
【ドッグトレーナー監修】子犬のお留守番はいつから可能?お留守番トレーニングの方法を紹介!
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ドッグトレーナー
国際動物専門学校 しつけ・トレーニング学科卒。 噛み・吠え癖の酷い元保護犬のビーグルを引き取った事をきっかけに『褒めてしつける』を念頭に活動。 自身の経験を活かし、しつけイベントにて飼い主に寄り添ったトレーニング方法を指導。 ナチュラルペットフード・栄養学の知識にも精通。 保有資格:NPO法人ドッグトレーナー2級、しつけアドバイザー2級、愛玩動物飼養管理士、ドッググルーマー2級
子犬はとても可愛いですが、時にはお留守番をさせる必要があります。子犬を一匹だけにするのは不安かもしれませんが、実はお留守番トレーニングにはメリットがあります。今回はお留守番をさせるメリットとその方法について解説します。

子犬の留守番は不安が多い

Smit/shutterstock.com
とても可愛い子犬ですが、お留守番をさせることを考えると一緒に暮らすことをためらう人も多いでしょう。
実際に、子犬をひとりでお留守番させることに関して不安を感じる飼い主さんはたくさんいるようです。いつからお留守番をさせることができるのでしょうか?お留守番トレーニングのために何をすることができるでしょうか。
今回は子犬のお留守番について解説します。「子犬は欲しいけど、お留守番をさせるのは心配だ」という人がいたらぜひ参考にしてくださいね。
子犬のお留守番について

Sundays Photography/shutterstock.com
子犬がひとりでお留守番するのはちょっと心配だという飼い主さんもいることでしょう。子犬はいつからひとりでお留守番できるようになるのでしょうか?また一人でお留守番をさせることも大切だという点について説明します。
子犬のお留守番はいつから?
明確に、「子犬は〇か月になったらひとりでお留守番できる」と断言はできません。生後何か月であろうとトレーニングしなければ上手にお留守番をすることはできないからです。
授乳期のまだ小さな子犬をひとりでお留守番させることはさすがに難しいですが、3か月ほどしてからお留守番トレーニングをすれば比較的お留守番をすることができるようになりやすいです。
お留守番トレーニングをきちんと行わないで長時間のお留守番をすると、飼い主さんが帰ってきたときに家の中は悲惨な状態になっていることがあります。例えば子犬がウンチまみれになっていた、しかもその状態で家の中を暴れまくっていたとか、ずっと鳴きやまなかったなどが起こる可能性があります。
何か月たったから、何歳になったからというよりも、少しずつでいいのでお留守番トレーニングを行っていくことが大切です。最初は短時間、そして**だんだんと長時間のお留守番に慣れさせていきましょう。根気強く向き合ってください。
お留守番をさせることも大切
元来、集団生活をしてきた犬は、ひとりぼっちになることを得意としていません。しかし、飼い主さんが一人暮らしだったり共働きの夫婦だったりすると、子犬であっても一人で過ごす必要が出てきます。そのためひとりでお留守番することに慣れてもらわなければなりません。
もちろん家族の誰かがいつも家にいるのでお留守番をすることはないということもあるかもしれません。しかし、万が一のことが起こって家族全員が留守にすることも絶対にないとは言い切れません。
さらに、子犬の時期から甘やかされ過ぎると、飼い主に依存してしまい、ひとりでいられなくなるということもあり得ます。これを分離不安症といい、飼い主の姿が見えなくなると不安になって問題行動をするようになる子がいます。
分離不安症になると頻繁に無駄吠えをしたり、家の中で所かまわず排泄をしたり、おもちゃや家具などを破壊したりすることなどが生じます。
分離不安症にはいろいろな原因がありますが、子犬の頃に甘やかしすぎることが原因のひとつでもあるので、時にはひとりで過ごすことにも慣れさせる必要があるといえます。
そうすれば、家族の誰かが入院することになった、親族の冠婚葬祭で家族全員が留守にするといった緊急事態でも、子犬は心配することなく無事にお留守番をしてくれることでしょう。
子犬のお留守番トレーニング

