老犬(シニア犬)にすすめの食事とは?注意点やフードの種類を解説!愛犬が長生きできるよう正しい知識をつけましょう
飼い犬が高齢になってくると体の機能も衰えてきますね。若い頃と同じような餌を与えていると、なにかしらの悪影響が出てきます。ですから、高齢になったら食事にも気をつけてあげましょう。ではどんな点に注意したらいいのでしょうか?長生きするための食事もあるのでしょうか?
飼い犬が高齢になるのはいつ頃から?
一般的に、小型犬でも大型犬でも高齢期(シニア期)は7歳から入ります。7歳頃から前期高齢期、10歳頃から後期高齢期といい、本格的に老化が進んでいきます。
最近の犬は寿命も延びているので、今では4頭に1頭は10歳以上の高齢犬と言われています。
いつまでも若々しいからといって、やはり体力も落ちてきますし、病気に対する抵抗力が落ちてきたり、回復が遅くなったり、視力や聴力、嗅覚と、全ての感覚が鈍ってきます。
内臓も弱ってくるので働きが弱まってきます。
ただ、同じ10歳以上の犬でも、やはり個体差があるのは否めませんので、健康診断は欠かさないように定期的を受けさせてあげてくださいね。
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飼い犬が高齢になったら食事の変化は必要?
栄養バランスを考えられていて手軽なドッグフードですが、現在ではペットフード安全法により、原材料の表示が義務付けられています。
ですから、餌のパッケージに記載してある原材料や他の含有物もチェックし、比べながら選ぶと良いでしょう。
また、「一般栄養食」や「総合栄養食」と明記されているドッグフードがありますよね?
「総合栄養食」とは、必要な分量のタンパク質や脂肪、ミネラルやビタミン、そして炭水化物がバランスよく配合されている、栄養素的にバランスのとれた製品のことです。
それに対し、バランスがとれていないのが「一般栄養食」です。 一般栄養食ばかり与えると、バランスの悪い食事になってしまいますのでこちらは「おやつ」としてあげましょう。 よく、「嗜好食」や「副食」と表記されています。毎日の食事には「総合栄養食」を選びましょうね。
ドッグフードの分類は、年齢層別、目的別、水分保有量別、形状別、容器別、になっています。
また、フードの水分保有量によって、「モイスト」「ウェット」「ドライ」というタイプに分類されています。病気や体調によって、体に合った餌を選びましょう。
セミドライ/セミモイストのドッグフード
セミドライとセミモイストの違いは水分保有量です。 半生タイプの餌で、乾燥させたカリカリのドライフードと、レトルトパウチに入ったウェットフードや缶詰のフード間の水分保有量のフードです。
ウェットフードほどではありませんが、この半生タイプも嗜好性が高く、少量ずつ小分けに個別包装されているものが多いので、飼い主にとってはとても扱いやすいフードです。
他のフードと同様に、含まれている成分や原材料をチェックする必要があります。この半生タイプはウェットタイプやドライタイプよりも添加物が使われている製品が多いからです。
よくチェックしてから選んだ方が良いでしょう。
その添加物の多さから、犬の食欲が落ちた時に気分転換のために使ってみるのも良いかもしれない、程度の位置づけで考えるほうが良いですね。
ウェットのドッグフード
レトルトタイプや缶詰タイプ以外にも、近頃は人間の缶詰にも負けないくらいの高級食材が使われていたりして、容器を開けると、とても美味しそうなにおいがしますよね。
そして、栄養バランスなども工夫されていて、日常的にとり入れても大丈夫なものがたくさんあります。
ドライタイプよりもウェットタイプが好きな犬が多いです。ただ、歯石予防や口腔内の健康ケアのことを考えると、柔らかいウェットだけの餌は心配になります。
そして、信頼できるメーカーのウェットフードは値段が高いものが多いため、経済的に負担がかかります。
ですから、食欲がなくなった時に食欲を促進させるため、ドライフードに混ぜてみたりするお助けフード的要素として活用するのが良いでしょう。
気分転換にも良いですね。成分や原材料のチェックも忘れないようにしましょう。
ドライのドッグフード
