猫が水を飲むときに掻く仕草をする理由とはいったい?猫が水をこぼす時の対策も紹介!

猫が水を飲むときに掻く仕草をする理由とはいったい?猫が水をこぼす時の対策も紹介!

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猫の不思議な行動の一つに「掻くようなしぐさ」があります。すべての猫ではありませんが、猫の中には水を飲むときに「掻く」「掘る」ようなしぐさをすることがあります。そのために水をこぼしてしまうこともあります。なぜ猫はこんな不思議な行動をとるのでしょうか?ここではその理由と対策を取り上げます。

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猫が水を飲むときの不思議な行動

水を掻く猫

yykkaa/shutterstock.com

猫を飼っている方でしたら感じることがあると思いますが、猫はよく不思議な行動をします。「その行動の意味は何?」と聞きたくなるものがたくさんあるはずです。

そんな猫の不思議な行動の一つに「掻くようなしぐさ」があります。すべての猫ではありませんが、猫の中には水を飲むときに「掻く」「掘る」ようなしぐさをすることがあります。前足で床を掘るような、砂を掻くようなそんなしぐさです。

水の入った器の中に手を入れて、掻くようなしぐさをすることもあるでしょう。そのために水をこぼしてしまうこともあります。飼い主としてはやめさせたい行動の一つのようです。

なぜ猫はこんな不思議な行動をとるのでしょうか?はっきりした理由はまだ分かっていませんが、猫がこうした行動をとるのには3つの理由が考えられるといわれています。

・水を隠したい ・水があるかどうかの確認 ・水で遊んでいる

では一つずつ理由をくわしく見ていきましょう。

水を隠したいから

一つ目の理由には「水を隠したい」という心理が関係しているようです。

猫はトイレをした後に排せつ物に砂をかけて隠しますね。こうすることで自分がいた証拠を隠しているのですが、水を飲むときの掻くという行動は、この砂かけ行動に似ているのです。「隠したいもの」「気に入らないもの」「汚いもの」を隠したいと思って、掻くような行動をとるのかもしれません。

特に飲み水にゴミやほこりなどが浮いていると、汚くて気に入らないため隠してしまいたいと感じるのかもしれません。また水飲みの食器が気に入らないこともあります。

猫にとってひげは敏感で大切な器官の一部ですが、そのひげが食器に当たることが気に入らなかったり、食器の形状的に水を飲むとひげが濡れてしまったりすることが気に入らないのかもしれません。

このように、何かが気に入らないために隠したいと思って掻くようなしぐさをしているのではないかと考えることができます。

水があるかどうかの確認をしている

猫は動体視力が大変良いので、動くものに対してはきっちり見分けることができます。とはいえ決して視力が良いわけではありません。猫の視力はなんと0.1~0.2くらいだといわれています。そんなこともあって、猫は動かないものに対しての認識は苦手としています。

ですから猫は、動かない水を認識することが苦手なのかもしれません。それで水があるのかどうかを確認するために、触ったり掻くようなしぐさをしたりして、水が飛び散り「水がある」と確認しているのかもしれないですね。

水で遊んでいる

三つ目の理由は「ただ単に水で遊ぶことが好き」というものです。

一般的に猫は水を苦手にしており嫌がりますが、中には水遊びが好きな子もいます。ですから水で遊びたくて掻くようなしぐさをし、わざと水をひっくり返したりしているのかもしれません。

特にベンガルやメインクーンなどは、水遊びが好きな猫種として有名です。こうした水が好きな猫は、飲まないのに水で遊びたいためチャプチャプすることがあります。

水をこぼす時の対策

水飲み器で飲む猫

Lightspruch/shutterstock.com

猫が水を飲むときに掻くようなしぐさをするために、いつも水をこぼされて困っている飼い主さんは少なくありません。では猫が水をこぼすときにどんな対策ができるでしょうか。

お風呂場を利用する

水をこぼされて困る理由は、ビチャビチャになってしまうとか、汚れてしまうからといったものでしょう。それなら汚れても困らない場所に水飲み場を用意してしまえばよいのです。

お風呂場でしたらいくら濡れても困りませんよね?もしも愛猫がお風呂場を嫌がらないようでしたら、風呂場に水飲み場を作ってみてはいかがでしょうか?

