フード選定術が知りたい!アメリカのドッグフード雑誌「WDJ」で学ぼう!

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mofmo編集部

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ドッグフードについて調べ始めると、必ず目に入るのが「WDJ」という文字です。これはアメリカの有名なドッグフード雑誌で「The Whole Dog Journal」の頭文字をとったものです。そこで今回は「WDJ」とはいったい何なのか?詳しく紹介したいと思います。

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ドッグフードについて調べ始めると、必ず目に入るのが「WDJ」という文字です。これはアメリカの有名なドッグフード雑誌で「The Whole Dog Journal」の頭文字をとったものです。

そこで今回は「WDJ」とはいったい何なのか?詳しく紹介したいと思います。

「WDJ」とは何?

Australian Shepherd Dog in Studio on Yellow Background

Jess Wealleans/shutterstock.com

WDJとはアメリカでとても有名な犬専門の月刊誌「The Whole Dog Journal(ホールドッグジャーナル)」です。一般的な雑誌は広告収入で運営しているので、スポンサーや企業の意向に沿うような記事の内容になることが多いですが、こちらの雑誌は広告媒体からの収入を受けず、購読料のみで運営しているため、公平な立場で評価しているため人気があります。

つまり良いものは良い、悪いものは悪いということをはっきりしています。ですからWDJで評価された商品は消費者目線で考えられており良いものということでしょう。 そのため、ショップでは「WDJ認定」というのを売り文句にしている商品もあるほどです。

WDJでは多くの犬に関する情報を取り上げていますが、犬のしつけ方、ケア方法、トレーニング方法、役立つグッズなど飼い主にとって役立つ情報が幅広く紹介しています。 その中でも人気なのが「ドッグフードの格付け」です。良いドッグフードと悪いドッグフードを名指しではっきり紹介しています。広告収入がないため公平な立場でのジャッジなため、信頼性が高いということから多くの愛犬家が参考にしています。

では「WDJ」がおすすめするドッグフードの選考基準は何でしょうか?

WDJのドッグフード選びの基準

WDJはアメリカの雑誌ですので、こちらで紹介しているフードはアメリカ産のものが多く、日本産のドッグフードはラインナップに入っていません。 それでもWDJのドッグフードの選考基準は、私たちがドッグフードを選ぶ際の参考にできます。どんな基準があるのか見てみましょう。

・高品質の動物性たんぱく質を十分使用している ・原材料欄の最初に1~2種類の動物性たんぱく質を含んでいる ・副産物を使用していない ・動物性脂肪などのあいまいな表記がない ・原材料欄の最初に穀物や野菜がきていない ・人口添加物が使用されていない ・甘味料が使用されていない ・原材料はオーガニックの物が望ましい

この様に8つの基準があります。 具体的にどういったことなのでしょうか?

高品質の動物性たんぱく質が多く含まれていること

犬が一番必要としている栄養素が「動物性たんぱく質」です。動物性たんぱく質は肉や魚から摂取できます。ですからドッグフードにはたくさん肉や魚が含まれているものが望ましいといえます。

ドッグフードの原材料欄には多く使用されているものから順に記載されています。ですから原材料欄の1~2番目には肉類が記載されているものが望ましいといえるでしょう。この場合もただ単に肉や魚類が記載されていればよいというわけではありません。どんな種類の肉が使用されているかにも注目しましょう。

どんな動物のどんな部位が使用されているかわからないようなものは選びたくありませんね。その一つが「肉副産物」です。食用として取り除いた本来なら破棄にするような部位を乾燥粉砕して使用している可能性があります。もしかしたら腐りかけの家畜の肉が使用されているかもしれもしれません。いずれも人間が食べることのない部位ですので栄養価も低く、消化にも良くない粗悪な原材料と言えます。

同じ理由で「動物性油脂」などのあいまいな表現をしているものも避けたいですね。動物性油脂はどんな動物の脂を使用しているかわかりません。もしかしたら粗悪な原材料から搾り取った脂かもしれません。また動物性油脂は傷みやすいのでたくさんの添加物が使用されているといわれています。 ですから材料由来が不確かなものが使用されているドッグフードはおすすめしていないのです。

WDJでは高品質の動物性たんぱく質が上位にきているものを推奨しているので、野菜や穀物が上位に挙げられているドッグフードはおすすめしていません。 特にとうもろこしや小麦などの穀物は犬が消化しにくいとしている原材料ですし、アレルゲンともなっています。犬にとって栄養価がなく必要ない原料です。

余計な人工添加物を使用していない

WDJでは人工添加物の使用に関しても厳しく見ています。人工着色料、香味料、保存料などです。

着色料はドッグフードをカラフルにしておいしそうに見せますが、色を識別できない犬にとっては全く意味のないことです。ただ飼い主の購買意欲を高めるためだけの添加物なのです。それどころか発がん性、けいれん、アレルギーといったリスクもあります。

さらに防腐剤、酸化防止剤はドッグフードの保存に欠かせない添加物ですが、健康被害のリスクが高く発がん性やアレルギーの原因ともなっています。安全性の高い天然由来のものもあるので、あえて危険な人工保存料は使用してほしくないですね。

香料や甘味料の使用は嗜好性を高めるために使用されますが、そもそも良質の原料を使っていれば素材そのものの風味やうまみがあるため必要ないのです。しかも甘味料は甘みがあるため肥満や健康被害を及ぼす可能性もあるので避けたいといわれてる添加物の一つです。

WDJの判断は絶対ではない

WDJは公正な立場でドッグフードを評価しているということで信頼性の高い雑誌に挙げられていますが、WDJで評価されたドッグフードが絶対か?といったら必ずしもそうとは言い切れません。

たしかにWDJで評価されたドッグフードは良いものが多いですが、WDJの調査の仕方は科学的な観点での分析ではなく、パッケージの原材料、成分表や他の研究機関の情報を参考にしたり、メーカーに電話で問い合わせしたものにすぎないからです。しかもメーカーへの問い合わせで回答が得られなかったものに関しては削除しているようですので、完璧に調査しつくした結果に基づいた評価ではないのです。

もしかしたらメーカー側が嘘をついていたとしてもWDJではその嘘を暴くことまではしないので、あくまで一般的なドッグフード評価と大きくは変わらないかも知れません。

WDJで評価されたドッグフードは信頼できる

WDJの調査方法は徹底的なものではないので、過去にはおススメされたドッグフードでもリコールされた商品もありました。

それでも全体的に見たらやはりWDJで推奨されたドッグフードは信頼できるものと言えます。ドッグフード選びの基準も理にかなっていますし多くの愛犬家が参考にしています。 ただしWDJで推奨しているドッグフードはあくまでアメリカでのことを考えたものとなっています。

日本とアメリカでは気候や湿度など生活環境が違います。例えば日本は室内で飼われている犬が多く運動量が少ない傾向にあるかも知れません。日本に住む犬とアメリカの犬ではニーズが異なってきます。ですからWDJで評価されているフードがすべて日本の犬に合うかと言ったらそうでもないかもしれません。

しかし基本的にどんなドッグフードを選んだらよいかに関する上記の8つのポイントは参考にできます。

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