紀州犬って凶暴なの？紀州犬の性格について詳しく解説！

紀州犬って本当に凶暴な犬なの？

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紀州犬の性格は？

甲斐犬に次いで昭和9年に天然記念物に指定された、歴史ある日本犬です。本来は、紀伊山地周辺のイノシシ狩猟のエキスパートとして生み出されましたが、家庭犬としての適性も高いため、今では日本犬の中で、柴犬に次ぐ飼育頭数を誇っています。 紀州犬の性格は、本来は人懐こくて穏やか。また、日本の土着犬らしくよそ者に対する警戒心が強いので、番犬としても活躍してくれます。 家族の一員として、人間と一緒に暮らしている紀州犬は、本気で自分のことを「犬」ではなく「人」だと思っているような節があるのだとか。お茶目でかわいいですよね。

なぜ紀州犬＝凶暴というイメージがついてしまったの？

2015年、千葉県で7歳の紀州犬が人を襲い、警察が出動するほどのニュースになりました。これをきっかけに、紀州犬＝凶暴…というイメージが世間に広まってしまったようです。 また、紀州犬は狩猟犬として育てられれば、一頭でイノシシを倒せるといわれるほど強くて勇敢な犬。自治体によっては、土佐闘犬・秋田犬・ドーベルマン・グレートデンなどと同じく、人に危害を加える恐れがある危険犬種(特定犬）に指定しているケースもあります。 育て方によっては、凶暴な性格になってしまう可能性もあるんです。

育て方を知って、紀州犬といい関係を作りましょう！

育て方や、飼育環境がとても大事！

2015年に千葉県で起きた事件では、紀州犬を飼育していた飼い主に大きな問題がありました。狭くてゴミだらけのベランダで閉じ込めるようにして飼っていたため、紀州犬に大きなストレスがかかり、脱走して人を襲ってしまったというのです。飼育環境が悪かったのに、紀州犬を「凶暴だ」と必要以上に怖がったり、悪者にしてしまうのはいけませんよね。 紀州犬と一緒に暮らすときには、子犬の頃のしつけがとても大事。紀州犬は日本犬らしく主従関係を重んじるため、最初に飼い主との関係を確立しておくことが肝心です。 紀州犬は賢い犬種なので、教えたことはすぐに理解してくれるはず。あとは愛情をもって育てましょう。

紀州犬の性格のよさを引き出してあげよう

紀州犬の性格のいいところは、人懐こく、素直で誠実なところ。忍耐強くて忠誠心にあふれているので、一度いい関係を築けば、お互いに信頼し合えるよきパートナーになれます。 一方、勇敢でプライドが高く、体力もあるので、育て方がまずかったりストレスを与えすぎてしまうと、飼い主に反抗的になって危険な状態につながることも…。 紀州犬と一緒に暮らすときは、その魅力的な性格をより引き出してあげられるような育て方を心がけるといいでしょう。

紀州犬＝凶暴、だなんて、人間だけの都合で言い切ってしまってはいけません。 紀州犬は本来、穏やかで人間と仲良く暮らしていける犬。お互いを信頼し合える、いい関係が築けるといいですよね。