ハリアってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

ハリアってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

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ハリアは歴史のある猟犬で、活発なビーグルといわれるように、ビーグルを大きくした外見です。フォックスハウンドとビーグルの中間の特徴があり、ウサギ狩りに使われていたので群れになじむ性格です。その習性を生かしたハリアの飼い方やしつけ方を解説します。またビーグルとも比較してみました。

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ハリアの特徴

young Beagle Harrier in front of white background

cynoclub/shutterstock.com

ハリアは歴史のある猟犬で、ブラッドハウンド(黒、茶)、タルボット(白)、バセットハウンド(斑)などの猟犬を交配させてできた血統です。 イギリスのイングランドが原産で、英語表記では「Harrier」です。

「ハリア」「ハーリア」「ハリヤ」と表記されていることもあります。

英語圏では「ハーリー(Harry)」という愛称で呼ばれています。

ハリアは野うさぎを狩るために作出された犬種のようです。

名前はノルマン語で「狩猟犬」を意味する「harier」という言葉から来ているそうです。

後には、キツネ狩りでも活躍しました。

優れた嗅覚と体力を持ち、猟犬として優秀であったと言えます。

なんと、あるハリアは3時間25分もの間キツネを追跡し続けたようです。

嗅覚と体力に優れた猟犬としての素質の素晴らしさと、責任感を持ち合わせた犬種なんですね。

犬種として数が多い方ではありませんが、現在でもアウトドアを愛する人達のペットとして飼育されていたり、海外にも少数ながら輸出されているようです。

ハリアの外見的特徴

見た目はビーグルにとてもよく似ていますが、ビーグルよりも大きく、骨格がとてもしっかりとしています。

それで、フォックス・ハウンドとビーグルのちょうど中間といった感じです。 中くらいの大きさの耳が垂れて被毛は短く、色は規定されていませんが、白、黒、茶の特徴的な三色が標準的です。

滑らかな光沢のある被毛です。

尻尾は垂れていて、高い位置についています。

しかし、運動をするときには尻尾をピンと立てます。

マズルは長くて広めで、額が大きく平面的です。

目は少し離れ気味でややくぼんでいます。

ハリアの寿命・体型

ハリアの体高(肩までの高さ)は53~60cm、体重が20~30kgほどになります。

ハウンドグループに属する、中型犬です。

胸が深くて、引き締まった体つきをしています。

筋肉質なので、頼もしさも感じるほどです。

ハリアは約12~15年ほど生きる犬種と言われています。

基本的に健康的な犬種です。

かなり体力のある犬種なので、飼育するさいにはその必要とする運動量を満たしてあげることも大事なポイントとなります。

ビーグル・ハリアとは別犬種

ちなみに、フランスが原産のビーグル・ハリアという犬種がいますが、こちらはビーグル犬とハリアをかけ合わせて作出された犬種です。

ハリアの持つスピードとビーグルのもつ優れた嗅覚という2つの良い点を併せ持つ犬種として、作り出されました。

それで、こちらはキツネやウサギを狩るフランス原産のセントハウンドとして活躍しています。

外見は脚が長くて、大きなビーグルって感じです。

ハリアと同じく、体力に長けています。

体高が45~50cmほどになります。

国際畜犬連盟(FCI)には1974年に公認されていますが、原産国であるフランス以外ではほとんど飼育されておらず、フランスでもめったに見ることのない希少な犬種です。

ハリアの歴史

Dog in the forest

Miroslav Hlavko/shutterstock.com

ハリアという犬種がどのようにして作出されたのかということは、いろいろな説が唱えられています。

例えば、古代サザン・ハウンドとグレーハウンドを交配して生み出された犬種だという説もあれば、ブラッド・ハウンドとビーグルの血縁である、という説もあります。

さらには、イングリッシュ・フォックスハウンドの小さい個体を選択育種した結果の犬種である、という説も有力となっています。

このように、いろいろな説があるものの、実際のところ詳細な点はわかっていません。

しかし、ジャパンケネルクラブ(JKC)のページでも説明されている通り、ハリアの持つ毛色や体型は、ビーグルやフォックスハウンドとの近い血縁である、ということは疑いようがないほどです。

じつは、13世紀頃の文献にも登場するほど、とても古い犬種だとも言われています。

そして、うさぎ狩りをするために作出された犬種であることがわかっています。

英国で行われていたスポーツとしての狩りは、ハンターが騎乗する馬に従う猟犬の群れ(パック)単位で行われるのが特徴です。 英国で初めてのハリアによるパックは、1260年代にミッドホープのエリアス卿によって作られたものです。

猟の対象が鹿からキツネ、ウサギへと対象を広げるにつれ、キツネに適した足の速いフォックスハウンドや、ウサギに適した小型のビーグルがハリアから作出されます(異説もあり、逆にフォックスハウンドを小型化したのがハリアとも言われます)。

ウサギ狩りは、キツネ狩りの入門版という特徴があります。 小型の嗅覚ハウンドであるハリアは、群で行動して吠え立てながらウサギをハンターの方へ追いやる賢さが特徴で、ウサギ狩りに適した性格です。 しかし、より小型のビーグルが登場すると、ウサギ狩りは「ビーグリング(Beagling)」と呼ばれるほど、ハリアに取って代わるようになります。

英国では伝統のあるビーグルパックやハリアパックが、登録されています。

野ウサギ狩りが衰退したことによって、頭数が減ってしまったことに加え、後には第一次世界大戦と第二次世界大戦の影響により、ハリアは絶滅の危機も経験しました。

パックが解散し、伝染病や食糧不足などによって多くのハリアが命を落としたそうです。

それで、第二次世界大戦のあとにはなんと100頭ほどにまで数が減少しました。

しかし、愛犬家たちによって、残されいていたハリアが集められ、犬種としての回復を遂げる事ができたようです。

現在、原産国のイギリスだけでなく、アメリカやヨーロッパの国々で実用犬として、そしてコンパニオンドッグとして愛されているそうです。

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