「プリスクリプションダイエット(cd)」ってどんなペットフード？詳しく解説！

プリスクリプションダイエットの内容は？

プリスクリプションダイエット（cd）の原材料は以下の通りです。

トウモロコシ、セルロース、トリ肉(チキン、ターキー）、コーングルテン、エンドウマメ、チキンエキス、

ビートパルプ、動物性油脂、亜麻仁、植物性油脂、ポークエキス、米、小麦、

ミネラル類（カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素）、

乳酸、ビタミン類（A、B 1 、 B 2 、B 6 、B 12 、C、D 3 、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン）、

アミノ酸類（タウリン、トリプトファン、リジン）、酸化防止剤（ミックストコフェロール、クエン酸、ロー ズマリー抽出物）、カルニチン

素材の栄養表は次のようになっています。

粗蛋白質18.0％以上、粗脂肪17.0％以上、粗繊維4.0％以下、粗灰分6.0％以下、水分10.0％以下、カルシウム0.55％以上、リン0.70％以下、ナトリウム0.35％以下、マグネシウム0.130％以下

プリスクリプションダイエットで期待出来る効果は？

プリスクリプションダイエットでは、ペットの健康を考えた特別な栄養補給を実現することで、機能維持や健康回復を目指します。

特に尿結石に対して効果を発揮することが考慮されています。

人間は積極的に摂取するものの、ペットたちには病気の原因となり得る危険性を持つのがマグネシウムとリンです。

これらは人間の食べ物に多く含まれていますが、ペットたちにはストルバイト尿石の原因となります。

そこで、ストルバイトが形成されにくいように尿のアミノ酸のバランスを調節します(目標値 pH6.2～6.4)。

そして、腎臓へ負担をかけるナトリウムの量を制限し、長期的に与えても健康被害が出ないように考慮しています。

シュウ酸カルシウム尿石の再発リスクも管理できます。

これも前述のマグネシウムやリンの調整に加え、クエン酸カリウムを配合することでカルシウム量を調節します。

抗酸化成分を配合しているため、老化現象や皮膚疾患の原因となる酸化物質の排出効果や、代謝の活性化などの機能も発揮されます。

プリスクリプションダイエットの味わいは？

Monika Wisniewska/shutterstock.com

ドッグフードで大切なのは香りと食感です。犬は香りで食事するといい、食感は食べ心地に影響します。

プリスクリプションダイエットでは、「味」「形」「香り」「食感」「大きさ」の5つの要素を重視し、ペットにとって美味しいフードを実現するべく研究を重ねてきました。

ドライフードと缶詰めの他、シチュータイプの製品も開発しています。

ドライフードは自然な香りとなるよう独自の製法で生産し、ペットにとって食欲を刺激する少し強めの香りを持ちます。

缶詰は生の食感が魅力のフードです。

特筆すべきはシチュータイプで、素材が持つ触感を残し食欲をそそる点で抜群の食感を誇ります。

煮込んで柔らかい感触にしつつ、形を残して美味しいフードに仕上げています。

ヒルズの他の製品と比べても23パーセント少ないナトリウム量で、長期の使用でも健康被害がないように配慮している点もおすすめポイントです。

プリスクリプションダイエットの欠点は？

少しながら、プリスクリプションダイエットも気になる点があります。

トウモロコシがメインの材料になっている点などは気になるでしょう。

トウモロコシは、ペットフードでかさ増しのためによく使われる材料で、安価なドッグフードでは非常に大量に使用されています。

トウモロコシ自体は犬や猫にとって毒素があるわけではありませんが、炭水化物が主成分であることが問題です。

犬や猫は炭水化物の消化酵素をあまり持っていません。

つまり、お米やパンを食べると消化できず消化不良を起こすか、肥満の原因となって体を傷める危険性があります。

トウモロコシも例外ではなく、炭水化物として体内に取り入れられます。

これはカロリーが高くなるという意味でもあまり好ましいものではありません。

カロリーオーバーは犬や猫にとっても肥満の原因となりますが、プリスクリプションダイエットの場合少なくてもかなりのカロリーになってしまうため、満腹感がなくお腹が減ってしまうかもしれません。

常に空腹であることはストレスとなり、問題行動やしつけが上手くいかないなどの原因になる場合があります。

他に良質な材料を使っていても、トウモロコシがメインでかつあまり量を与えられない等のケースでは、思ったような効果を発揮しないこともあります。

小麦の使用も懸念材料となります。

小麦は犬や猫のアレルギーの原因となります。

近年特に、小麦アレルギーの犬猫が増えており、ご自身の愛犬が小麦アレルギーを発症している場合は気を付けたい点です。

アレルギー症状は突然出ることがあり、今まで発症したことないペットでも出る場合があります。

皮膚が赤くなったりやたらとかゆがったり、耳が赤くなるなどの症状がみられる場合は要注意です。

以上のように、プリスクリプションダイエットは優れた療法食でありながら、アレルギー素材を含むなど万人向けではない要素があり、ご自宅のペットに与える際はまずかかりつけの獣医師に相談するのが良いでしょう。