日本テリアってどんな犬？性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ！

日本テリアの特徴

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日本原産としては唯一のテリアでもある「日本テリア」、国内においても知名度がかなり低い希少犬です。

知名度が低いためどんな犬なのか知らないというだけでなく、なんと絶滅の危機にもあると言われています。

それでも一部に熱烈なファンがいる魅力的な犬種なんです。

そんな日本テリアの体型や外見的特徴、寿命について説明します。

日本テリアの体型や外見的特徴

日本テリアの特徴として、長さが約2mmほどの非常に短いビロードのような手触りの被毛が挙げられます。

被毛が短くて寒さには弱いのが特徴の犬種であるため、冬の散歩時には服を着させるか、散歩時間を短めにするなど、寒さ対策が必要です。

イタリアングレーハウンドのような小さくてスマートな身体も特徴で、体高はオスとメスともに約30cm～33cm、体重はオスとメスともに約4～5kg程度とされています。

体長と体高の長さはほぼ同じくらいで、小型犬に分類されています。

顔が黒く、身体は真っ白か少し斑点があるような個体が多く、非常に可愛らしい見た目をしているのが特徴です。

目はアーモンド形をしていて、高い位置についている耳はV字型で半分が前か横に折れています。

腰はわずかにカーブしていて、細いながらも筋肉質な手足を持っています。

尻尾は生まれてからすぐに断尾する習慣があるようです。

日本テリアの寿命

日本テリアの平均寿命は12歳から14歳くらいとされています。

小型犬の平均寿命とほぼ同じくらいだということがわかります。

一時期は大ブームとなったほどの日本テリアですが、戦後は絶滅寸前まで減少したほどの希少犬です。

そのためかかりやすい病気などに関する情報が少ない犬種です。

せっかく飼う機会があるのなら、できるだけ健康で長生きしてほしいですね。

願わくは子犬を産んでもらって人気回復ができればいいなと思ってしまいます。

日本テリアの歴史

日本テリアは、1700年代にオランダから日本の長崎に渡来したスムースフォックステリアの原種犬と、日本在来の犬を交配し、品種改良して作出された犬種だとされています。

さらに交配された犬種として、イタリアングレイハウンドやトイマンチェスターテリア、トイブルテリアなども挙げられています。

最終的には神戸で品種改良をされ、その大人しい性格から「神戸テリア」として親しまれていました。

19世紀後半の明治時代に、芸妓遊びにはまっていたアメリカの大財閥モルガン家の息子、ジョージ・モルガンが正妻として迎えた「お雪」が飼っていた愛犬が日本テリアであったことから、「お雪テリア」と呼ばれていたこともありました。

抱き犬として可愛がられるようになった日本テリアは1920年頃から計画的に繁殖されるようになり、1930年以降には日本テリアブームが爆発しました。

大阪では「日本テリア倶楽部」が組織され、他の研究団体と共にさらなる洗練のために努力が積まれるようになりました。

太平洋戦争の勃発とともに多くの犬種が激減しましたが、日本テリアも災難を免れることができませんでした。

戦後は愛好家たちの努力によって絶滅を回避することができましたが、洋犬の人気に火が付いたため、日本原産の犬種の人気が伸び悩むようになりました。

残念ながら日本テリアも一時期爆発したブームを回復させることなく、今に至っています。

愛玩犬として、一部に熱烈なファンもいますが、現在日本原産犬としての知名度は、最も低い犬種になっています。

FCI国際畜犬連盟では「Japanese Terria」として登録されていますが、海外においても人気はいまいちのようです。

日本で飼われている日本テリアの頭数も少なく、絶滅の可能性も危ぶまれていることが現状です。

日本テリアの性格

日本テリアは非常に明るく、活発な性格であるため、犬と一緒に遊びたい人にとってはおすすめの犬種です。

「テリア」ではありますが、愛玩犬として改良されたためか、手強いとされるテリアキャラクターは弱いほうだとされています。

飼い主に対して忠誠心の強い性格が特徴であり、しっかりとしつけをすれば言うことも聞いてくれるようになります。

人と触れ合うことが大好きな日本テリアは、一緒に遊ぶことはもちろん、飼い主と一緒に寝たりすることも喜びます。

また、テリアキャラクターはそれほど強くないものの、テリア種らしい警戒心も持ち合わせており、テリトリー内に知らない人が入ると吠えることもあるため、番犬に適していると言われています。

