飼い主次第で猫の最期が決まる。猫のQOLについて考えよう!

飼い主次第で猫の最期が決まる。猫のQOLについて考えよう!

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mofmo編集部

mofmo編集部です。

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今猫を飼っている方にもいずれお別れをする時が来てしまいます。 猫の寿命は15年ほどといわれており、人間よりもはるかに短いです。でも、今まで一緒に過ごしてきたからこそ、猫の最期について考えておかなければなりません。 今回は、猫のQOLについてお話していきます。

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どんな選択肢がある?

So sad when my cat died.

Sri J/shutterstock.com

猫が高齢になった、病気になって回復の見込みがないという場合、飼い主はいくつかの選択肢の中から愛猫のために決定する必要があります。選択肢としては以下のようなものがあげられます。

・治療せずそのまま自然死 ・安楽死 ・治療や延命措置を続ける ・ターミナルケア

それぞれの詳細について説明したいと思います。

・治療せずそのまま自然死

まずは何もせずにそのまま自然死させるという選択肢です。この選択をするには勇気が求められます。「治療をすればもしかしたら回復するかもしれない」という期待をどこかで持ちつつも、その方法に頼らない事を決定するからです。自然死させることで猫に無理なストレスや負担をかけずに死なせてあげられる」と自分を納得させてみたものの、死に直面した時には、「本当はあそこで治療をすれば助けてあげられたかもしれない」という後悔の念と戦うことになります。もちろんすべてのケースでそうだというわけではありませんが、悲しみに暮れてしまう飼い主も少なくないでしょう。

・安楽死

安楽死という決定を下す人もいます。この決定をする人は日本人にはあまり多くはないと言われています。積極的にこの決定を下す人はまずいないでしょう。猫に対して申し訳ないという気持ちや、回復するかもという期待感、そしてまだまだ一緒にいたいという願いが入り混じって、すぐにお別れする決意ができません。しかし猫が痛みや苦しみを抱えてなんとか生きているような場面を目にしたら、それらから解放される安楽死が一番良いのではないかとも考えるようになります。 安楽死は基本注射薬によって行われます。麻酔で使用する薬を4,5倍にして静脈注射します。使用される薬剤には種類がありますが、「バルビツール酸系薬」が代表的なようです。これを投与すると麻酔状態に陥り、呼吸中枢が抑制されて無呼吸状態になり心停止します。効果は早く、意識もわりとすぐになくなります。そのためこのプロセス自体から猫が恐怖や不安を感じる時間も短くてすみます。時間にして1分もかかりません。安楽死を決定したという飼い主さんの中には以下のようなコメントをしている人がいます。

「うちの子は腎不全で入院して静脈点滴をしてたのですが、最後はやはり胸に水が溜まってしまい呼吸困難になってしまいました。酸素室でもとても苦しそうで余命1日程と言われたので、残りわずかな時間をこんなに苦しんで過ごさなければいけないならと結局安楽死を選択したんです。でも私はその選択がよかったのかどうかについて一生考え続けると思います。」
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1051976145

このケースに見られるように、猫の辛さを取り除くことを最優先にして安楽死を選択する人は少なくないでしょう。

・治療や延命措置を続ける

何らかの方法で治療や延命措置を続ける選択をする飼い主さんもいます。がんになってしまった猫の場合、延命措置としては例えば抗がん剤を使用することがあります。この薬剤を使うとみっきがんや悪性リンパ腫などが一時的に消えたように見えますが、一般的には再発してしまいます。そのためこの治療は延命措置のニュアンスで行われるものとなります。抗がん剤には強い副作用があります。例えば食欲減退や嘔吐、脱毛、敗血症などのリスクがあります。100%副作用が出るとは断言できないまでも可能性は十分あります。そのため飼い主は抗がん剤を含めて延命治療を行うべきかどうか慎重に考えるべきです。この点に関しては以下のようなコメントがありました。

「3年前にも愛猫を病気で亡くしています。その時は人工呼吸と心臓マッサージなど治療の過程で亡くなるのを外から見ているだけでした。腕の中で安らかに逝かせてあげたかった、治療をストップさせればよかったと凄く後悔が残りました。」
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10160810740

・ターミナルケア

すでにもう治る見込みがないと分かったときは、ターミナルケアに移行するという方法もあります。これは積極的に治療するのではなく、死を迎えるまで痛みや苦しみを緩和するために行う、言わば受動的な治療です。自宅で猫を介護して看取るという流れになりますが、この選択肢を選ぶ人も少なくないでしょう。自然死という選択が何もしないこととするならば、このターミナルケアは自然死+αの選択肢です。

どの選択肢が正しいか

Happy young man is standing on a balcony with his cat. Home pets.
Beautiful man is holding and hugging his cute curious devon rex cat

Veera/shutterstock.com

愛猫が最後の時を迎えている場合にどの選択肢を取るべきか、絶対的に正しい答えというものはありません。ある時点で何かしらの決定をするものの、その決定について後で違う感情を持つことも珍しくありません。そのため飼い主は家族とよく相談したうえで判断しなければいけません。 「死は誰にでも訪れるもの」という考えから自然死が良いと思う人もいれば、「家猫の場合は野生の猫とは違う」と判断する人もいるかもしれません。いずれにしても、冒頭で述べたように、愛猫の死に向き合う場面が急に訪れることもあるため、可能であればまだ猫が元気なうちから、シミュレーションをしておくことをお勧めします。病気や事故になって余命僅かと分かったときにどのような決定をするか事前に考えておきます。もちろんそういう状況になって意見が変わることがあるかもしれませんが、家族全体で意思決定を共有しておくと、より後悔の少ない決定ができるでしょう。

ペットロスになったら

one sad woman standing near a wall and holding her head in her hands

altanaka/shutterstock.com

猫の最期を看取った後に、いろいろ後悔したり純粋に寂しくてペットロスになることがあるでしょう。悲しみがひどいと日常生活に支障が出ることがあります。例えば仕事に身が入らなくなったり、外出する気力がなくなるかもしれません。

もしペットロスになってしまったら以下のような対策が取れます。

思い切り泣く

悲しみを無理にこらえるのは良くありません。一説には笑うよりも泣く方がストレスを激減させて体内のバランスを改善する効果があると言われています。そのためきちんと泣くことによって気持ちを楽にしましょう。

信頼できる人に話を聞いてもらう

自分の気持ちを誰かに聞いてもらうと楽になることがあります。最初は抵抗を感じるかもしれませんが、アドバイスをもらえるかもしれませんし、話している中で自分の気持ちを整理できるかもしれません。

他の猫を飼う

亡くなった猫の代わりになれる猫はいません。とはいえ他の命を飼うことで「ペットロスの悲しみを癒すことになった」と言う人は多くいます。前の猫を忘れるためではなく、また新たに他の命と生きる喜びを共有することで心をリラックスさせることができるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?

猫の最期は、飼い主であるあなた次第です。 猫にとってどんな最後になっても、きっと受け入れてくれることだと思います。 この記事を読んだら、今まで以上に猫と一緒に過ごしてあげてください!

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1 ベク
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今日朝~4才のベクがとトイレにいくけどオシッコがでてないので夕方病院に連れていきました、膀胱炎でした、点滴と注射で今少しオシッコがでました、様子みてみます