室内犬が安心して過ごせる部屋づくりのポイント

室内犬が安心して過ごせる部屋づくりのポイント

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人も犬も時代に伴って住む環境は変わるものです。昔は屋外に犬小屋が定番というイメージでしたが、現在では屋外犬よりも屋内犬の方が多くなりました。その要因はいくつか考えられます。そこで今回は、室内で犬を飼う時に押さえておきたいポイントを安全性と快適性を柱にピックアップしました。

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部屋の前に!犬を飼う時に必要なアイテムを揃えよう

家

Africa Studio/shutterstock.com

犬にとって必要なアイテムは各家庭によって様々だと思いますが、最低限3つのアイテムを揃えて犬を迎えましょう。

  • サークル、ケージ
  • トイレスペース
  • 餌と水を入れる容器とスペース

食べることと排泄することは生きているものが必ず行うことです。

ですのでまずはこの二つの場所を確保してあげましょう。

そしてもう一つ大切なのが犬にとってのプライベートスペース、サークル、ゲージです。

初めて犬を飼われる方は、家の中でどこでも好きな場所で寝るから必要ないんでは?と思う方もいるかもしれません。

私もそう思っていたことがあるのですが、それは人間の思い込みだと知りました。

犬は自分のテリトリーを意識し守るという習性があります。

これは犬の祖先であるオオカミの習性の名残だと言われています。

オオカミは集団生活をしていて、餌を奪われないように、また外敵から身を守るためにテリトリーを守る習性がつきました。

ですのでテリトリーの中に知らない人が入ってくると、入らないように吠えたり威嚇したりしてテリトリーを守ろうとします。

人の住む家全体をテリトリーだとすると、守る範囲はとても広くいつも警戒をしつづけなくはならなくなります。

ですので犬のプライベートスペースを作ってあげることで、テリトリーを最小限に押さえ、犬の負担を軽減してあげることが大切です。

床:滑りやすい床は滑りにくい工夫をする

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Photographee.eu/shutterstock.com

現代の家はフローリングの床が多く、掃除がしやすかったりメンテナンスもしやすい、またおしゃれだったりするなど良い点がたくさんあるのですが、犬にとってはちょっと困ることがあります。

それは、フローリングは滑りやすい点です。

小型犬の場合は骨折や脱臼、ヘルニアや関節炎などのリスクがあり、慢性疾患を悪化させてしまうこともあります。

うちの子はまだ若いから大丈夫と安心している方も要注意です。

毎日過ごす場所ですので、犬を飼い始めたら滑らない床にすることは、犬にとってとても大切なことです。

滑りやすい床で生活していて気づかないうちに重症化していることもあるので、ぜひ検討してみてください。

滑るフローリング対策!!

1.フローリングに滑り止めワックスを塗る

まずは気軽にでき部屋のインテリアを損なわずできる方法です。

いろいろなメーカーから滑り止めのワックスが販売されています。

強い蹴り込みまでは対応しきれないので、劇的な効果があるかというと難しいですが、気軽にできる方法です。

2.フローリングにカーペットを敷く

犬が走ったり歩く場所にカーペットを敷いて滑りにくくしてあげると滑りにくくなります。

カーペットはお好みで問題ありませんが、どのような織り方になっているのか、爪が引っかからないかどうか見極めてください。

織糸がループになっていると、小さな犬の爪をカーペットに挟んでしまう危険性もあります。

また洗濯できるカーペットだと万が一汚れても安心ですね。

段差の少ない環境を作ること

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Photographee.eu/shutterstock.com

ソファや階段、段差など住まいの中には段差がたくさんあります。

体が小さな犬にとってはこの段差を毎日上り下りすることはとても負担になります。

特に足の短い犬種だったり腰の弱い犬にとってはとても辛いものです。

またソファに飛び乗ったりできるからと大丈夫と安心していると、気が付いたらヘルニアになっている!ということになりかねません。

そこで、犬に負担のない環境を作り、体の負担を軽減してあげましょう。

1.ソファ前に階段もしくはスロープを設置

小型犬は自分の背丈よりも高いソファ。脚力があるので飛び乗ることはできるのですが、腰や体に負荷がかかります。

そこで市販されているスロープや階段をソファの前に設置することで、一度にかかる負担を軽減できます。

2.階段はできるだけ登らせない、降りさせないが基本

人間の足に合わせて設計されている階段は、犬にとっては段差が大きいはずです。

ですので腰の負担を考えるなら階段は登らせない、降りさせないのが安全で安心です。

もし階段の登り降りをさせている場合は、階段に滑り止めをつけて階段を踏み外さないようにしてあげましょう。

3.椅子にも乗らせない

椅子も同様です。

飼い主さんのサポートなしに椅子に飛び乗ることも負担です。

電気コード類を片付ける

Electrical outlet with black power cord. Home interior electrical outlet with black power cord and plug against wood textured paneling.

Rhonda Roth/shutterstock.com

私たちの生活の中には電化製品が多く存在しています。

犬と一緒に生活をすることになったら、ぜひ気をつけてあげたいのが電気コードです。

犬は電気コードが危ないものかの判断がつかず、遊んで噛みちぎってしまうこともしばしば。特に幼い幼犬の場合、歯の生え変わりで硬いものを噛みたくなるのです。

そして電気コードの絶縁ゴムを噛みちぎってしまい最悪、犬が感電してしまうという事故も起こってしまうのです。

ですので電気コードはなるべく見えない場所か、もしくは手のとどかない場所に移動させる工夫が必要です。

具体的には、こたつや扇風機など床に置いて使用する電化製品から伸びている電気コードには特に注意です。

こたつの場合は布団で線が見えにくく、また犬がかじっている場合も見えにくいので事故が起こりやすいのです。

万が一犬が感電してしまったら、すぐにブレーカーを落として、犬の体から電気が放電してから、蘇生を行いながら動物病院へ行って手当てしてもらいましょう。

電気コードの対策方法は、カーペットの下を這わせて見えないようにしたり、家具の裏側を通したり、配線カバーをつけるなどをして目に留まらない工夫を心がけましょう。

階段、玄関先:ガードを設置し転落、飛び出し防止を!

Happy family with cardboard boxes in new house at moving day.

4 PM production/shutterstock.com

階段の踊り場は狭く誤って落ちてしまう可能性があります。

そこで事故を防止するために、階段前にはガードを設置して階段から落ちないようにしてあげましょう。

壁に設置するタイプや階段前にガードを置くタイプなどがあります。

賃貸で壁に穴を開けられない場合などは、階段前にガードを置くタイプなどで対応ができます。

赤ちゃん用のフェンスなどがあるととても便利で理想的です。

また玄関では、扉を開けたとたんに犬が飛び出る危険性があります。

ですので玄関ホールにもペットフェンスや赤ちゃん用フェンスがあると安全です。

また環境だけではなく、玄関でしっかり「待て」ができるように、日頃から練習をすることで飛び出しを防ぐことになります。

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1 名無しさん
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犬を飼っている人の多くが室内で面倒を見ていますよね。犬と一緒に暮らすときには犬目線での部屋作りが必要です。邪魔なものが部屋にあると、暮らす上での障害となってしまいます。愛犬のための部屋作りを考えていきたいですね。

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