ただしこの時に注意してほしい点があります。猫が誤って浴槽に入っておぼれてしまわないように、お風呂に水をためておかないことや、もし水をためているなら蓋をきっちりして猫が入り込んでしまわないようにしましょう。また、猫が風呂場にいるときに閉めてしまわないようにも注意が必要です。

ペットシーツを利用する

猫がお風呂場を苦手にしていたり、お風呂場に愛猫が行くのは心配だという方は、他に水がこぼれても大丈夫な場所を用意しなければなりません。

外飼いしているならベランダや外の水道を利用できますが、室内飼いしている場合は「ペットシーツ」を下に敷いてみてはいかがでしょうか。吸水性がよいので水をこぼしてもしっかり吸い取ってくれますし、交換も簡単ですね。

他のアイデアとしては、100均などで売られている水切りの中に水の入った容器を入れて与えるという方法です。こうすれば猫が水をこぼしても水受けの中にこぼれるだけですね。このように水をこぼしても大丈夫なような工夫をすることができるでしょう。

給水器を利用する

もう一つは「給水器」の利用です。

水が循環し続ける給水器は、上から水がちょろちょろ出てくるだけで、まずひっくり返すことはできません。また循環タイプのものは浄水機能も付いているため、いつでもきれいな水を提供してくれますから、水が汚れて嫌だとか不衛生になるということもありません。

ただし給水器は好みが分かれるようで、飲んでくれる子もいれば飲んでくれない子もいます。

猫への水の飲ませ方

水を飲む猫

Denis Val/shutterstock.com

ここまで猫が水を飲むときの不思議な行動の一つである「掻くようなしぐさ」の理由や対策を見てきました。

とはいえ、なかなか猫が水を飲んでくれなくて困っているという飼い主さんも少なくないようです。実際猫はもともと砂漠地帯で暮らしていたため、少ない水分でも体は機能するような作りになっています。ですから脱水には強いのですが、だからといって水がいらないわけではありません。

なぜ水を飲まなければいけないのでしょうか?一つは、猫の体の60~80%は水分でできているため水は必要だからです。また水分が不足すると、腎臓病や泌尿器系の病気になる可能性が高くなります。

特に猫は腎臓病や膀胱炎、尿結石などになりやすいといわれていますが、これは水をあまり飲まないために尿の濃度が高くなって腎臓に負担をかける、または膀胱内の菌が繁殖しやすいためといえるでしょう。

では猫に水を飲ませるためにどんな工夫ができるでしょうか?

水を選ぶ

猫が好む水を用意することができるでしょう。猫はどんな水を好むのでしょうか。

・新鮮な水 猫はキレイ好きな動物ですし、においにも敏感です。ですから他の猫や犬が口を付けると、唾液などのにおいがするため飲みたがらなくなります。多頭飼いしている場合は、各猫にそれぞれに飲み水を用意してあげると良いでしょう。

また、朝に水を与えてそのまま夜まで放置にするなんて、もってのほかです。一日に何度か水は替えて新鮮なものを与えましょう。できれば水を交換するときは食器もきれいに洗うと良いですね。

・いろいろな水を用意 一言に水と言っても猫は味に敏感なので、好みがあります。中には水道水が好きな猫もいれば、湯冷ましが好きな子もいます。お湯がいいという子もいるでしょう。竹炭を使ってカルキを抜いた水しか飲まないなんて言う猫もいますよ。なかなか水を飲んでくれない子には、鶏肉や魚をゆでたときのゆで汁(塩なし)を与えている人もいます。

・流水 流水が好きな猫は少なくないようです。例えば少し緩んだ水道の蛇口からポタポタ落ちる水を好んで飲む猫はたくさんいます。

食器に入っている水は飲まなくても、自ら台所に行って水を飲む猫もいます。なかなか水を飲んでくれない時は、蛇口をちょっと緩めて水をポタポタ垂らしてみてはいかがでしょうか?飲むかもしれません。

食器を選ぶ

猫は神経質な生き物です。そのため自分の気に入らない食器ではなかなか水を飲んでくれません。特にひげが当たるような食器や、ひげが濡れてしまうような食器は嫌う傾向があります。ですから食器の大きさは広いものの方がよいかもしれませんね。

また食器の材質にも好みが分かれるようです。ガラスが好きな子、陶器を好む子、またステンレスやセラミックが良いこともあるでしょう。ですから自分の愛猫はどんな食器が好みなのか、いろいろ変えて試してみるとよいかもしれませんね。

最近は猫が水を飲んでくれる不思議な器も販売されています。天然希土類元素の鉱物とバイオミックスを混ぜた素材を1100度の高温で焼いた陶器なのですが、猫が水をおいしいと感じてくれるようで、よく水を飲んでくれるといわれています。

置き場所を選ぶ

神経質できれい好きな猫はにおいにも敏感です。そのためトイレの近くに水を置いておくと、トイレのにおいが気になって水を飲まないということもあるようです。

基本的にフードを入れた食器のわきに水飲みを用意しますが、たくさん水を飲んでもらうためには、いろいろなところに水を置き、いつでも水を飲めるようにすることもできるでしょう。猫のお気に入りの場所に水を置いておくのも一つの方法です。

ウェットフードを与える

ここまでのことをいろいろ試してもなかなか水を飲んでくれないというときは、フードの工夫ができます。普段はドライキャットフードを与えていると思いますが、ドライフードの水分含有量は10%ほどです。

しかしウェットフードの水分含有量は75~80%なので、普段のフードをウェットフードに替えるだけでも十分水分補給ができます。他にも猫用のスープなども売られているので、そうしたものを活用してみてもよいかもしれませんね。

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