。

どんな時にスコ座りをする?

スコ座りをする猫

Steve Collender/shutterstock.com

では、スコティッシュフォールドはどんな時にスコ座りをするのでしょうか?

セルフグルーミングをする時

スコティッシュフォールドに限らず、猫はキレイ好きな性格をしているので、起きているときの大半はセルフグルーミングに時間を費やしています。特に食後や排泄後などは体の汚れが気になるため、必ずと言ってもいいほどセルフグルーミングをして毛並みを整えています。

自分自身の体を舐めて毛繕いをするセルフグルーミングに加え、猫同士で体を舐め合うアログルーミングをすることもあります。

なぜ猫はグルーミングをするのでしょうか?それは体をキレイにして清潔さを維持することに加え、体温調整、気持ちを落ち着かせて精神を安定させるなどさまざまな理由が関係しています。

また、親猫が子猫を舐めるなど猫同士で舐め合うアログルーミングは愛情表現とも言われています。さらに猫同士で舐めあうアログルーミングでは、自分では舐めることができない部位を舐めてもらうこともできます。

自分自身を舐めるセルフグルーミングは、お腹や股など毛づくろいしにくい部位もあります。そこでスコ座りをし、お腹や股などの届きにくい部位を舐めます。

スコティッシュフォールドにとってはお尻やお腹、股や肛門付近などを舐める時には、スコ座りをするとキレイに毛づくろいをすることができるのです。

たとえば胸からお腹にかけての部位を”腹舐め”する際、スコ座りをすると舐めやすいため、腹舐めをする時だけスコ座りをする子もいます。またトイレ後も、スコ座りをすることで”股舐め”しやすいため、股舐めをするためだけにスコ座りをする子もいます。

スコ座りはスコティッシュフォールド特有の座り方ですが、全てのスコティッシュフォールドが必ずしもスコ座りをするわけではありません。

スコティッシュフォールドの中には、他の品種の猫と同じように香箱座りやエジプト座りなど一般的な座り方をするスコティッシュフォールドもいますし、他の品種の猫が毛繕いをする時にスコ座りをすることもあります。

しかし他の品種の猫にとってスコ座りの体勢はきついため、長時間キープすることが難しいようです。でもスコティッシュフォールドの場合は、他の品種の猫と比較すると生まれつき骨格や体が柔らかい性質をしているので、スコ座りを得意としています。

リラックスしている時

スコティッシュフォールドが見せるスコ座りは、セルフグルーミングに加え、リラックスをしている時などゆっくりと過ごしている時にも見せてくれる姿です。

そもそも猫は野生で暮らしていたため警戒心が強い動物です。そのため守ることができないお腹は急所部位と言われており、お腹を見せるのは信頼をしている相手や安全な場所だけです。

ですからスコ座りをしてお腹を見せているというのは、飼い主さんを信頼しリラックスしているサインです。

スコ座りは遺伝疾患によるもの?!

スコティッシュフォールド

Nejron Photo/shutterstock.com

他の品種の猫ではあまり見ることができないスコ座りを、なぜスコティッシュフォールドだけができるのでしょうか?

それは、スコティッシュフォールドがほかの品種の猫よりも骨や関節が柔らかい体質をしているからです。しかしその体質ゆえ、かかりやすい病気のリスクも抱えています。

スコティッシュフォールドと言えば垂れ耳というイメージを持っている方もいるかもしれません。実際、先天的に垂れ耳が多いのが事実です。しかし垂れ耳の原因は、遺伝疾患で耳の軟骨が不完全に成長してしまう病気だと考えられています。

現段階では確実な原因やその治療方法は解明されていませんが、何らかの遺伝子が発育している途中で、軟骨が不完全に成長してしまう「骨軟骨異形成」という病気の可能性があると言われています。

骨軟骨異形成は耳だけに発症するものではなく、手足や関節など体の他の部位にも生涯に渡って突然発症するスコティッシュフォールド特有の病気です。

つまりスコティッシュフォールドは先天的な遺伝疾患が原因で、足に体重をかけると痛みを感じたり、手足に怪我や病気をしやすくなったりしています。

その足や関節の痛みを緩和させるために、脚を前に投げ出して座るスコ座りの体勢をすることが彼らにとって一番楽な姿勢なのではないかと考えられているのです。

しかしスコティッシュフォールド以外の猫種でも、お腹や股の部分を舐めるにはスコ座りの体勢が舐めやすいのでスコ座りをする子もいます。

海外では繁殖禁止もされている

スコティッシュフォールドは、1961年にスコットランドの農園で生まれた耳が折れた猫・スージーがルーツになっていると言われています。

スージーは2年後に複数の子猫を出産し、生まれた子猫たちも折れ耳だったため、折れ耳が遺伝することから折れ耳猫の繁殖が始まりました。

1971年になると、アメリカの遺伝学者の元に折れ耳猫が送られ、ブリティッシュショートヘアーやアメリカンショートヘアとの交配が何度も行われ、1994年にスコティッシュフォールドという名前で新しい猫種として認められます。

つまりスコティッシュフォールドは歴史の浅い猫種なのです。でもその可愛らしい見た目から瞬く間に人気となり、スコティッシュフォールドブームになります。

しかし、スコティッシュフォールドの遺伝疾患に関しては当初から疑問となっており、さまざまな研究機関や医療機関で取り上げられていました。動物愛国イギリスの猫の品種登録団体GCCFでは、スコティッシュフォールドには遺伝疾患があるため繁殖を禁止し、品種としての登録を取りやめています。

ところが日本では全く規制がありません。それとは逆に人気のある猫ということで無制限に繁殖が行われているのが現実です。でもブリーダーの中には、軟骨異常が強く出る折れ耳同士の繁殖を禁止する規則を個人的に設けているところもあります。

しかし耳が垂れているタイプばかりが人気で、耳が立っているスコティッシュフォールドは売れないため、遺伝疾患を考えずに折れ耳同士を繁殖させているブリーダーもいます。

残念なことに、スコティッシュフォールドと一緒に暮らしている方の多くは、生まれつきの遺伝疾患があるという事実を知りません。スコティッシュフォールドが見せるスコ座りは、おそらく骨や関節の痛みを和らげるためにみせる姿勢です。

人間の観点からみると、スコ座りをしている猫はとても可愛く、写真を撮りたくなってしまいますが、体が柔らかいことも関係していますが、痛みを感じているときもあるのかもしれません。

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