猫の足跡の秘密は肉球の形にあった!猫の肉球の特徴や構造を解説!
猫を飼っている方であれば、肉球のむにっとした感触もたまらなく癒しに感じていることでしょう。みなさんは犬の足跡と猫の足跡の違いってわかるでしょうか?何となくのイメージの違いはあるものの、正確な情報を知っている方は少ないかもしれません。ここでは猫の足跡の特徴や秘密をご紹介していきます!
猫の足跡ってかわいい!
Kostenko Maxim/shutterstock.com
みなさんは、猫の足跡の形って書けますか?猫の足跡ってとってもかわいいですよね!雪の積もった日に猫の足跡が道路についているだけで、とっても温かい気持ちになったりします。ちょうどコンクリートを敷いて「進入禁止」となっている場所に、猫が堂々と通った足跡が残っている画像とかもたまらなくかわいいですよね。
家を建てるときに、自分の家族の足跡をコンクリートに記念として残す方もいますが、愛猫の足跡をつける方もいるくらい、猫の足跡はアートの一つにもなっています。洋服や小物、いろいろなグッズのイラストにもなったりしていますよね。
猫を飼っている方であれば、肉球のむにっとした感触もたまらなく癒しに感じていることでしょう。もちもちとしているような、ぷにぷにしているような・・・。なんとも言えない気持ちよさなんですよね。猫の肉球や足跡の魅力を語ろうと思ったら、ページ数が足りなくなってしまいそうですが、ここでちょっと質問です。
みなさんは犬の足跡と猫の足跡の違いってわかりますか?なんとなく、猫のほうが足跡が小さいとか丸いとか、イメージとしては違いがあるかもしれませんが、実際どんな違いがあるのか知っている方は少ないかもしれませんね。ということで、今回はみんな大好きな猫の足跡の特徴や秘密をご紹介していきます!
猫の足ってどんな構造になっているの?
Borka Kiss/shutterstock.com
動物の足跡ってとても魅力的です。そして可愛いだけでなくとても面白いものです。動物によって形、大きさが違います。でも、その足は見た目が魅力的である以上に、とても機能的で繊細な作りになっているんです。
猫の肉球は、指球(しきゅう)、掌球(しょうきゅう)、主根球(しゅこんきゅう)、そして狼爪(ろうそう)でできています。
掌球(しょうきゅう)というのは、人間でいう手のひらの部分のことで、猫の足跡で一番真ん中にあるあの三角形のような形をした部分となります。指球(しきゅう)は、掌球(しょうきゅう)の上についている小さな指のような肉球のことです。
狼爪(ろうそう)は親指のようなもので、いわゆる猫の足跡には残らない部分にあります。そして、これは基本的に後ろ足にはありません。主根球(しゅこんきゅう)は前脚にだけある肉球です。小さなおまめがついているような感じですよね。この主根球も、足跡には残らない肉球となります。
つまり、猫が歩いた後にできる足跡、または猫の足跡として描かれるイラストというのは、猫の肉球の中の指球(しきゅう)、掌球(しょうきゅう)ということになります。そして基本的に指球(しきゅう)は4つとして描かれています。手のひらにあたる三角形のような形をした掌球(しょうきゅう)のうえに、まあるい小さなおまめのような指球(しきゅう)を4つ書けば、簡単に猫の足跡が描けるわけですね!
しかし、中には指が普通の猫よりも指の数が多い猫種がいます。それは、カナダやアメリカにいるポリダクティル・キャットと呼ばれる猫です。普通、前足は親指に当たる狼爪(ろうそう)も入れると合計で10本の指があります。そして後ろ足は8本です。なので、合計すると18本の指を持つということになります。
でも、ポリダクティル・キャットの前足の指は片方1本づつ多いので、四肢の指の合計が20本になるというのです。なんとも不思議な猫ですね。それもギネスにのっているジェイクという名前の猫の指は合計で28本もあるようです。
肉球の構造と役割
ちなみに、どうして猫の肉球ってあんなにぷにぷになのかちょっと気になりませんか?
猫の肉球はどんな構造になっているのかというと、外側は表皮(ひょうひ)と呼ばれる角質細胞です。その中に真皮(しんぴ)と呼ばれるほとんどがコラーゲンから成る組織があり、そのまた内側に皮下組織があります。この皮下組織はほとんどが脂肪から成っています。このような層構造のゆえにあの柔らかさなのですね!
