世界中で愛されている日本猫ってどんな猫?由来や特徴について紹介!
mofmo編集部です。
一概に日本猫と言っても、外見の特徴や性格には大きな違いがあります。独特な環境である日本において、独自の進化を遂げているので、外国の猫とも大きく異なる魅力が日本猫にはあります。今回は、そんな世界中で愛されている日本猫について、由来や特徴についてご紹介します。
日本猫の被毛タイプと特徴
では、それぞれの被毛のタイプについて、具体的にご紹介します。また、科学的な根拠はありませんが、一般的に言われている特徴についてもご紹介します。
白猫
hannadarzy/shutterstock.com
全身が白い被毛をしている猫を白猫と言います。 白猫は、神経質で用心深く、あまり人に懐かない傾向があります。臆病な性格で、警戒心が高いタイプの猫です。
屋外で目立つ外見をしている為に、外的に目を付けられやすい事が影響しているのかもしれません。
気高く振舞う傾向が強く、冷たい印象を与えてしまう事もありますが、飼い主に慣れてくると、甘えてくる一面があるので、飼い主としては自分にだけ心を許してくる、とてもかわいい存在です。
白猫の特徴の一つとして、特殊な目の色をしている猫が多い事です。
例えば、「アルビノ」と言う現象で、赤い目を持つ猫が多いです。 メラニン色素を作るのが難しいという原因で赤色の目になるようです。
また、左右の目の色が違う「オッドアイ」と呼ばれる目をしている猫も多くいます。
片側の目がビー玉のように青く透き通った目をしていますが、オッドアイの猫は、青い目の側の耳が難聴であるケースがほとんどであると言われています。
黒猫
名前の通り、真っ黒な被毛をしている猫です。
ただ、全身が全て黒である可能性は低く、脇の舌や足の一部などに少し白い毛が混じっている事が多いです。 本当に全身が黒の猫は「カラスネコ」と呼ばれているようです。
黒猫の目の色は、基本的には黄色ですが、稀に青い目をしている猫も存在します。性格は おっとりした性格の猫が多く、フレンドリーな性格です。
サビ猫
Sheila Fitzgerald/shutterstock.com
サビ猫とは、茶色の被毛と黒色の被毛が混じったカラーをしている猫です。
突然変異で生じた猫であり、メスである確率がほとんどです。
柄が多いので、目鼻立ちがハッキリしていないので、顔の表情を見分ける事が難しいようで、怒っているのか喜んでいるのか、感情を読み取る事が難しいようです。
しかし、べっこう飴のような美しい琥珀色をした目をしていて、近くで見るととても美しい猫です。 また、被毛の影響で汚れが目立ちにくいのは、飼い主にとっては嬉しい特徴です。
トラ猫
模様によって、「サバトラ」と「キジトラ」に飼われますが、大まかに分けると縞柄の模様を持つ猫はトラ猫に分類されます。
「サバトラ」は、全体的に白っぽい灰色の被毛をしていて、黒のラインが入っているのが特徴です。 ベースとなる灰色の毛色が、鯖と同じような色である事からサバトラと名付けられたと言われています。
トラのように、精悍な印象を与える猫です。柄がハッキリしている割には、サビ猫とは異なり、表情が分かりやすい猫です。
サバトラの性格は、その猫によってはっきりと性格が異なる場合が多く、繊細で用心深いタイプか、愛嬌がありフレンドリーなタイプかに分かれる傾向があります。
しかし、基本的には、人間に良く慣れるので、飼育しやすい猫です。
一方、キジトラは、元祖日本猫と呼ばれるほど、代表的な種類の日本猫です。 鳥のキジと被毛のカラーが似ている事から、キジトラと名付けられたと言われています。
こげ茶色の被色に黒い縞模様をしています。
本来の日本猫はキジトラだけで、突然変異で出現したものが、繁殖を繰り返す過程の中で、他の毛色のタイプも定着していきました。
一般的に、キジトラは野生的な部分が強く残っている場合が多く、警戒心が強い所があり、用心深い性格です。 また、運動量が非常に多く、活発なタイプの猫です。
そうした性格の為、飼いネコになると、家族以外の人間には冷たい態度をとる事があります。
しかし、中には穏やかで人懐っこい性格をしている猫もいるので、個体による差がかなりあります。
用心深さが強いタイプのキジトラは、人間に慣れるまでに時間がかかる場合がありますが、信頼されるようになると、人懐っこい性格を示すようになります。
茶白トラと茶トラ
Alena Ozerova/shutterstock.com
茶トラは、基本的に体全体が茶色の縞模様で覆われていて、トラのような縞模様をしています。
目は黄みの強いゴールドで、鼻はピンク色をしている事が多いです。
茶トラの中でも、お腹や顔、足など一部分に白が混じっている猫は「茶白」や「白茶」と呼ばれます。 白よりも茶色の面積が多いのが「茶白」、反対に茶色よりも白い面積が多いのが「白茶」と呼ばれます。
茶トラには、おでこの縞模様がアルファベットの「M」に見える猫が多くいます。
すっきりした顔立ちをしていて、頬のラインが「クレオパトラライン」、目の周りの黒いラインがすっきりしているので、「アイライン」などと呼ばれています。
茶トラと茶白の猫は、遺伝子の関係上、三毛猫やサビ猫とは異なり、ほとんどがオス猫です。 オス猫なので、性格は基本的に活発で、好奇心が旺盛です。体つきもしっかりしている猫が多いです。 いたずらっ子が多く、動きもとても活発です。
