猫の水分補給は必須!適度に水分を摂取させる方法や注意点を解説

猫の水分補給は必須!適度に水分を摂取させる方法や注意点を解説

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猫はあまり水を飲まない生き物として知られています。でも猫も動物である以上水分補給は必須です。今回は猫がなぜ適度に水分を補給しなければならないか、また上手に水分を摂取してもらうにはどんな方法が良いか、という点について徹底的に解説したいと思います。

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猫にもしっかり水分補給させよう

水を飲もうとしている猫

yykkaa/shutterstock.com

「飼っている猫が、あまり水を飲んでいないような気がする」という方はいらっしゃるでしょうか?犬や他の動物に比べると、猫は水を飲む回数や量も少ないような気もします。実は猫は他の動物に比べると、水分補給が少なくて良い動物なんだそうです。そのため水を飲んでいるところを見かけることは少ないのかもしれませんね。

そんな猫ですが、全く水を飲まないというわけではありません。脱水症やその他の病気を防ぐために、水分補給は大切です。今回は猫に水分補給が必要な理由と、必要量をきちんと補給させるための方法についてまとめてみました。猫を飼っているという方は愛猫の健康管理に役立ててみてくださいね。

水分補給は大切

猫はもともと水をたくさん飲まない習性があるようです。もともと砂漠地域で暮らしていた名残なのでしょう。ですが、水を全く飲まないとやはり脱水になってしまいます。

とくに猫の暮らす環境も変わってきていて、都市部で暮らす猫も多いです。温暖化のため、気候も変わってきており、気温も上昇しています。脱水症状を防ぐために、猫を飼う際は小さいころから水飲みスペースを作り、水を飲む習慣をつけておきましょう。

もともとあまり水を飲まない習性の猫ですが、それでも水分補給は必要です。大量に飲む必要はありませんが、毎日一定の量は摂取する必要があります。

水を飲む量が少ないと、尿結石になったり、腎臓への負担が大きくなることがあります。尿の濃度が高くなってしまいますので、腎臓にかかる負担が大きくなるようです。尿の濃度が高くなると、尿石ができてしまいます。尿石は膀胱や尿道を傷つけてしまい、血尿になったり痛みが伴ったりします。

また水分量が少ないと、尿をつくり出す器官である腎臓へ負担がかかります。腎臓に負担がかかりすぎると、腎不全という病気になるリスクが高まります。腎臓を傷めてしまうと、完全に回復するのは難しいと言われている臓器ですので、予防が大切です。腎臓への負担を軽減するために、必要量の水分を摂取するようにしましょう。

脱水症を防ぐためにも水分補給は大切です。夏場は気温が高くなり、室内の温度も高くなります。脱水症をおこしやすくなりますので、意識的に水分補給をさせてあげましょう。

意外と冬場も脱水は起こりやすいです。暖房を入れた室内は、とても乾燥しています。気付かないうちに脱水になっているということもありますので、冬の暖房を入れる時期も脱水に注意しておきましょう。毎回の食事で水分を摂取することや、家のあちこちに水を置いておくなど工夫すると、脱水を防ぎやすくなります。

猫に必要な水分量

猫が一日に必要とする水分量は、生後1年以上経った成猫で380ミリリットルと言われています。生後1.2か月を過ぎたころの子猫の場合は、もっと少なく100~150ミリリットルほどです。

私たち人間は、一日に水を1.5リットル~2リットルくらい飲むのが理想的といわれたりもしますので、それと比べるとかなり少ないですよね。水分補給をする必要はありますが、私たちよりはかなり少なめです。水をあまり飲んでいないように見えても、大人の猫の場合は350ミリリットルほど飲んでいれば大丈夫です。猫にとっての適量を知っておきましょう。

猫用の水飲みトレーや給水器には、目盛り付きのものもあります。一日にどれくらい水を飲んだか分かりやすくなっていますので、活用してみても良いと思います。

水分の摂り方

水分の摂り方ですが、水入れから直接飲むこともできますし、食事から自然と摂取することもあります。猫のドライフードの約10パーセントには水分が含まれており、ウェットフードの場合は80パーセントが水分なんだそうです。

また、おやつとして野菜やフルーツなどを食べさせる場合は、さらに水分摂取することになります。普段の食事にも、水分が含まれていますので、それも水分摂取量の計算に入れておきましょう。

水分補給を習慣化する時期

猫の脱水症を防ぐため、猫用の水飲みを用意し、きちんと飲んでいるか確認しておきましょう。水飲みトレーを用意するのは、生後1~2か月ごろが目安です。

生後間もない頃は、子猫の食事はミルクですので、プラスして水分補給をする必要はありません。離乳食が始まった頃も、ミルクと併用で食事をすることもありますし、離乳食には水分が多く含まれていますので、脱水をそこまで気にする必要はないでしょう。

ミルクと離乳食を卒業し、猫用のフードを食べ始める生後2か月頃から、猫用の水飲みを用意し、水分管理を始めると良いかもしれませんね。もちろん、ミルクや離乳食を終える時期やキャットフードを食べ始める時期はそれぞれ違いますので、猫ちゃんに合わせるようにしましょう。

ミルクや離乳食、キャットフードなどに含まれる水分を計算して、一日の食事から必要な分の水分が摂れるようにしてあげましょう。

水の管理方法

水道の水を飲もうとしている猫

Sample Stars/shutterstock.com

猫が毎日水を飲めるように、飼い主さんが準備してあげましょう。猫の水を用意する際に、意識しておくとよいポイントがいくつかありますので、挙げていきますね。

常に飲めるようにする

猫用の水は、常に用意しておき、いつでも飲めるようにしておきましょう。猫の飲みたくなったタイミングで飲めるよう、食事の時間以外にも置いたままにしておきましょう。

喉が渇いた時に、水のみが無いと自分で水を探し出して飲むこともあります。観葉植物の受け皿に溜まっている水や、洗面ボウルに残っている水を飲んでしまうこともあります。それらの水の中には、土が入っていたり石鹸や洗剤が紛れていることもあり、猫の体に良くありません。新鮮で清潔な水を飲めるように、常に置いておくようにしましょう。

清潔に保つ

新鮮で清潔な水を飲めるように、水は毎日取り換えてあげましょう。水入れも毎回洗って、ぬめりをとっておきます。夏場は水が悪くなりがちですので、一日に2回換えてあげるといいかもしれませんね。

また、日の当たる場所に置いておくと、水が痛みやすくなりますので、直射日光の当たらない涼しい場所に置いておきましょう。

水道水OK

猫に飲ませる水は、水道水でかまいません。体に良いミネラルウォーターをあげた方がいいような気もしますが、ミネラルウォーターにはマグネシウムやカルシウムなどが多く含まれています。これらの成分は摂り過ぎると尿路結石など泌尿器系の病気の原因になることがあります。マグネシウムやカルシウムが豊富に含まれていない、通常の水道水で大丈夫です。

また、猫はいつもと違う匂いのする水は飲まない傾向があります。購入している水を飲ませている場合、水のメーカーを変えると、飲まなくなってしまう子もいます。水道水はいつも変わらない匂いや成分ですので、意外と猫にとってはいいかもしれませんね。

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