留守番中の犬におやつを与えてもいい?犬の気持ちお留守番の仕方を紹介しちゃいます!
mofmo編集部です。
愛犬を家に残して出かけなければならない状況は、望んでいなくても必ず訪れます。犬が留守番する時の気持ちや、犬の特性を生かした留守番上手にするためのしつけ方などもご紹介していきたいと思います。
愛犬を家に残して出かけなければならない状況は、望んでいなくても必ず訪れます。
ですから、犬を飼っているすべての方は、愛犬に「お留守番」の仕方を教えて、一人でもいい子に待てるように躾なければなりません。そのために、安易におやつを与えてしまう人がいますが、それは得策とは言えません。
むしろ、留守中におやつをあげることは、愛犬を危険に晒す行為とも言えます。今日は、なぜ留守番中の犬におやつを与えるのはよくないのか、3つの理由を考えていきましょう。
さらに、犬が留守番する時の気持ちや、犬の特性を生かした留守番上手にするためのしつけ方やなどもご紹介していきたいと思います。
留守中におやつをあげてはいけない理由
飼い主が出かける支度を始めた時から、「置いていかないで?」「独りにしないで?」と言わんばかりに、後追いしてじゃれついてきたり、吠えたり、行く手を塞ごうとする子がいます。
そうするとつい申し訳ない気持ちになってしまい、犬が大好きなおやつをあげて機嫌を取ろうとしたり、おやつに夢中になっているすきに出かけようとするかもしれません。
しかし、飼い主の目が届かないところでおやつを食べさせたり、申し訳ない気持ちからおやつを与えることは決して良いことではありません。そう言える理由を考えていきましょう。
誤飲の危険性が高い
犬には、食べ物を丸呑みする習性があります。
ドッグフードをあげた時に、ガツガツとほとんど噛むことなく、飲み込んでいく姿に驚かれた飼い主さんもいると思いますが、飲み込めると判断したサイズの場合は、噛まずにそのまま飲み込むのが犬の食べ方なのです。
その理由としては、もともと野生動物として群れで狩をして生き抜いていた犬は、仕留めた獲物を他の犬に取られないように急いで食べる必要があり、丸呑みする方が都合がよかったと考えられています。
そのような本能的な習性は、赤ちゃんの時から人間と暮らし餌をもらっているとしても変わるものではありません。
また、歯の構造的にも丸呑みするようになっていることも上げられます。本来狩りでそれを賄っていた犬にとって、最優先される歯の働きは、引き裂くことやしっかりと捉らえることでした。
ですから、犬の歯は全てが尖っていて、人間のように、すりつぶしたり噛み砕いたりするための平らな臼歯はありません。よく噛んで食べるということは構造上的にも不可能なのです。
これらのことから、現代ペットとして飼育されている犬でも、犬種や年齢にかかわらず餌やおやつを丸呑みするように食べることがわかります。
変わったことといえば、食べ物の種類で、野生の時には決してなかったような、粘着性のあるガムや、喉に詰まりやすいジャーキーなどの乾燥肉などを食べるようになったことです。
飲み込むように食べる食性上、唾液をたくさん出して喉の通りを良くしたり、胃液が多く消化を助けるなどの機能が犬には整っていますが、現代の犬用おやつには、そのような犬の生理機能を持ってしても、危険な状況になってしまうことがあるのです。
実際に、食べ物を喉に詰まらせて動物病院に運ばれる犬は多いそうで、一刻を争う緊急事態が頻発しているそうです。 万が一、飼い主がいない時に食べ物を詰まらせたらどうなるか想像しただけでゾッとしますよね?
確実に飲み込めると判断したサイズだけを飲み込むから大丈夫と、愛犬のことを過信しすぎないようにしてください。遊びながら、想定外の誤飲を起こしたり、想像もしなかった形になったり、実際のところ何が起こるかわかりません。
よくある例としては、飼い主が留守番中飽きないようにと大きめのガムをあげたら、留守番をしながらガシガシ噛んでいるうちに、ある程度の塊で裂けて、それを丸呑みして喉に詰まらせてしまうことです。
飼い主さんはこれなら絶対に飲み込まないだろうと思っていても、100%大丈夫ということは絶対にないのです。少ない確率であっても、命の危険があるならそれを避ける方が賢明なことではないでしょうか?
他には、知育玩具にペースト状のおやつを入れておいて、遊びながら食べてもらおうと思っていたら、おもちゃごと飲んでしまったという例もあります。
喉に詰まらせるという最悪の事態にならなくても、大きな乾燥肉を丸呑みしてしまい、後から胃腸の調子が悪くなることもありえます。 それらの危険を回避するためにも、おやつは必ず飼い主が見守る中で食べさせることが理想とされています。
留守番中は、見守ることもできませんし、何かあった時に応急処置を取ることもできませんので、誤飲や喉に詰まらせるリスクがあるおやつはあげない方が良いでしょう。
肥満に繋がる
留守中におやつをあげてはいけない2番目の理由は、肥満を助長することです。人間の食生活でも、間食をしたり、甘いものをたくさん食べることは肥満に繋がりますよね?