飼い主の顔色をよく見て、何を求めているのかを察知する能力を持っているため、言葉を覚えさせたい人はしつけてみても良さそうです。

例えば、「新聞持ってきて！」と毎日言うことによって徐々に覚えていくようになるでしょう。

空気を読むことが出来るため、人の迷惑になるような行動はしつけによりほとんどしなくなります。

いそがしい時は寄ってこないで、ゆっくりしていると構ってもらおうと寄ってくるとても賢い犬でもあります。

しつけのしやすい大人しい性格の犬種であるので、子どもがいる家庭にもおすすめできる犬種です。

しかし、先述したとおり縄張り意識が強いため、犬が先にいて後から赤ちゃんが家に来るとあまりいい気はしませんので、赤ちゃんが家庭にいる状態で日本テリアの子犬を連れてくると良さそうです。

テリアキャラクターが全くないわけではないので、他の動物に対しては挑戦的になったり、しつけ方を間違えると頑固で反抗的な子になることもあります。

日本テリアの飼いやすさ

「抱き犬」として改良されてきた歴史がある犬種なので、テリア種のなかでも飼いやすいほうだとされています。

小型犬で、かつては日本テリアブームが起きたこともあるくらいです。

短毛タイプなので手入れも難しくありませんし体臭も少ないので室内でも飼いやすいです。

賢くてしつけもしやすいだけでなく、ひとりで遊んだり留守番も苦になりません。

無駄吠えが少なく、番犬としても働くことができるので、様々な住宅事情の家庭でも飼うことができます。

日本テリアの飼い方としつけ

賢くて、甘え上手で、身体も丈夫で、体臭が少ないため室内で飼いやすいともされている日本テリア。

希少ではあるものの、非常に魅力がたくさんある犬種です。

もっと頭数が増えてもいいくらいの日本テリア、飼育環境や飼い方、しつけ方のコツについて説明します。

日本テリアの飼育環境

短毛タイプで寒さによても弱い日本テリアは、室内飼育が必須です。

飼い始めの時期は、新しい環境に慣れることができるように、人通りが少ない静かなところで寝かせるようにしましょう。

手足を伸ばしてゆっくり休めるくらいのスペースを確保してあげてください。

冬場はヒーターなどを使って防寒対策をしっかりと行い、外出の際には服を着せることもできるでしょう。

活発で遊び好きですが、小型犬なので散歩は1回30分程度を2回程度行えば十分でしょう。

冬の寒い日は無理に散歩に連れて行かずに、室内でボール遊びなどをするのもいいでしょう。

冬以外で、ときどきドッグランに連れて行って思いっきり走らせてあげましょう。

日本テリアのしつけ

日本テリアのしつけ方法、飼い方についてですが、あくまでもテリア種であるため、良いことと悪いこととをはっきりと示す必要があります。

人と犬の間でのルールを明確にしておかないと、日本テリアとしてもパニックになる要因になります。

そのため、「ここの部屋は入っちゃだめ」とか、「おもちゃ遊びは人の仕事が終わってから」等、お互いのルールがあることで、日本テリアは落ち着いて過ごすことができるようになります。

子犬の時から甘やかすことなくしっかりとしつけをするようにしましょう。

警戒心が強いため、見知らぬ人に対して吠えることがあるので、無駄に吠えることがないよう教えることが大切です。

しっかりとトレーニングされた日本テリアはドッグスポーツを楽しむことができる程の賢さも持っています。

そそっかしいところもあるので、根気強くしつけてあげましょう。