
ジャーマンスピッツってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!
ジャーマンスピッツを小型化して生まれたポメラニアンは有名ですが、元祖ジャーマンスピッツとはどんな犬なのでしょうか?その名の通りドイツの犬ですが、原産国のドイツでも個体数が減りつつある希少な犬ジャーマンスピッツの性格や特徴を調べ、しつけや飼い方のコツを探っていきましょう。

ジャーマンスピッツの特徴

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ジャーマンスピッツはもともとのタイプのものと改良されたタイプのものの6種類の総称で、それぞれ大きさが異なります。
純白の日本スピッツもこのジャーマンスピッツが先祖だと言われています。
名前の由来は、ドイツ語で「鋭利な、とがった」を意味する「シュピッツ」といわれており、とがった耳や口を表していると考えられています。
歴史が非常に古く、中部ヨーロッパにおいて最古の犬種だそうです。数多くの純血犬種がこのジャーマンスピッツから生まれました。
ジャーマンスピッツの外見的特徴
頭部はくさび型で、ピンと立った耳は先端がとがっていて三角形。尾は背上に巻き上げています。
被毛は厚く長く開立していて、下毛は豊富で密生しています。特に首のまわりの豊かでたてがみのようなカラー(ラフ)や豊富な被毛で覆われた尾が印象的です。
ジャーマンスピッツの寿命・体型
ジャーマンスピッツは体が丈夫な犬種で、寿命も約15年と比較的長寿です。
種類によって大きさが異なっており、超小型から大型まで様々ですが、基本的な体系は同じです。
6タイプのジャーマンスピッツの性格と特徴

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スタンダードサイズのウルフスピッツ以外は愛玩犬として小型化されました。
一番小さなサイズが日本でも有名なポメラニアン(ツヴェルクスピッツ)です。
この2種類以外は個体数が少なくなりつつあります。
他のジャーマンスピッツもサイズだけでなく、それぞれに性格や特徴があり、独立した犬種として認められています。
共通して言える特徴的な性格としては、人懐っこい、快活、従順、しつけもしやすい、凶暴性がないなどです。
また、見知らぬ人に対する警戒心も強いという性格も持ち合わせており、優秀な番犬にもしつけることができます。
大変利口な性格を持っているので、しっかりしつけ、訓練すれば、オビディエンスやアジリティーなどの競技で入賞を狙えるほどの素質を持っています。
①ジャーマン・ウルフ・スピッツ
名前にウルフとありますが、狼犬ではありません。狼の毛色に似ているという特徴や大柄なサイズゆえにそう呼ばれています。
体高は42~45cm、体重は27~32kgあり、一番大きいタイプ(大型犬の分類)です。
牧羊犬として活躍していたこともあり、活発で勇敢な性格を持っています。
キースホンドと同種の扱いをされることも多いですが、専門家の間でも意見が一致していないようです。
しかし、親戚であることに間違いはなさそうです。
②ジャーマン・グローサー・スピッツ
二番目に大きい中型犬種です。
体高は40~41cm、体重は17~18kg、毛皮はホワイト、ブラック、ブラウンなどの単色カラーです。
ブラックが世界的に人気ですが、小型化が進み、現在は希少な犬種となってしまいました。
③ジャーマン・ミッテル・スピッツ
三番目に大きいタイプで、体高は30~38cm、体重は7~11kg、毛色はチョコ、ブラウン、ブラック、イエロー、混色など豊富なバリエーションです。
なかでも目のふちと鼻が毛色と同色のブラウンとチョコが好まれています。
オーバーコートが剛毛で細いというのが他のジャーマンスピッツとは異なる特徴です。
ミッテルは大きすぎず、小さすぎないという理由で人気も高く、2004年に日本にも輸入されて登録されています。
④ジャーマン・クライン・スピッツ
19世紀にイギリスでミッテルスピッツを改良して誕生したので、ヴィクトリア・ポメラニアンの異名を持っています。
非常にポメラニアンに近い容姿をしていますが、まるい耳の現在のポメラニアンと違い、耳がとがっているのが特徴です。
四番目の大きさのスピッツで、体高は23~29cm、体重は4~6kg、毛色は単色の他にパーティーカラー(2色)がいます。
⑤ジャーマン・トイ・スピッツ
二番目に小さいタイプです。体高は約21cm、体重は1.7~2kgです。
かつてはこの種類がポメラニアンと呼ばれていました。
毛色がパティーカラーだけという特徴なので、ポメラニアンとサイズが近いですが、簡単に区別することができます。
⑥ジャーマン・ツヴェルク・スピッツ(ポメラニアン)
愛嬌たっぷりで賢いポメラニアンは特集記事がありますのでそちらをご覧ください。