
猫が車に傷をつけないための方法とは?すぐに実践できる方法を伝授!
自分の愛車に傷がつけられた経験をした方は少なくないでしょう。そんな時は怒りを感じることがありますよね。でも、犯人がネコちゃんだったら怒るに怒れずどうしたらよいか分からないこともあるでしょう。この記事では、車に傷をつけないための猫対策について取り上げたいと思います。

猫は車に傷をつける恐れがある

elwynn/shutterstock.com
車はネコちゃん達にとって、夏場は日よけになり、冬場は暖をとれる心地良い場所です。でも、猫には鋭い爪がついているので、つくかもしれない傷のことを考えると、うっかり車に近づかせるわけにはいきません。そこで今回は、ネコちゃん達が車にいたずらをしないための対策について学んでいきたいと思います。
まずは、ネコちゃんによる車の被害にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
ネコちゃんによる被害
猫による車の被害は、大きく4つに分けられます。大きい被害もあれば大したことのない被害もありますが、やはり大切にしている車ですから、どんな被害であっても受けたくはないですね。
1.「引っ掻き傷によるタイヤのパンク」 ネコちゃんを飼っている方はよくご存知かと思いますが、ネコちゃんは自分で爪を切ることができません。硬いもので研いで自分の爪を短くする必要があります。爪とぎと言われる行為ですが、野外ではたいてい木を使って行なわれます。しかし、身近に木が無かったりお気に入りの木がない場合、木以外の物が爪とぎの対象となります。
爪が伸びているから爪とぎをするというだけでなく、「ここは自分の縄張りだぞ!」と主張するためにも爪とぎをする事もあります。
爪とぎの対象が車のタイヤとなることがあります。タイヤは基本的には丈夫に作られていますので、一回二回の爪とぎであれば問題はありません。しかし、何度も何度も引っ掻かれてしまうと傷が深まっていく可能性もあります。引っ掻き傷ができればタイヤが劣化する速度も早くなります。やがてはそれが原因でバーストやパンクが生じてしまうかもしれません。
駐車中でのパンクならまだ不幸中の幸いとも言えますが、走行中のパンクとなりますと大きな事故に繋がる危険です。特に、もともと劣化しているタイヤであれば注意が必要です。
また、スタッドレスタイヤは雪道で滑らないように、夏タイヤと比較しますとより柔らかい素材を用いて地面をキャッチできるように作られています。柔らかいスタッドレスタイヤは猫の爪とぎのダメージを受けやすく、亀裂が入る恐れがあります。
2.「エンジンルームで休んでいたネコちゃんを巻き込む事故」 ネコちゃんは狭いスペースが好きですし、冬には暖をとるために車の下やエンジンルームに入り込んでしまう可能性があります。
車の下であれば車に被害はありませんし、人が近づくとネコちゃんは逃げて行きますので問題は無いでしょう。問題となってくるのは、エンジンルームに入り込んでしまった場合のネコちゃんです。
ネコちゃんがエンジンルームに入り込んでしまったと知らずにエンジンをかけてしまうと、最悪の状況としてネコちゃんの命も、運転手の命も危うくなります。エンジが故障し、ハンドルが効かなくなり、事故に繋がります。
エンジンルームから無事に逃げ出しても、エンジンルーム内で猫に糞尿された場合にはエンジンが痛み、車自体がダメになる原因ともなり得るでしょう。
3.「ボンネットの上の足跡」 ネコちゃんがボンネット上に乗ると、足跡や毛玉、よだれなどで汚れている場合があります。ネコちゃんの足の裏は汚れていて砂や土なども一緒についてきますので、そのままにしてしまうと汚れが目立つどころか、傷にもなりかねません。
また、ブロック塀の近くに車を駐車している場合には、そこからボンネットに飛び乗ることで車のボディにへこみがつく恐れもあります。
4.「マーキング行動や糞尿の被害」 ネコちゃんは非常に縄張り意識が高いので、自分たちの行動範囲内にある駐車中の車も縄張りの一つに入ることがあります。そうなると車にもマーキングをします。
尿をかけられると、サビや塗装がハゲることにもなりかねませんし、臭いがかなりきついので、せっかくの愛車が台無しになってしまいます。
このように、ネコちゃんによる被害は色々とあります。では、どのような対策を講じておく事が出来るのでしょうか?
車の猫よけ対策について

