「銀のさら」のリニューアル「グラン・デリ」ってどんなドッグフード?詳しく解説!

「銀のさら」のリニューアル「グラン・デリ」ってどんなドッグフード?詳しく解説!

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mofmo編集部

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国内有数のペットフードメーカー「ユニチャームペット」が販売していた「銀のさら」を覚えている方は少なくないことでしょう。今回は銀のさらのリニューアル品「グラン・デリ」の原材料や成分を分析してみたいと思います。本当に愛犬に安心して与えることができるドッグフードなのかどうか見てみましょう。

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「グラン・デリ」の原材料と成分

ドッグフード

Africa Studio/shutterstock.com

今回はグランデリの中でも一番人気の高い「グラン・デリカリカリ仕立て成犬用新食感ささみ入り粒・本物小魚・角切りビーフ粒入り」を分析してみたいと思います。

原材料は以下の通りです。

穀類(パン粉、小麦粉、トウモロコシ、小麦グルテン)、肉類(チキンミール、チキンエキス、ビーフ、ポークミール、ビーフミール、ササミパウダー)、動物性油脂、豆類(大豆、大豆エキス、大豆タンパク)、野菜類(ビートパルプ、ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)、乾燥小魚、ビール酵母、セルロースパウダー、粉末水あめ、ミネラル類(カルシウム、塩素、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、ナトリウム、リン、亜鉛)、加工デンプン、調味料、ソルビトール、保存料(ソルビン酸K、ソルビン酸)、グリセリン、プロピレングリコール、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、コリン、パントテン酸)、着色料(二酸化チタン、赤色40号、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)、pH調整剤、リン酸塩、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、アスコルビン酸Na、ハーブエキス)、発色剤(亜硝酸Na)となっています。

では早速気になる原材料を見ていきましょう。

穀類

グラン・デリの第一原材料は穀類となっています。 使用されている穀類は「パン粉、小麦粉、トウモロコシ、小麦グルテン」つまり小麦とトウモロコシです。

穀類は安いドッグフードによく見られるメイン原材料ですが、犬にとってはうれしい原材料ではありません。 肉食動物である犬は穀物を消化吸収することが苦手なため穀物がメインになっているドッグフードは消化器官に負担をかけて消化不良を起こします。

そのためアレルギーを起こしやすいといわれています。 特に小麦やトウモロコシは犬がアレルギーを起こしやすい食材で有名です。

ではなぜ犬に負担となる穀物をメイン原材料に使用するのでしょうか? なぜなら穀物は安く入手でき、加工も簡単なためかさ増しにちょうど良いのです。

穀物を使用しない代わりに肉を使うとなると原価が高くなりドッグフードの値段も高くなります。 安く提供するために穀物を使用するのです。

こんな犬の体に負担となるような原材料がメインになったドッグフードが、犬のことを考えたドッグフードといえるでしょうか?

肉類

続いて使用されている原材料は肉類です。 「チキンミール、チキンエキス、ビーフ、ポークミール、ビーフミール、ササミパウダー」が使用されています。 ミール系、エキス系、パウダー系が使用されています。

これらは粗悪な原材料が使用されている可能性の高いものといわれています。

人間が食べることのない本来なら破棄にする肉副産物といわれている鶏の頭、くちばし、骨、羽根、血液、あしなどを乾燥粉砕して使用している可能性の高いものです。 中には病気で長期間薬物投与された薬物汚染された家畜の肉や、事故死して腐りかけている家畜の肉が使用されている可能性もあります。

グラン・デリは良質な品質の肉を使用しているといっていますので、これら粗悪な原材料は使用していないと思いたいですが、ヒューマングレード(人間が食べることのできるレベルのもの)の保証もないので、どんな肉を使用しているか謎です。

そんな不安の残る原材料を使用しているドッグフードを進んで愛犬に与えたいと思いますか? できれば避けたいと思うのが普通でしょう。

動物性油脂

次に使用されている原材料は「動物性油脂」です。

こちらも気になる原材料の一つです。

動物性油脂というのは、ただ「動物の脂を使用している」というだけで実際には何の動物の脂を使用しているか全くわからないものとなっています。 もしかしたら上記で述べた粗悪な家畜から搾り取った脂や、複数の動物からとった脂をブレンドして使用している可能性もあります。