また、オス猫は飼いならされると、飼い主に対して「甘えん坊」になる傾向が強く、ほとんどがオス猫の茶トラや茶白トラは、飼い主に慣れてくると、とりわけ人懐っこい一面を見せるようになります。
日本猫の中でも、茶トラは特に人気があり、見た目もとてもかわいいので、なかなか飼う事が難しい種類です。
三毛猫
三毛猫は、「白」・「茶」・「黒」の三色が混ざった色の猫です。個体によって模様には様々なパターンが存在しますし、三色の色合いも微妙に異なります。
細かく分けると、「三毛猫」・「キジ三毛」・「縞三毛」がいます。
三毛猫とサビ猫は、毛色を決定づける遺伝子の関係で、ほとんどがメス猫です。
オス猫が生まれる確率は非常に低く、30000匹に1匹程度と言われています。 希少性が高いので、三毛猫のオスは高額で取引されるケースが多いようです。
一概には言えませんが、三毛猫は自立心が強く、さながらお姫様のように気ままなタイプの性格です。 とても賢く、勝気な所がある猫なので、他の穏やかな性格の日本猫に比べると、飼育が難しい猫です。
ブチ猫
全体的には白い被毛が主体ですが、茶色や黒の被毛が所々に入っている猫の事をブチ猫と呼びます。
お腹と足の部分が白いパターンの猫が多く、胴体の模様は猫によって様々です。
頭や顔の部分に、黒と白で漢字の「八」の文字のように見える模様がある猫は、「ハチワレ」という愛称がついています。
性格は一般的におっとりしていて、フレンドリーなタイプです。
日本猫の飼い方
Suzanne Tucker/shutterstock.com
では、最後に日本猫を飼いたいと考えている人の為に、入手方法やお世話の仕方など、役立つ情報を簡単にご紹介します。
日本猫を入手する方法について
日本猫は、品種として確立されている訳ではなく、「日本猫」という血統が存在する訳ではないので、ペットショップやブリーダーによる取り扱いはほとんどありません。
その為、日本猫を購入したい場合は、日本猫を飼っている知人から子猫を譲り受けたり、保健所や里親制度を利用したり、野良猫を飼いネコにしたりなどの形で手に入れる必要があります。
保健所で保護されている猫は、保管期限を過ぎると処分されてしまうので、失われる命を救うと言う意味でも、日本猫の飼育を考えておられる方は、最初に検討される事をおすすめします。
また、正当な日本猫を守る事を目的として、「日本猫保存会」という団体が活動を行なっています。 加えて、アメリカにブリーダーが「ジャパニーズボブテイル」という、日本猫の中で、尾が短いタイプを選んで作出した品種を作っています。
関東近県であれば、そうした団体や、「ジャパニーズボブテイル」を取り扱っているお店などからも、日本猫本来の姿に近い猫を入手する事が可能です。
日本猫はとても繊細な所があるので、慣れない環境での生活がストレスとなります。
家に迎え入れた後も、しばらく新しい環境に慣れるまでは、子猫の気持ちにかかる負担に配慮して、可愛くて構いたい気持ちを抑えて、そっと様子を見守りましょう。
排泄のお世話について
母親の介助が必要なくらい小さい子猫の場合には、最初は上手に排泄できないケースが多いので、お世話が必要です。
少し湿らせた綿棒かティッシュペーパーなどで、お尻を刺激してあげると、排泄を促す事が出来ます。排泄後は優しく拭いて清潔にしてあげましょう。
自分で上手に排泄出来るようになったら、今度はトイレの訓練が必要になります。
猫は朝一で排泄する習慣があるので、起きた直後にトイレに連れていき排泄させるようにしましょう。
また、トイレの中にシートなどの匂いが染み込んだものを置いておき、次に猫が排泄したいと感じた時に、トイレの場所が分かるようにしてあげましょう。
運動などのお世話について
日本猫のように短毛種に属する猫は、一般的に活発で豊富な運動量が必要とされています。
しかし、猫は素早い動きや瞬発力に優れている一方、短時間激しく動くとすぐに疲れてしまうので、一日の運動量の目安は、およそ20分から30分です。
外も自由に行き来できるように飼育している場合には、好きなだけ自分で遊び回れるので、運動量を心配する必要はありませんが、屋内で飼育している場合は、運動不足にならないように、注意が必要です。
犬であれば、広いスペースが必要となりますが、猫の場合には、走り回るだけでなく、高い身体能力を使って、高い所に登ったりする運動も効果的になりますので、キャットタワーやキャットワークを設置して、自由に遊び回れる環境を整えてあげましょう。
子猫時代には、おもちゃなどを用いて遊んであげる事も大切です。 ボールや紐など、動きが単純なものでも夢中になります。
子猫は飼い主の手を借りなくても、一人遊びをしている事がありますが、大人になる為の体力作りなので温かく見守りましょう。
成猫になると、子猫の時とは異なり、単純な動きだとすぐに飽きてしまうので、本能を刺激するような遊びが必要です。
おもちゃを動かす時には、獲物を捕獲する感覚を楽しめる高度な動きが出来る遊びを心がけましょう。
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