猫にさばはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!

猫にさばはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!

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猫にさばを与えても問題ありません。「青魚の王様」と呼ばれるほど、さばは栄養価の高い魚なので、正しく与えれば猫にもメリットとなります。しかし、与え方を間違えると健康を害するおそれがあるので、注意が必要です。そこで今回は、さばに含まれる栄養素や、猫に与える際の注意点を紹介します。

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猫にさばを与えても問題ない?

新鮮なさば

bluedog studio/shutterstock.com

さばは、サバ科サバ属に分類される魚の総称です。日本では主に、秋から冬にかけて旬を迎える「マサバ」、夏が旬の「ゴマサバ」、そしてノルウェーから輸入されている「太平洋サバ(ノルウェーサバ)」が流通しています。

さばは「青魚の王様」と呼ばれているほど、「DHA」や「EPA」などの脂肪酸に加え、ビタミン類やカルシウムなど、健康に良い栄養素が豊富に含まれています。

与え方や与える量に注意すれば、猫にさばを与えても問題ありません。さばに含まれる栄養素を上手に摂取するなら、猫の健康をサポートする上でもメリットとなることでしょう。

猫にさばを与えてもいい量

魚を食べようとしている猫

Sergio Sergo/shutterstock.com

栄養豊富なさばですが、猫に与え過ぎるとデメリットとなることがあります。例えば、さばなどの青魚に含まれる不飽和脂肪酸は、適量であれば体に良い栄養素ですが、過剰に摂取すると脂肪を酸化させてしまい、「黄色脂肪症(イエローファット)」という病気を引き起こします。

基本的には、バランスの取れたフードをメインに与えるようにしてください。日常的に猫にさばを与える必要はありません。与える頻度は「ごくたまに」、与える量は「少量」にとどめておきましょう。

子猫の場合

生後12カ月未満、体重1kg未満の子猫は、消化器官が十分に発達していないので、特に注意が必要です。

さばにはたくさんの栄養素が含まれていますが、与え過ぎると子猫の体に負担がかかってしまいます。リスクを上げないためにも、わざわざ子猫にさばを与える必要はありません。

成猫の場合

生後12カ月~7歳の成猫の場合、1日に必要な摂取カロリーは、体重1kg×70~80kcalとされています。

さば1切れ(100g)あたりのカロリーは202kcalです。体重3kgの成猫であれば、さば1切れだけで、ほぼ1日分のカロリーを摂取することになります。ただし、さばだけでは栄養に偏りが出てしまうため、成猫にさばを与える場合は「少量」だけにし、おやつ程度にとどめておきましょう。

老猫の場合

7歳以上になると消化器官機能が低下し、運動量も減るため、さばの与え過ぎには注意が必要です。老猫に1日に必要な摂取カロリーは、体重1kg×40~60kcalです。さばを大量に食べさせると、内臓に負担がかかるだけでなく、肥満の原因にもなります。

積極的に老猫にさばを与える必要はありませんが、食べさせる場合には「ほんの少し」だけにしておきましょう。

猫にさばを与えることで期待できる効果

新鮮なさば

kittipong sirirattatanon/shutterstock.com

さばには、「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「EPA(エイコサペンタエン酸)」などの多価不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。これらは、血液の循環をよくする働きがあるので、高血圧予防や動脈硬化の予防に効果的です。多価不飽和脂肪酸は、体内で生成されないため、食品から摂取する必要があります。

また、さばには「ビタミンB12」が多く含まれています。ビタミンB12は葉酸と共に赤血球を生成する働きをするため、貧血予防に効果があるとされています。

さらに、「ビタミンD」も豊富です。ビタミンDは、カルシウムとリンの吸収を高める働きがあります。そのため、歯や骨を丈夫にする効果があります。他にも、糖尿病の予防や、免疫力アップにも効果的です。

猫にさばを与えるときの注意点

トレ―に乗っているさばの切り身

kariphoto/shutterstock.com

生のさばを常温で放置しておくと、細菌が増殖するため、中毒症状を引き起こす可能性が高くなります。中毒の原因となる「ヒスタミン」という成分は、加熱しても冷凍しても分解されません。猫にさばを与えるときは、生で与えないことはもちろん、さばの鮮度にも十分注意が必要です。

また、生のさばを猫に与えてはいけない理由に、「アニサキス」による感染症の危険も挙げることができます。アニサキスとは魚介類の内臓に寄生する寄生虫のことです。このアニサキスは、鮮度が落ちると内臓から筋肉へと移動します。アニサキスを含んださばを生で食べると、感染症を発症する可能性があります。そのため、猫にさばを与えるときは、必ず加熱処理して与えるようにしてください。

先ほども述べたように、猫にさばを与え過ぎると、「黄色脂肪症(イエローファット)」を発症する可能性があるため、与える量に注意しましょう。加えて、人間用に味付けされたさばを猫に与えるのはNGです。塩分を過剰摂取すると、腎臓に負担をかけてしまいます。何も味付けをしていないさばを与えるか、猫用に売られているさばの水煮缶を与えるようにしてください。

猫の中には、さばを食べてアレルギー反応を起こす子もいます。さばを食べた後に、体調に異変が見られた場合は、すぐに動物病院に連絡し獣医師の指示に従ってください。

さんまやイワシは与えても問題ない?

新鮮なさんま

K321/shutterstock.com

少量であれば、さんまやイワシも猫に与えることができます。ただし、これらの魚もヒスタミン中毒やアニサキス症、黄色脂肪症の危険はあるので、与える際は十分注意が必要です。

また、さんまやイワシの缶詰は、人間用に味付けされたものがほとんどなので、猫には与えないでください。塩分の摂り過ぎで、腎臓に大きな負担がかかってしまいます。

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