品質も鮮度も不明ですし、大抵鮮度がよくないため酸化しないよう大量の酸化防止剤等の添加物が使用されています。 これら添加物は発がん性やアレルギーのリスクが高いので、できれば避けたい原材料の一つということができます。

豆類

続いて大豆をはじめとする豆類が使用されています。 人間にとって大豆は体によい健康食品ですが、犬にとっては穀物同様に消化吸収ができないうえアレルギーを起こしやすい食材といわれています。

ビートパルプ

ビートパルプが使用されています。

ビートパルプとはサトウダイコンから砂糖を搾り取た残りカスのことです。 ウンチをかためる作用があることやかさ増し目的で使用されています。

ウンチをかためる作用があるということで、大量に摂取すると便秘を起こす可能性があります。 また消化不良を起こしていてもうんちが固まるため、体調の変化に気付けず大事な病気も見逃してしまうかもしれません。

またサトウダイコンから砂糖を搾り取る際に薬剤を使用することがありますが、ビートパルプにはその時の薬剤が残留している可能性があります。

これら二つの理由でビートパルプはドッグフードにはあまりふさわしくない原材料といわれています。

ソルビトール

ソルビトールはソルビットとも呼ばれる甘味料です。 砂糖よりもカロリーが低いため、人間の食品にもダイエットフードなどに良く使用されている添加物の一つです。 甘味料の目的以外にも細菌の繁殖を抑える保存料の役割も果たします。

人間の食材にも使用されているなら安全と思われるかもしれませんが、過去にはイタリアでソルビトールを大量摂取した女性が亡くなるというケースがありました。 現在犬への健康被害は報告されていませんが、不安の残る添加物といえるでしょう。

保存料

保存料として「ソルビン酸K、ソルビン酸」が使用されています。 これらにはカビや細菌の繁殖を防ぐ働きがあります。

食用のマーガリン、ジャム、ワイン、チーズ等にも使用されている添加物です。 他にもクレンジング、化粧水などの化粧品にも良く使用されています。

しかし細胞の遺伝子を突然変異させたり染色体異常を引き起こすなどの報告がされています。 さらにソルビン酸カリウムは亜硫酸ナトリウムという添加物と一緒に摂取すると化学反応を起こして発がん性物質を発生させる可能性があります。

着色料

グラン・デリにはおいしそうに見せるための着色料がたくさん使用されています。 「二酸化チタン、赤色40号、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号」です。

これら合成着色料には発がん性や不妊、アルツハイマーの報告がされており、外国では使用が禁止されていたり、日本でのみ使用が認められている着色料だったりします。

たくさんの着色料を使用して美味しそうに見せていますが、犬は色を識別することができないため着色料の使用は犬にとっては百害あって一利なしなのです。 使用目的はただ飼い主に対しての購買意欲を高めるためのみに使用されています。

酸化防止剤

ドッグフードを日持ちさせるために酸化防止剤の使用は欠かすことができません。 グラン・デリでは「ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、アスコルビン酸Na、ハーブエキス」が酸化防止剤として使用されています。

安全性の高い天然由来の酸化防止剤をたくさん使用していますが、一つ「アスコルビン酸Na」は危険な添加物の一つといわれています。

動物実験の結果、食欲減退や運動失調、けいれん、そして死亡するという報告がされています。 ビタミンCと反応して発がん物質に変わるといわれています。

せっかく安全性の高い天然由来の酸化防止剤をたくさん使用しているのですから、危険な酸化防止剤は使用してほしくないですね。

発色剤

そしてドッグフードの肉が黒ずむのを防ぐために発色剤として「亜硝酸Na」が使用されています。 黒ずむと美味しそうに見えなくなるため発色剤が使用されていますが、犬は色を識別することができないので、発色剤の使用は意味がありません。

こちらも飼い主に対しての購買意欲を高めるための使用といえるでしょう。

亜硝酸ナトリウムはソルビン酸カリウムと反応して強力な発がん性物質を発生させる可能性のある添加物として危惧されています。 アメリカでは危険性が考慮されベビー用品への使用は一切認められていません。

成分

では成分はどうでしょうか? 以下の通りです。

たんぱく質21%以上、脂質10%以上、粗繊維4.5%以下、粗灰分8.5%以下、水分12%以下、エネルギー355kcal/100gとなっています。

たんぱく質、脂質ともに数値は問題はありませんが、穀物がメイン原材料となっていることや肉の質が確かでないことを考えるとタンパク質の質が良いとは言い切れませんね。

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