ANURAK PONGPATIMET/shutterstock.com
トレーニングをせずにいい子でお留守番をしてくれると考えるべきではありません。子犬はもともとひとりでいることにストレスを感じるものですから、少しずつトレーニングをしてお留守番ができるように慣れさせる必要があります。
これから子犬のお留守番トレーニングとしてできることを3つ取り上げます。
1.クレートやケージに慣れさせる
子犬のお留守番をどこでさせるかというのは重要なポイントですが、家の中を自由に行き来できるようにするのは安全面から考えてもおすすめしません。
家の中には子犬にとって危険なものがたくさんあり、飼い主の留守中に何かのアクシデントがあると子犬の命にかかわる場合もあります。子犬が安全にお留守番できるよう限られたスペースを与えるほうがいいといえます。
また、ケージに慣れさせることによって明確な自分の居場所を作ってあげる事も大切です。家の中は常に誰かが行き来していますよね。自分の居場所がないと犬は常に気が張った状態になっているため、リラックス出来ません。ケージに入ることを習慣化させてあげると落ち着いた状態を保つことが出来ます。
そこで、クレートやケージに入れてお留守番させることをおすすめします。狭いスペースなのでかわいそうだと思うかもしれませんが、子犬にとっては安心できる場所でのお留守番のほうが苦にならないのです。もちろんクレートやケージを買ってきて、すぐにお留守番をさせるというわけにはいきません。反対にそれだけでは不安を煽るだけです。
トレーニング方法 まずは、子犬がクレートやケージに慣れることができるようにトレーニングしましょう。
①お菓子やおもちゃなどを使って少しでもケージに関心を持ったら褒める ②ケージの中におやつを入れて一瞬でも入ったら褒める ③1、2を繰り返す
トレーニングされた子犬は生後4か月くらいでも4~5時間ほどクレートの中で過ごせるようになるといわれています。
成長するにしたがい、お留守番の時に過ごすスペースを広くしていきましょう。ケージの中にはトイレスペース、水飲み場を用意します。
普段からケージの扉を開けておいて自由に行き来できるようにしておくのもおすすめです。そしてケージの中が安心して過ごせる場所だと認識すれば、お留守番中でもケージの中でゆっくりと過ごしてくれるようになります。
2.飼い主が視界にない環境に慣れさせる
飼い主がいることが当たり前になっている子犬にとって、飼い主と離れることは不安を感じさせることになります。お留守番をさせるには飼い主と離れることにも慣れてもらわなければなりません。
そこで、飼い主が視界にない環境に慣れさせるトレーニングをしましょう。このトレーニングを重ねていくことで、やがてお留守番も上手に行うことができるようになります。
トレーニング方法 ①部屋で一緒に過ごす ②何も言わずに部屋から出る ③部屋にいない時間を徐々に長くしていく
飼い主がいなくなるので犬は不安になるでしょう。この不安な状態を作って少しずつ慣れてもらうようにするのがこのトレーニングの目的です。最初は短時間から、やがて数時間別々の部屋で過ごしても問題ないくらいに慣れてもらいます。
ポイント 最初は飼い主がいなくなったことに気づいたとたんに吠え始める子もいるでしょう。吠えたからといってすぐに部屋に戻ることがないようにしてください。吠えれば飼い主が戻ってきてくれると勘違いさせないためです。
吠えたら戻ってきてくれるという成功体験があると、いつかお留守番をする時にずっと吠え続けるようになってしまいます。
子犬が吠えた場合は吠えるのをやめるまでじっと待つようにしてください。吠えるのをやめて落ち着いたら部屋に戻って吠えるのをやめたことを褒めてあげてください。子犬にとってストレスにならない程度にこのトレーニングを繰り返し行います。根気強さが求められる場合もありますが、上手にできたら褒めてあげてモチベーションを高めるようにしましょう。
3.ひとり遊びをできるようにする
お留守番中に何をすればいいのかというのも子犬にとっては大切なポイントになります。安心で居心地のいい場所でゆっくりと過ごさせるのもいいですが、しっかりと遊べる環境も必要です。
そこで、おもちゃを使ってひとり遊びができれば、よりお留守番でのストレスを軽減できるようになります。
ひとり遊びをすると、飼い主がいないという不安を和らげることができ、夢中になって遊ぶことによって頭と体の運動にも繋がります。
私たち人間でも夢中になると時間があっという間に過ぎるということがありますよね。子犬の場合も同じで、夢中になってひとり遊びをしている間にお留守番の時間があっという間に過ぎる感覚になるので、ストレスを感じにくくなります。
おもちゃを選ぶときは、子犬の大きさに合った安全なものを選ぶようにしましょう。間違って飲み込んでしまうような小さなものは与えないでください。
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