ロイヤルカナン猫用「ユリナリーケア」を解析!口コミ評判は?
mofmo編集部です。
泌尿器官に問題を抱えやすい猫のために、健康な尿を維持するサポートをする「ロイヤルカナン フィーライン ケア ニュートリション ユリナリーケア」が販売されています。今回は「ロイヤルカナン ユリナリーケア」の原材料や成分を徹底分析して、愛猫に安心して与えることができるフードかどうか紹介したいと思います。
「ロイヤルカナン ユリナリーケア」の原材料と成分
pedphoto36pm/shutterstock.com
では早速「ロイヤルカナンユリナリーケア」の原材料と成分を分析してみましょう。
原材料は以下のとおりです。
肉類(鶏、七面鳥)、とうもろこし、植物性分離タンパク、米、小麦、動物性脂肪、植物性繊維、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、とうもろこし粉、ビートパルプ、酵母および酵母エキス、大豆油、魚油、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ミネラル類(Cl、Ca、Na、K、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)となっています。
では気になる原材料を詳しく見てみましょう。
肉類
最初に挙げられているのは、肉類「鶏、七面鳥」です。
完全肉食動物である猫にとって、一番必要な栄養素は肉や魚から摂取できる動物性たんぱく質ですので、第一原材料に肉が使用されていることは大変よいことです。
動物性たんぱく質である肉や魚には猫が必要としているアミノ酸がたくさん含まれており、健康なからだを作るためには欠かせません。
特に鶏肉や七面鳥(ターキー)はキャットフードの食材として最適と言えます。
まず「鶏肉」には、動物性たんぱく質が豊富に含まれていますし、他にもビタミンやリン、セレンなどのミネラルも豊富に含まれております。
これらは強い骨や歯を作ったり、免疫力を高める効果があり、猫にとってふさわしい肉といえるでしょう。
さらに牛肉や豚肉に比べても脂肪分が少なくヘルシーな肉です。
また鶏肉は嗜好性が高い肉ですので、鶏肉を使ったフードは食いつきが良いと評判です。
ユリナリーケアも食いつきに評判があります。
「ターキー」は鶏肉よりもさらに脂肪分が少ないのでヘルシーな肉となっているため、体重が気になる猫にもぴったりの肉です。
さらにターキーにも鉄分や亜鉛、セレンなどのミネラルが豊富に含まれているため、免疫力を高める効果が期待できます。
病気に負けない健康な体つくりに役立ちます。
他にはたんぱく源として、「植物性分離たんぱく、加水分解たんぱく」が使用されています。
植物性分離たんぱくは消化率が90%以上という超高消化性のたんぱく質で、消化吸収をサポートしてくれます。
しかしただ「植物性」というだけではどんな植物からとったたんぱく質かわかりませんので、詳しくどんなたんぱく源なのか記載して欲しいものです。
穀物
第二原材料に「トウモロコシ」が使用されています。さらに「米、小麦、コーングルテン、とうもろこし粉」も穀物として使用されています。
非常に多くの穀物が使用されていますね。しかし愛猫の健康を第一に考えるなら、穀物が多く使用されていることは非常に残念なことです。
なぜなら何度も述べますが、猫は完全肉食動物ですので穀物の消化吸収が大変苦手だからです。
というのも猫の唾液には穀物の消化に欠かせないアミラーゼという酵素がありません。
さらに穀物はゆっくり腸内を進むことで時間をかけて消化吸収されるのですが、猫の胃は小さく腸も短いため穀物の消化には適していないのです。
そのため穀物をたくさん摂取すると消化器官に負担をかけるため消化不良を起こしたり、アレルギーを引き起こすこともあります。
特に小麦やトウモロコシは猫がアレルギーを起こしやすい食材とされています。
ユリナリーケアの原材料を見てみると、第二原材料にアレルギーになりやすいトウモロコシや小麦が使用されています。
さらに名前は変えてありますが、コーングルテン、とうもろこし粉も同じトウモロコシとして考えるなら、かなりの量のトウモロコシが使用されていると考えられます。
ユリナリーケアでは、消化に配慮して粉にしたトウモロコシを使用しているのかもしれませんが、トウモロコシであることには変わりありません。
これらは、植物性たんぱく質源、炭水化物源、ビタミン、ミネラル源として使用されているものと考えられます。
米などは比較的消化に良い穀物と言われていますが、大量に摂取した穀物は猫の消化器官に負担をかけるため、消化不良を起こしかねません。
ですから穀物アレルギーのある猫は食べることができません。
また今はアレルギー症状がないとしても、毎日食べ続けることで将来アレルギーが発症する恐れもあります。
本当に猫のことを考えるなら、穀物が使用されているキャットフードは避けたいところです。
もう一つ穀物がおすすめできない理由は、「肥満になりやすい」という点です。
穀物は炭水化物ですので、体内に入ると糖質に変化するため、たくさん摂取すると肥満になる恐れがあるのです。
実際穀物フリーのフードに変えることで愛猫の体型がすっきりしたという話も少なくありません。
油脂
脂肪は猫が必要とする栄養素のひとつですが、ユリナリーケアでは「動物性脂肪、大豆油、魚油」が油脂として使用されています。