Robert Adrian Hillman/shutterstock.com
猫ちゃん達からの被害を避けるためには、私たち人間の方がその対策をしなければいけません。いくつかの方法がありますので、是非試していただきたいと思います。
車のカバーをつける
車をタイヤまでスッポリと覆うカバーをつけることができるでしょう。これを使えば、ネコちゃんがボンネットの上に乗ったとしても、引っ掻き傷や汚れなどがつきません。タイヤで爪とぎされる心配もないでしょう。
カバーの隙間からネコちゃんが侵入するという可能性もありますので、カバーをかぶせた後に余った部分に重しをおきましょう。
ネコちゃんは爪とぎの際に、引っかかりのある物、または縦に筋が入っている物を好みます。しかし、この車のカバーがあれば表面がツルツルしていますので、爪とぎをされることはないでしょう。
ネコちゃんを直接車から追い払うということは難しいですが、確実に車を守れるという面では効果が期待できます。
超音波グッズでネコちゃんを追い払う
ネコちゃんが車に近寄ってくるのは、くつろぎたいためです。しかし、その近くで超音波が鳴っていれば落ち着く事はできませんので、自然と車に寄り付かなくなるでしょう。
超音波グッズの中に「番人くん」という商品があります。このグッズは「かなり効果がある」と人気のようです。ネコちゃんにとっては不快音ですが、私たち人間にはほとんど聞こえません。時計のような小さな音なので、近所の人にも迷惑がかかるということはなく、他の超音波グッズのようにその影響で頭が痛くなるような事もありません。
購入後、どこに設置すればより効果的かを教えてくれるサポートもあるので、素人でも安心です。しかし、設置には少し注意が必要なようです。例えば、車が大きい場合にはカーポートから吊るして使用しないといけない、ネコちゃんにより効き目が変わってくるので周波数を手動で設定する必要がある、といった点が挙げられます。電池消耗についてですが、この装置は人にも感知してしまうので、定期的な電池交換が必要です。
ほかの超音波グッズに比べて、性能もよくコスパがいいですが、初期投資には少しお金がかかるようです。気になる方は、Amazonなどでご覧ください。
「忌避剤を撒く」
ネコちゃんが嫌いな匂いを車の近くに置くという対策もあります。市販の忌避剤を使ってみるのもいいでしょう。
忌避剤には大きく分けて2種類あるようです。液体のタイプと錠剤になっているタイプです。扱いやすいのは錠剤タイプですが、効果に変わりはありません。錠剤タイプには設置するタイプと、細かい粒を撒くタイプがあります。設置するタイプですと、その設置場所以外のところがネコちゃんのトイレとなるだけですので、できれば細かい粒を撒くタイプを使用できれば様々な場所に撒けておススメです。
雨に打たれると匂いが軽減してしまう事もありますので、車の下に置くことをオススメします。ネコちゃんは休み場所として車の下を探す場合が多いので、忌避剤を置いておけば車の下部やエンジンルームを守ることができます。液体タイプの忌避剤は、原液のまま使用してしまうと臭いがきついですし、万が一車内に付着してしまうと、シートなどを汚してしまう可能性がありますので、必ず水で薄めましょう。
また、ガレージの場合には水を入れたジョウロなどに忌避剤を混ぜておくと良いでしょう。撒いておけば臭いがこもりますし、雨にも濡れないので高い忌避効果が期待できるでしょう。
市販の忌避剤の他に、ネコちゃんの嫌いな柑橘系やハーブの香りのする物を用いても効果があります。お皿に乗せて車の下に置くと何かの拍子に轢いてしまう事もありますから、サランラップなど、轢いたとしても大丈夫な物の上に置いてくださいね。
車を駐車する向きを変えてみる
ネコちゃんが車を好むのは、狭い場所があって、季節ごとに暖かく、または涼しく、そして高さがある場所です。そのため、例えば南向きの駐車場で南向きに駐車すると、ボンネットの上でネコちゃんが眠る最適な場所となり得ます。
そうならない為には、駐車向きを変えてみましょう。北向きで駐車すると暖かさがなくなり、少し日陰となってしまうので冬には寄り付かなくなるかもしれません。そうなると、もっと心地の良い他の場所を探して、そちらに移ってくれる可能性が高くなります。
他の駐車スペースを借りる
他にも借りられる場所があるなら、今の場所を諦めて違う場所に駐車するという方法もあります。ネコちゃん対策をとってもなかなかうまくいかないという場合には、最終手段として考えてみるのもいいかもしれません。
心地良い場所がなくなれば、ネコちゃんも来なくなるはずです。来なくなった頃をみて、また車を戻せばいいわけです。
乗車前にボンネットを叩く
エンジンルームにネコちゃんが入ってしまうと姿は見えなくなります。物音がしていても、かすかに聞こえるという事が多いため、まさかネコちゃんがエンジンルームに入っているなど気が付かない事があります。
そのため、車に乗る前にはボンネットをバンバンと叩きましょう。ネコちゃんがいれば驚いてすぐに逃げていくはずです。特に、車の付近でネコちゃんが昼寝をしてる、車にネコちゃんの足跡があるなどをいつも見かけている場合には、エンジンルーム内にも入り込む可能性があります。
通常であれば、ボンネットを1、2回叩けば逃げていくはずですが、中には足がすくんで逃げない子もいるようです。また、あまりに大きな音でバンバンとボンネットを叩いてしまうと、さらに奥に逃げ込んでしまう危険性もありますから要注意です。
ボンネットを叩いても出て来なければ、ボンネットを開けて様子を見ましょう。人間の気配がしなければそのうち出て行ってくれます。でも、なかなか出てくれないなんて事もあると思います。その場合にはプロに頼む必要が出てくるかもしれません。無理矢理自分で出そうとすると、ネコちゃんにも車にも傷がついてしまう可能性があります。
なかなか出てこないネコちゃんを救出するよう、JAFさんやお付き合いのある修理工場さんにお願いしてみましょう。
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