一般的に与えられることが多いのが、このドライタイプて、一番普及されています。 お肉系や、お魚、お野菜や穀類をバランスよく配合して固めて乾燥させてあります。そのため、保存しやすく与える時に便利です。
種類がとても多く、薬局やスーパー、ホームセンターなどでも入手することができてとても便利ですが、どんな素材が使われているか、必ずチェックをすることをオススメします。
安いドライフードも多く、またその原材料には油分が多過ぎたり、粗悪な素材やたくさんの化学物質が添加されていたりする物もあります。毎日与えるものですから、購入する際はよく注意しましょう。
中にはせっかちで丸のみしていまう犬もいますが、カリカリと噛んで食べることで、アゴの骨を丈夫に保つことに繋がり、歯石予防になったりするため、ドライタイプをすすめる獣医さんも多いです。
与える食事の量は、犬種や個体差により違いますが、パッケージに明記されている量を目安に与えましょう。
成犬以降の場合は、1日に2回あげる家庭が一般的ですが、あくまでも目安ですので、愛犬に合うタイミングであげましょう。
その他にも、高齢犬用の高齢期用フードがたくさん店頭にあります。病気の予防のために作られた予防別フードや、10歳以上のハイシニア用の超高齢犬用フードもあります。
また、無添加の餌を研究して作っているお店もあるので、愛犬の病気や体調に合うものが見付かると良いですね。
老化に伴って内臓機能は低下し、消化吸収機能も衰えてくるので基礎代謝機能も低下します。ですから、若い時と同じ食事のままだと太りやすくなります。
1日に必要なエネルギー量は成犬期に比べて、20%ほど落ちるといわれているので気を付けましょう。
また、食欲は多少は落ちますし、食べる速度もゆっくりになりますが、高齢になっても食事は犬の楽しみです。なので単純に量を減らすのではなく、高齢犬の体に合わせた食事内容に切り替えてあげるといいでしょう。
栄養バランスが良く、適度なカロリーが取れるものが良いですね。
飼い犬が高齢になった時の食事で気をつけたい点
Africa Studio/shutterstock.com
良質なタンパク質を適量与えるようにしましょう。犬も高齢になるにつれて筋肉が失われていきます。筋肉を作るためにもできるだけ良質なタンパク質を摂るといいでしょう。
ただし、たくさん与えればいいというわけではありません。与えすぎては肥満の元ですので、適度な散歩もしながら、適度な消化の良い良質タンパク質を餌に混ぜることが大事です。 低カロリーを意識しましょう。
また、太ってしまうと内臓に負担がかかりいろいろな病気の元になってしまいますよね。ミネラルも大事な栄養素の一つで、ミネラルが多かったり少なかったりすると体調不良につながります。
そして腸の働きが衰えてくるので、便秘にもなりやすくなります。便秘予防を兼ねて野菜を混ぜるようにするといいでしょう。
ではどんな風に餌を変えていけばいいのでしょうか?
今までの餌から一気に変えるのではなく、以前の餌に少しずつ新しい餌を混ぜて慣れさせていきましょう。 最初は9:1とか8:2から始めて1ヶ月くらいかけて老犬用の餌に変えていきます。
高齢になってくると食事の好みが変わってきたり、こだわりが出てきて、今まで食べていた餌を急に食べなくなったりもします。なので何種類か用意して好みに合わせてあげてもいいでしょう。
低カロリーとミネラルを意識しましょう。便秘にも注意が必要です。
犬が高齢になると基礎代謝が落ちるのでカロリーの取りすぎによる肥満に気をつけてあげる必要があります。 太ってしまうと内臓に負担がかかりいろいろな病気の元になってしまいます。
ミネラルも大事な栄養素の一つで、ミネラルが多かったり少なかったりすると体調不良につながります。そして腸の働きが衰えてくるので、便秘にもなりやすくなります。
便秘予防を兼ねて野菜を混ぜるようにするといいでしょう。
ドライフードは噛む力が弱ってくる高齢犬にとっては食べるのが難しくなってきます。ドライフードを与える際は水やお湯でふやかしてあげると食べやすいでしょう。
半生タイプやウェットタイプの餌にするなら香りから食欲を引き立てるかもしれませんね。
長生きするためにはどんな食事がいいの?
