アメリカンラットテリアってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

アメリカンラットテリアってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

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mofmo編集部

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アメリカン・ラット・テリアは、ネズミ狩りに使われていたテリアに、猟犬のハウンド種を交配して作られた犬です。テリアとハウンドの特徴を併せ持ち、屋外では俊足で活発、家の中ではくつろいで過ごせる性格です。他の動物を追う猟犬の習性を、しつけできちんと直してあげれば、初心者でも飼い方が楽な犬です。

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アメリカンラットテリアの特徴

アメリカンラットテリア 犬

WinrichPhotography/shutterstock.com

アメリカンラットテリア(American Rat Terrier)は、その名の通りアメリカが原産のテリア種です。

単にラットテリアと呼ばれていることもあります。

アメリカンラットテリアの原種であるイングリッシュラットテリアは絶滅してしまいましたが、その種との混同を避けるためにも、”アメリカン”ラットテリアと呼ぶ事が多いです。

もともとは、ネズミ狩りのために作出された犬種で、その優れた作業能力の高さは、7時間で2501匹のネズミを狩猟したという記録を持つ個体がいたことによってよく知ることができるでしょう。

性格が明るく、好奇心旺盛でありながら、大人しい性質を持つので多くの人から愛されている犬種です。

毛色が様々であることも特徴の一つです。

ちなみに、テディルーズベルトテリアは、アメリカンラットテリアの兄弟種となります。

この犬種が改良される中で、脚の長いタイプと短いタイプが生まれ、この足の長いタイプがアメリカンラットテリア、短いタイプがテディルーズベルトテリアとなりました。

他にもテディルーズベルトテリアは、アメリカンヘアレステリアの作出の際に用いられた犬種でもあります。

アメリカンラットテリアの外見的特徴

テディルーズベルトテリアは、スラッとした体型をしていて、長い脚と細いマズルを持つ小型犬~中型犬に分類される犬種です。

ネズミの駆除のために作出された犬種として、そのスラッとした体型が役に立ちます。

ネズミ狩猟の際には、ネズミを巣穴に追い詰めて捕獲していたようです。

犬の耳の形には、いろいろな名前(通称)があります。

「コウモリ耳(フレンチブルドッグ)」とか「キャンドル炎型耳(イングリッシュ・トイテリア)」など、形から連想される物の名前が付いています。

アメリカンラットテリアの特徴的な耳は、生後10か月くらいまでは立っていますが、その後に立ち耳を前から垂れて隠すような、「ボタン耳」になることもあります。

尻尾は垂れていますが、断尾されることもあります。

いろいろな色の被毛を持ち、スムースコートです。

アメリカンラットテリアの寿命・体型

体高は25~46cm、体重は4.5~11kg程度です。

登録団体によっては、体高33cm以下をミニチュアと呼ぶ場合もあります。

11kg以上のデッカーや4.5kg以下のトイ・クラスのサイズカテゴリを設けている団体もあるようです。

平均寿命は15~18年と長めです。

他のテリアとは異なる性格

アメリカンラットテリアは、よく他のテリアであるジャック・ラッセルテリアやフォックステリアと混同されます。

しかし、かなり異なる特徴と性格をもった犬なので、飼い方やしつけのコツも違ってきます。

狩猟犬には獲物を探す目的で作られたテリアと、獲物を追い立てるハウンドがいます。

テリアは獲物を見つける習性があるので、好奇心旺盛で常に精力的という特徴があります。

しかしアメリカンラットテリアは交配にハウンド犬も使われたため、ハイブリッド車のように両者の特徴と性格を併せ持っています。

アメリカンラットテリアにはオフスイッチがある、と言われるように、外では活発に走り回っても、家に帰ると静かにソファでくつろぐ性格の犬です。

しつけや飼い方が難しくなく、初心者向けと言われる所以です。

アメリカンラットテリアの歴史

American Rat Terrier

Angel Sallade/shutterstock.com

アメリカンラットテリアは、天翔る俊足が特徴の犬です。

19世紀に英国でネズミ狩り用に使われていたテリアを元に、野ウサギなどの獣害駆除の目的で、俊足のハウンド犬の血を導入した陸上競技のスペシャリストです。

傍系に、米国の大統領の名前(愛称)をそのまま冠したテディ・ルーズベルトテリアがいます。

同大統領はのちのアメリカンラットテリアに似た雑種のテリアを飼っていて、ホワイトハウスのネズミ退治に貢献したそうです。

ラット・テリアが「アメリカン」や大統領の名前を頂く栄誉に預かるのは、獣害駆除に貢献した歴史と、陽気で活発な性格という特徴が、米国を代表するにふさわしいとみなされたからでしょう。 品種改良のために、ビーグルやスムースヘアードフォックステリア、ウィペット、イタリアングレーハウンドなどとも交配が行われたようで、その中で脚の長い個体と脚の短い個体にタイプが別れました。

ネズミだけでなく、リス狩猟でも活躍し、木登りをして木の上にまで獲物を追い詰めることから、「リス狩猟の犬」を意味するスクウィレルドッグとも呼ばれたことも会ったようです。

そして、大きいアメリカンラットテリアはアライグマやシカの狩猟にも用いられることもあったようです。

1930年頃に一度人気が薄れてしまったようですが、20世紀末にはアメリカンラットテリアの犬種クラブができて人気を取り戻しつつあるようです。

とはいえ、原産国のアメリカでも希少な犬種だそうですよ。

犬種クラブができてから、サイズによる階級がつけられるようになりました。

もともとは能力重視のブリーディングがなされていて、サイズも様々だったのですが、体高が20~30cmくらいの個体がミディアムとなり、それ以上の大きさがスタンダード、ミディアムより小さいサイズはトイと区別されています。

ややこしいですが、犬種としてのスタンダード、つまり実際基準はミディアムサイズです。

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