この肉球のおかげで猫は足音を立てることなく歩くことができます。猫は獲物を待ち伏せして、そっと近づいて狩りをします。そっと近づくときに気づかれないように歩くのに、肉球が役立っているのです。
また、歩くときのクッションの役割を果たしています。猫は高いところから飛び降りても見事に着地しますし、全然足を痛がっていませんよね!人間だったら、全身に衝撃としびれが走ります。なぜあんなに高いところから飛び降りることができるのかというと、肉球がクッションとして衝撃吸収してくれているのが理由の一つなんです。
そして、猫や犬は足裏からしか汗をかくことができないと言われていますが、足裏の汗腺からだされる汗は滑り止めのような役目もあります。猫を飼育している方は、時々猫の肉球が湿っている時があることに気づかれることでしょう。あれは体温調節をしているのではなく、滑り止めとしての汗だったんです。また病院で緊張しているとき、すぐに逃げ出したいときにも湿るようです。
肉球は物をつかむときにも役立っているといわれています。確かにあの小さな手で、とても器用に物をつかんだり引き寄せたりしますよね。
犬と猫の足跡の違い
Sonsedska Yuliia/shutterstock.com
犬と猫の足跡って似ていますよね?みなさんは、その違いを見分けることができますか?じつは、ちゃんと見分けることができる”違い”があったんです。ではご紹介しましょう。
爪跡があるか?
普段、猫って爪を隠していますよね?必要なときにだけ爪を出します。猫の爪というのは、普段は靭帯の中に隠されているんです。これによって足音を立てずにそっと獲物に近づくことができます。しかし、獲物を捕らえるときや滑りそうになったとき、木登りをするときなどには爪を出します。
ちなみに、猫は爪とぎをしますけど、あれは伸びた爪を短くするためではなく爪を鋭い状態にしておくためにしているそうです。だから、後ろ足は爪とぎはしません。後ろ足の爪は自分で噛んでちゃんと短くするそうですよ。そして、肉球から出ている自分のフェロモンをこすりつけるためやストレス解消のために爪とぎをするといわれています。
一方、犬は常に爪がでています。犬は獲物を走って追いかけますが、爪が出ていることで急な方向転換もできます。つまりスパイクのような構造になっているというわけです。それで、足跡にもちゃんと爪の跡が残ることが多いんです。それで、足跡でも爪が出ている足跡なのか、それとも出ていない足跡なのかで違いがわかります。
でも、足跡のイラストなどでは違いがなく描かれていたりしますね。ただ、雪の上や砂の上を歩いた後の犬の足跡の写真なんかをみると、やっぱり爪跡が残っているのがはっきりわかります。一方で、猫の足跡にはそれがなくて、指球(しきゅう)の跡がまん丸に残っているんですよ。
全体的にまあるいのが猫の足跡!
猫の足跡は、全体的に犬のものよりもまあるい形をしています。それは、犬の場合は指の部分がより大きく、爪もありますから、形としてはよりメリハリがあるように残ります。一方で猫の場合は、小さくてまあるい形として残ります。
それで、指が大きいとすると犬の足跡ですし、指が小さくて全体がまるく収まっていると猫の足跡になります。イラストで違いを出したいときにも、指球(しきゅう)を大きく書くと犬の足跡っぽくなりますし、指球(しきゅう)を少し小さめに書くと、猫の足跡っぽくなります。そして指と指の間の感覚がより広いのが猫の足跡です。犬の場合は指も大きいですし、指と指の間の間隔が狭いんですよ。
断面の構造も違う
形だけでなく、じつは肉球の構造にも違いがあるんです。近年の研究で発見されたことのようですが、犬の肉球はとても特徴的な構造となっていて、断面がデコボコしているんです。このデコボコとした起伏は表皮乳頭(ひょうひにゅうとう)と呼ばれるようですが、このデコボコのおかげで、地面と直接接する面積が少なくなるといわれています。
また、動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)という構造になっていて、動脈と静脈が吻合することによって動脈血の冷えを緩和する構造になっています。これは、アヒルの足にも見られる構造ですし、海の中の生き物、イルカの尾びれやクジラの舌もそうなっているそうです。
つまり、寒いところに住んでいる動物にみられる構造が犬の足にも見られるというわけです。この構造のおかげで凍傷にならずに済んだり、体温の下がりすぎが防がれていたりするといわれています。
一方、この動静脈吻合は猫の足には見られません。また肉球の表面も猫の場合はデコボコしていないのです。だから、冷たい雪の上や雨の日に外を歩くのが好きではないのです。足がすぐに冷えてしまうわけですね。
このような構造の違いは、猫と犬の肉球をさわったときの感触の違いを生み出しています。犬と猫の肉球、どちらも触ったことのある方ならお気づきだと思いますが、猫の肉球はぷにぷにツルツルとしているのに対して、犬の肉球はザラザラしているんです。
猫はもともと、砂漠のほうに住んでいたといわれています。一方で、犬は寒いところに住んでいたといわれています。それで、寒いところに住んでいた犬はそれに耐えうる足の構造をしていて、温かいところに住む猫にはそれは見られないと結論されています。似ている足の形、そして肉球ですが、構造としてもこれだけの違いがあるんですね!
-
- 【2023年版】おすすめの犬映画20選!感動映画から笑える作品までご紹介!
- 犬好きの方のために映画を20本厳選しました。感動できる映画から笑える作品、ファミリー向けまで、犬の名作映画を邦画7本,洋画7本,アニメ6本を紹介します。それぞれの映画の魅力やあらすじを短い文章で簡潔に紹介しています。映画選びの参考にしていただければと思います。
- 犬と暮らしたい
-
- 【犬好き必見】歴代の犬ポケモンランキング!最新作の犬ポケモンまとめてご紹介!