油脂は猫の美しい皮膚や被毛の維持をサポートしたり、脳の成長を助けたり、エネルギーとなるため、キャットフードには欠かすことのできない原料です。
ユリナリーケアで使用している大豆油は不飽和脂肪酸とも呼ばれるオメガ6脂肪酸が豊富に含まれていますし、魚油にはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が含まれています。
美しい被毛の維持のためにはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスがよく配合されている必要があり、ユリナリーケアではこのバランスがしっかりとれています。
これら不飽和脂肪酸は体内で生成できないため、食事から摂取しなければなりません。
ですからバランスよく配合されているユリナリーケアは猫のことを考えたフードをといえるでしょう。
魚油には他にもDHA、EPAも含まれており、脳の神経細胞や目の健康をサポートしてくれます。
しかしここで気になるのが「動物性脂肪」の使用です。動物性脂肪は愛猫家が避けたいとしている食材の一つです。
動物性脂肪というのは、何の動物の脂が使用されているのか明らかにしていないため信用することができないと考えられています。
もしかしたら複数の獣の脂をブレンドして使用しているかもしれませんし、食用として取り除いた残りの部位、つまり本来なら破棄にするような部位(鶏の頭、骨、羽根、足、血液)から搾り取ったものかもしれません。
もっと恐ろしいのは長期間の病気で薬物汚染された家畜の肉や、病気や事故で死んで腐りかかっている家畜の肉から絞りとった脂を使用している可能性も考えられます。
品質や鮮度が全くわからないため信用できないのです。
このようにどのような油を使用しているかわからない。という点だけでも恐ろしいのですが、もっと恐ろしいことに動物性脂肪は非常に酸化が早いため加工段階からすでに酸化が始まるので、必ずといってよいほど保存料や酸化防止剤が使われているといわれています。
しかしこれら保存料や酸化防止剤は強い効果が期待できる一方、体に悪影響を及ぼしかねないものもあるので大変危険です。
しかも原材料の加工段階で使用する保存料や酸化防止剤は原材料欄への記載が義務ではないため、どれだけ強力な酸化防止剤がどれほどの量使われていても消費者の私たちにはわからないというのも不安ですね。
知らずしらずのうちに愛猫が危険な合成添加物を摂取しているかもしれないのです。
ビートパルプ
続いてあげられているのが「ビートパルプ」ですが、こちらも愛猫家が避けたいとする原材料の一つです。
ビートパルプとは、サトウダイコンから砂糖を搾り取った残りカスのことで、使用目的はフードのかさ増しとウンチをかためるために用いられます。
ビートパルプは絞りかすというくらいですからタダ同然で入手できるため、安いキャットフードではかさ増しによく用いられています。
さらにビートパルプにはウンチをかためる作用があるため、猫のトイレ処理が楽になります。
どちらもメーカ側、飼い主側といったように人間都合による理由で使用されているのです。
メリットがあるように思えるビートパルプですが、なぜおすすめできないのでしょうか?
一つは残留薬剤の恐れがあるためです。
サトウダイコンから砂糖を搾り取る際により手間をかけずに砂糖を抽出するため、硫酸系の劇薬を使用して抽出する方法があります。
楽に効率よく処理ができる一方、薬剤がわずかではありますがビートパルプに残る可能性が出てきます。
そんな薬剤が残ったビートパルプを定期的に摂取すると、体内に入った薬剤は便の排出を促す神経信号に影響を及ぼしてしまい、便秘の原因になることがあるようです。
さらにビートパルプにはウンチをかためる作用があるのですが、言い換えると便がかたくなるため便秘になる可能性があるということでもあります。
酸化防止剤
ユルナリーケアで特に気になる添加物は「酸化防止剤」です。
油脂を使用しているキャットフードは酸化しやすいため酸化防止剤の使用はかかせないのですが、ロイヤルカナンでは「BHA、没食子酸プロピル」が酸化防止剤として使用されています。
「BHA」とは元々はガソリンの酸化防止剤として使用されていた合成酸化防止剤です。
「没食子酸プロピル」も強力な合成酸化防止剤で、バターやマーガリン、化粧品などに使用されています。
しかしこちらも発がん性や内臓疾患の危険性がある添加物であることが明らかにされてきました。
ロイヤルカナンのホームページでは、「一日摂取許容量を守っている」「BHAは摂取してから2日で体外に排出されるので危険ではない」と安全性を強調していますが、からだに悪影響がある危険性のあることが明らかになっている添加物を使用しているのはやはり心配ですね。
成分
maradon 333/shutterstock.com
では「ロイヤルカナンユリナリーケア」の成分を見てみましょう。
以下のとおりです。
たんぱく質31.0%以上、脂質11.0%以上、粗繊維6.1%以下、灰分7.3%以下、水分6.5%以下、カロリー376kcal/100gとなっています。
たんぱく質、脂質共に十分な量となっていますが、穀物が多く使用されているフードですので、たんぱく質の質は植物性であることが予想できます。
ユリナリーケアは健康な尿に配慮しているということで、マグネシウム量を0.07%と抑えています。ストルバイト結石の形成に配慮しています。
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