犬がおやつを食べることと、肥満が結びつくのも人間と同じ理由で、ずばり!カロリーオーバーです。
犬が喜んで食べるようなおやつは、栄養バランスを考えて作られている食事用のドッグフードとは異なり、塩分やカロリーが高く、嗜好性を重視しています。 ですから、おやつを食べる機会が多ければ多いほど、カロリーを取りすぎる危険に晒されます。
そして、必要以上にとりすぎたカロリーは、脂肪となり、確実に体に蓄積されていきます。
犬は少し太っていた方が可愛いという方もいらっしゃいますが、それは人間のエゴで、体重増加がどれほど犬の体に負担をかけ、深刻な病気になるリスクを高めるかを知るなら、怖くてそんなことは言えなくなるはずです。
犬は言葉が話せないので、体調不良を訴えることもできませんし、飼い主が与える食べ物が全てです。健康的な食事をさせ、おやつを食べさせすぎないことは、飼い主の責任であることを認識する必要があります。
犬が肥満になる、三大原因は、「人間の食べ物を食べていること」「食事の量が多いこと」「おやつを食べすぎていること」です。 これをみても、犬が勝手に太るのではなく、飼い主によって太らさせられていることがわかりますよね。
犬の食事には気を使っている飼い主さんでも、ご褒美や、お楽しみのためにあげているおやつには緩いという傾向がよくみられます。
「少量だから大丈夫だろう」という考えが根底にあるのだとは思いますが、おやつのカロリーは、日常的にあげているドッグフードよりかなり高い場合が多いです。 ごく少量であっても、一気に適正カロリーをオーバーさせてしまうことがあります。
犬ごとにベストな食事量というものがありますが、おやつは、1日に必要とするカロリーの10%以下が最適です。必要な食事量にプラスしておやつをあげるのではなく、食事量全体の内に含まれ、しかも全体量の1割以内に留めるべきなのです。
ですから、できるだけおやつのカロリーを抑えるには、低カロリーで、へルシーなおやつを選び、それを少しずつあげることが望ましいのです。
しかし、留守番用におやつをあげるとなると、犬が喜ぶものを、出かける前に一気にたくさんあげて、かわいそうなワンちゃんが、一人でも大人しく待てるようにしようとなってしまいがちです。
時間配分をして、与えられたおやつを少しずつ食べるという感覚は犬は持ち合わせていません。 目の前に1日分の食事量を置かれたら、それを一度に全部食べられる胃袋も持っています。
ということは、たくさんあげたらそれだけ全部食べてしまうということなのです。どんなにヘルシーなおやつを選んだとしても、量をたくさん食べたらカロリーオーバーになってしまいます。
肥満になってしまった犬をダイエットさせるのは非常に大変です。 それは、人と犬のサイズの違いを考えていただければ想像がつくと思います。
3kgの小型犬が0.5kg落とすのと、体重50kgの人間が0.5kg落とすのでは、減量の割合が全く異なりま。 この例の場合、50kgの人が7.5kg落とすことと等しい努力が犬に求められるということです。
私たちはついつい自分の感覚で食べさせてしまったり、”可愛い””かわいそう”などの単純な感情だけで後先考えずにおやつを与えてしまうことがありますが、犬にとってどんな影響があるのか、冷静に考えてから食べさせるようにしましょう。
わがままになる
留守中におやつを食べさせるべきではない3番目の理由は、愛犬がわがままになることが多いからです。
群れで生活していた犬ですから、留守番を苦手とする子が多いです。一人でいることにストレスを感じたり、飼い主に置いていかれることに不安を感じたりするのです。
それで寂しさから吠えたり、拗ねたような行動をしたり、家のものをかじるなどのいたずらをするかもしれません。
それで飼い主が困って、犬をなだめるためにおやつをあげると、犬は「吠えればおやつがもらえる」、「飼い主を困らせれば構ってもらえる」という間違った情報がインプットされ、扱いにくいわがまま犬になってしまうのです。
しかも、犬の要求に応じるようにおやつを与える形になり、主従関係がおかしくなってしまいます。
常に、リーダーは飼い主で、おやつを与えるかどうかは飼い主が決めることで、リーダーのいうことを聞かない限りおやつを食べられないということを覚えさせないといけません。
また、一人の時におやつが食べられると覚えると、おやつが欲しくて留守中に無駄吠えを続けたり、興奮状態になることもありますし。そうなると近所迷惑にもつながります。
犬が留守番に関して記憶するべきなのは、「一人でも静かにする。そうすれば、飼い主に褒められる」ということで、「留守番する時はおやつが食べられる」ということではありません。
犬は、何かをした直後に褒められたり、おやつをもらうことによって、直前に自分のとった行動がよかったと判断します。 長期的に時間がかかることや、しばらく時間が経過して褒められても、自分の行動とご褒美を結びつけることはできません。
ですから、「留守番のご褒美としておやつをあげる」という考え方は、犬には理解できません。 犬からしたら、おやつをもらった直前の行動を褒められていると感じるのです。
つまり、出かける直前に吠えている犬を大人しくさせるためにおやつをあげれば、吠えることが褒められたと勘違いしますし、たくさんおやつを置いて出かけたら、いっぱいあるから全部食べようとしか思わないということです。
さらに、帰宅時に喜んで迎えにきた時におやつをあげると、飼い主を迎えに行くことが褒められたと思うのです。ですから、留守番中におやつをあげることは、犬に間違った情報を記憶させ、問題行動を助長することになりかねないということになります。
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つい、お留守番を頑張ってほしいからおやつをあげてしまう人は多いのではないでしょうか。実際には、おやつを目の届かないところであげてしまうと、誤飲してしまった時に助けることができないので、本当はあげない方がいいんですよ。
てっきり寂しがるからいいのかと思ってましたが、誤飲の可能性があることからあげてはいけないんですね。知らなかったので今、知ることができて本当に良かったです。また、肥満になりやすいということなので、今後は気をつけます。
留守番にするのが可哀想でおやつをあげていると肥満に繋がる上に、誤飲の可能性にも繋がるんですね、普段、おやつをあげるときは、ちゃんと目の届く範囲であげた方がいいというのは、理にかなっているので納得できますね。