高齢の犬の健康管理で、気遣いのし過ぎはよくありません。不思議なもので、使われなくなった機能が衰えてしまうという原理原則があります。進化と退化の関係と一緒ですね。
飼い主さんが犬を心配して散歩を短めにしたら体力が落ちてしまったり、食事をやわらかくしてあげたら歯に問題が起こったり、体力が急に落ちてしまうと、当の犬も気力が失くなってしまったりします。
老犬は消化能力が落ちるというようによく言われますが、実はさほど変わらないことが多いです。食事量は徐々に減ってきますが、健康であれば、必要な分量は自らきちんと摂取しているはずです。
無理をさせない程度に今までと同じことを取り入れるといいでしょう。
ただ、どんなに元気に見えてもやはり老犬です。毎年1回は健康診断は受けさせたいですね。
常日頃から愛犬の体調をよく把握して、獣医さんに伝えられるようにしておくと安心です。
栄養素を効果的に与えることが肝心
年をとるに連れて衰える体の免疫力や、酵素の反応を正常に保つために、ミネラルやビタミンを積極的に摂取させましょう。
果物や野菜だけでなく、程よく肉類や魚もとりいれましょう。 筋肉をキープするのに必要な栄養素です。
また、皮膚も乾燥しやすくなるため、ある程度の油分や脂肪分も必要です。 ビタミンCが豊富な野菜や果物を毎日の手作り食に取り入れることで、白内障の予防にもなりますし、高齢犬にとっては、免疫活性物質であるβ‐グルカンを多く含むキノコ類もとても良い食材です。
前述の通り、やはり体が衰えてもできるだけ、今までどおりの食事を与えるようにすることが大切です。 あくまでも無理のない範囲で、成犬の時と同じようにしてください。
また、どうしても体の基礎代謝が落ちてくるので、食事の量が減るのは当たり前ですが、極度に食欲がなくなったり痩せてきた場合は、食事を温めたり、肉や魚のエキスで風味を付けたり、食欲を刺激するようなごはんを作ると良いでしょう。
そして「脂肪踵」という皮膚の下にできる脂肪のかたまりがありますが、基礎代謝が低下してきたサインだと思ってください。
必要以上にカロリーを与えたせいでできることが多いです。 市販のドッグフードから手作りの食事に替えると消えるケースがよくあるので、カロリーコントロールを心がけましょう。
可愛いからといって決して甘やかさず、おやつの量や食事の量には気をつけてあげましょう。 肥満は色々な病気の原因になります。人間と同じく腹八分目が理想的です。
愛犬は人間が食べているものを欲しがりますが、人間の食べ物は犬にとっては糖分や塩分が高いので、健康に害を及ぼしかねません。
先天性や遺伝性の病気が無い限り、飼い始めた時から食事のコントロールをしていれば、犬は長生きします。
この毎日の食事こそが、愛犬の血や肉、骨などの細胞をつくります。
ですから、犬の食物アレルギーにも注意して、必要な栄養素を必要な分だけ与えることが大切です。 また、適度な運動、適度で適切な食事を念頭に置き、愛犬が長生きできるように工夫しながら愛情を注ぐことも秘訣ですね。
【お願い】ドッグフードは食いつきやアレルギー、わんちゃんのライフステージなどで必要なものは変わっていきます。特定のドッグフードが愛犬にぴったりということはありませんので、必ず飼い主さん、場合によっては獣医師さんの判断によって、少しずついろんなタイプのフードを試してあげてください∪・ω・∪
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