犬にとうもろこしはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!

犬にとうもろこしはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!

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甘くて美味しいとうもろこしは、犬に与えても問題ありません。実際、とうもろこしはドッグフードの原材料などにも使われることが多い食材の一つです。しかし、与え方や与える量によっては犬にとって危険な場合があります。そこで今回は、とうもろこしに含まれる成分や、犬に与えるときの注意点を紹介します。

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犬にとうもろこしを与えても問題ない?

とうもろこしをくわえている犬

Paul's Lady/shutterstock.com

とうもろこしは、熱帯アメリカ原産で、イネ科トウモロコシ属の一年生植物です。とうもろこしは、米や麦と並ぶ「世界三大穀物」の一つとされています。数多くの品種があり、食用や飼料用の作物として広く栽培されています。

とうもろこしには、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれており、栄養価の高い野菜として子どもから大人にまで人気の食材です。

とうもろこしには、犬にとって中毒となる成分は含まれていないので、 犬が食べても問題ありません。 しかし、与え方や与える量には注意が必要です。

犬にとうもろこしを与えてもいい量

飼い主からおやつをもらっている犬

pixabay.com

とうもろこしは体に良い栄養素が豊富に含まれている反面、消化不良を起こしやすい食材でもあるので、与えすぎは良くありません。

犬にとうもろこしを与える場合、1日の摂取カロリーの 20%以内の量 が適量とされています。1日の摂取カロリーは、犬の体重や大きさによって違うので、適正量もそれぞれ異なります。では、犬の体重別に、与えて良いとうもろこしの量を見てみましょう。

超小型犬の場合

超小型犬には、体重4kg未満の犬種が含まれます。例えば、チワワやトイプードル、ポメラニアン、ヨークシャテリアなどを代表することができます。

超小型犬に与えて良いとうもろこしの量は、1日22g~63g程度です。1/4本か、それより少ない量のとうもろこしを与えることができるでしょう。

小型犬の場合

小型犬とは、体重が10kg以下の犬のことです。小型犬には、ミニチュアダックスフンドやパグ、パピヨン、マルチーズなどがいます。

小型犬には、1日74g~126g程度を目安に与えることができます。126gは大体とうもろこし1/2本なので、愛犬の体重に合わせて量を調節しましょう。

中型犬の場合

中型犬とは、体重が25kg以下の犬のことをいいます。フレンチブルドッグやボーダーコリー、ウェルシュコーギーなどが中型犬に含まれます。

中型犬にとうもろこしを与える場合は、1日135g~250gが適正量です。250gは大体とうもろこし1本の量にあたります。

大型犬の場合

大型犬には、体重が25kg以上の犬種が含まれます。大型犬には、秋田犬やシェパード、ドーベルマン、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなどを挙げることができます。

体重25kg以上の大型犬の場合、258g~512gの量のとうもろこしを与えることができます。大体とうもろこし1本~2本の量です。

子犬の場合は注意が必要

子犬にとうもろこしを与える場合は特に注意が必要です。なぜなら、子犬は消化器官が発達しておらず、腸の免疫力も少ないため、食物繊維が豊富なとうもろこしを大量に摂取すると、下痢をしたり、アレルギーを発症する可能性があるからです。

また、カリウムも豊富に含まれているので、おしっこの回数が増えたり、粗相をしてしまうこともあります。ゆえに、子犬にとうもろこしを与える場合は、体重に関わらず「少量」だけにしておきましょう。

犬にとうもろこしを与えることで期待できる効果

新鮮なとうもろこし

pixabay.com

とうもろこしには、 「葉酸」 が含まれています。葉酸は、細胞分裂やDNAの形成に重要な働きをし、特に妊娠中の母犬や成長期の犬には必要不可欠な成分です。

また、とうもろこしには 「カリウム」 が豊富に含まれています。カリウムには、利尿作用があり、不要な水分を排出してくれる働きがあります。そのため、代謝を良くしたり、むくみを改善してくれる効果があります。

さらに、とうもろこしは「食物繊維」も豊富です。特に粒の皮には、 「セルロース」 と呼ばれる不溶性食物繊維が多く含まれています。この食物繊維は、腸内環境を整え、腸の動きも活発にしてくれるので、便秘の予防や解消に効果が期待できます。

犬にとうもろこしを与えるときの注意点

とうもろこしは、糖質が高く、またたんぱく質や炭水化物も多く含まれているので、食べ過ぎると肥満になる可能性があります。肥満になると身体への負担も大きくなり、様々な病気の原因ともなりかねないので、与える量には注意しましょう。

とうもろこしの芯は絶対に犬に与えてはいけません。 食物繊維の塊である芯はとてもかたく、万が一犬が誤食してしまうと喉に詰まって呼吸困難になったり、嘔吐したり、最悪の場合、腸閉塞を引き起こして開腹手術が必要になることもあります。ですから、犬にとうもろこしを与えるとき、芯は与えないようにしましょう。

また、中にはとうもろこしを食べてアレルギーを起こしてしまう犬もいます。初めてとうもろこしを与える場合は少量だけ与え、しばらく様子を見るようにしてください。もし、下痢や嘔吐、体を痒がるなどの症状があらわれたなら、かかりつけの病院に連絡し獣医師に状況を伝えるようにしましょう。

とうもろこしの缶詰やコーンポタージュは与えても問題ない?

缶詰に入っているとうもろこし

pixabay.com

とうもろこしの缶詰は、遺伝子組み換えコーンを使用しているものや、塩、砂糖、保存料などの添加物が含まれているものが多いので、缶詰のとうもろこしを犬に与えることはおすすめしません。

また、市販のコーンポタージュにも、塩、砂糖、生クリーム、チキンブイヨンなどが含まれているので、犬の健康のことを考えると与えないほうが良いです。さらに、コーンポタージュに含まれる調味料には、犬にとって有害となるタマネギエキスが含まれていることもあるので、より注意が必要です。

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