- 11月18日にポケモンシリーズ最新作「ポケットモンスタースカーレット」「ポケットモンスターバイオレット」が世界同時発売しました。そこで、今回は「歴代の犬ポケモン総まとめ」をお送りします。今までポケモンに興味がなかった方も、可愛くてかっこいい犬モチーフのポケモンにメロメロになっちゃうかも。
- 犬種図鑑
-
- 【獣医師監修】犬が口をくちゃくちゃする理由を解説!意外な理由と注意点を解説【2023年版】
- 犬が口をくちゃくちゃと動かしている様子を見たことがあるでしょうか。不思議な仕草なので、普段から気になっている飼い主さんも少なくないと思います。今回は口をくちゃくちゃする理由を紹介します。
- 犬の気持ち
-
- ミキ亜生(芸人)/第1回 「犬派だった僕が、3匹も猫を飼うなんて夢にも思ってなかったです」
- お笑いコンビ・ミキの亜生さんは、自身が保護した3匹の猫ちゃん「助六(メス)」「銀次郎(オス)」「藤(メス)」と生活をしています。芸人として活躍する傍らで、街で見つけた猫を保護し、里親を見つける活動を行っている亜生さんに、保護猫活動や猫たちとの生活についてインタビューしました。
- お笑いタレント
-
- 【2023年版】猫を飼っている芸能人・有名人を男女別にご紹介!
- “猫好き”を公言している芸能人もたくさんいますよね。テレビを見ると、ニャンコを飼っている芸能人も意外に多い気がします。そこで今回この記事では、猫ちゃんを買っているジャニーズや芸能人を男女別に10選ずつご紹介します。かわいい愛猫の写真にほっこり癒されること間違いなしです♪
- 猫と暮らしたい
- コメント
I absolutely loved reading this article about who adore their cats! It's so heartwarming to see public figures like Sunshine Ikezaki and Hikakin not only sharing their love for their furry friends but also actively supporting animal rescue efforts. It’s amazing to see such a variety of breeds and stories, from rescues to pampered pets. Thank you for highlighting these sweet connections between celebrities and their cats—it really shows that a love for animals can unite us all!
-
- 【2023年版】夏にピッタリ?!話題のライオンカットとは?猫へのメリットと危険について解説
- 暑い時期が近づいてくると、暑さ対策が話題になりますよね。夏の時期が近づくと、愛猫の被毛を短くカットしたいと思うかもしれません。最近ではその一環でライオンカットというものが流行っています。ここではライオンカットの方法やメリット、さらにその危険性などについても扱いたいと思います。
- 猫のお手入れ
-
- 【獣医師監修】猫に菜の花はNG?猫草代わりとして与えてもダメ?注意点やリスクを解説【2023年版】
- 春になると鮮やかな黄色の花を咲かせる菜の花。独特のほろ苦さと香りが魅力なことから鑑賞以外に食用としても人気の菜の花ですが、猫が食べても大丈夫なのでしょうか?この記事では猫に菜の花を食べさせる場合にどんな点に気を付けたらいいのかを解説します。また猫草代わりに菜の花を与える際に注意したい点も説明します。
- 猫の食べ物
-
- 【獣医師監修】猫にレンコンを与えても大丈夫?含有している栄養素や猫へのメリットをご紹介!【2023年版】
- 小鉢料理などで活躍するレンコンは、日本人にとってなじみの深い野菜の一つです。栄養素も豊富なので、愛猫にも与えようかどうか迷っている人も多いでしょう。でもレンコンは野菜なので、肉食の猫には与えても大丈夫なのか心配な人も多いはず。そこで今回は猫とレンコンの相性について調べてみました。
- 猫の食べ物
-
- 【2023年版】猫がゴロゴロ・クネクネ転がるのはなぜ?!理由や猫の心理を解説
- 猫は警戒心の高い動物のはずなのに床でゴロゴロ転がっていたり、仰向けで爆睡したり、へそ天状態でクネクネしたり、急所であるはずのお腹を丸出しにしたりすることがあります。そんな猫の行動には、本能に基づく理由やその姿を見せている相手に伝えたい気持ちが込められています。ここではそんな猫の心理をご紹介します。
- 猫の気持ち
mofmo掲示板
-
- シーズーは貴重な犬?見かけないんだけど…
- シーズーってペットショップでもあまり見かけないと思いませんか?
- コメント
僕もシーズーでワンちゃんデビューを果たしたけど、時々入る感じかな。
-
- 真夏のお留守番で注意することは??
- 真夏時、ペットをお留守番させるきはクーラーは付けっぱなしですか??
- コメント
うちも24h.365日にエアコンをつけています! 外飼いなんてやめていただきたい。 すごくかわいそう
-
- 今度ドックランデビューします!マナーをおしえてください!
- ドックラン特有のマナーってありますか?飼い主のわたしが、緊張してます。
- コメント
マナー?自由奔放に走り回らないように周囲の邪魔にならなければいいと思いますよ。証明書とかはもちろん必要ですけど、それはマナーとは違いますよね