こんなに優れている?!猫の運動能力発表会!!
猫ちゃんの運動能力ってすごいんです。ご存知ですか?知らない方もたくさんいると思いますので、今回は猫の運動能力について書いていきたいと思います。知らなかった方はびっくりかもしれません!!
猫ってすごい
Kasefoto/shutterstock.com
普段丸くなって可愛らしく眠っている猫を見ると穏やかで、それほどの能力の持ち主だとは感じさせないのですが、ひらりとジャンプしたり、走るととっても早かったりと、実は猫ちゃんはとても運動能力の高い動物です。
そこで今回は驚きに猫ちゃんの運動能力について調べてみました。
猫のすぐれた運動能力その1:ジャンプ力
Vikafoto33/shutterstock.com
猫を飼っている方は家の中で、猫のものすごいジャンプ力を見ることがあると思います。ソファやテーブル、そして棚の上からぴょんと別の棚に飛び乗ったり。
そんな猫ちゃんのジャンプ力に驚いたことも多いかと思います。
そんな猫ちゃんですが、どれくらいの高さをジャンプできるのでしょうか?
猫はもともと狩猟動物で獲物を追いかけ、狩りで仕留めた獲物を食べて生活をしていました。
どのような狩りの仕方というと、基本は待ち伏せし、一気に襲いかかるというスタイルです。そのため高い場所から飛び移ったりして獲物を取ることもありました。
走ることはもちろんジャンプ力も高く、なんと猫ちゃんは自分の身長の5倍くらい、1.5メートルから2メートルくらいまで飛べます。
ですので、エアコンの上や本棚の上からひらりとジャンプしたりする猫ちゃんもいたりします。
また猫じゃらしで猫ちゃんと遊んでいると、想像以上のジャンプ力を発揮したりして驚かされますよね。
ではどうしてこんなにジャンプ力が優れているのでしょうか?
祖先の生活環境の名残り
猫の祖先は、リビアヤマネコで砂漠で暮らしていました。またそれよりも古い猫の祖先は、森で暮らしていて、木に登って高いところで獲物を待ち伏せして、まるで猿のように木から木へ飛び移って獲物を捕らえていたそうです。
獲物に知られないように、高い場所で身を隠したり、また外敵から身を守るために、木の上にいることが多かったため、ジャンプ力が備わったのでしょう。
背骨が柔軟
猫の背骨は、円柱状の脊髄がたくさん連なって構成されています。
多くの脊髄があることから、しなやかなに背骨が曲がり、まるで弓のような弧を描いたり、まっすぐに伸ばばせ、とても柔軟性の高い背骨の構造です。
また猫の後ろ足の力はとても強く、バネのように背骨を動かすことで、ものすごいジャンプ力が出るのです。
後ろ足の筋肉が発達している
速筋と呼ばれる猫の後ろ足は、瞬間的にとても強い力を出せます。この強い後ろ足の筋肉のおかげで、高い場所にとり映ったり、ジャンプして獲物に飛びかかったりできます。
また短距離走に優れているのも、この速筋が優れているためです。
平衡感覚が優れている
前庭神経と呼ばれる聴覚をつかさどる聴神経があります。前庭は、直線方向の動きや遠心力、重力を感知します。
回転運動を感知する三半規管と連結していて、顔や頭の重力に対する向きを調整して、体が倒れないように絶妙に調整されているのです。
そのため平衡感覚に優れて、高いところから低いところへ飛び降りても、着地できるようです。
なので高い塀からするりと着地できたり、キャットタワーからも軽々飛び降りれるのは、この平衡感覚のおかげです。
この平衡感覚は、車酔いをしないということでも役立っていて、猫は車酔いはしにくいそうです。
なんて羨ましいことでしょう。
実際にはどれくらいの高さを飛び降りれるのでしょうか?
個体差はあるのですが、マンションの3〜4階の高さから、地面への着地が可能だと言われています。
受け身が上手
平衡感覚と柔軟性の高さで、猫は受け身がとても上手です。
猫ちゃんは、関節がとても柔らかく、内臓も自由に動き、また皮膚の伸縮性も高いので、体を変な方向にねじったり、狭い場所も通れます。
受け身の態勢を取ることがたやすくできるので、ジャンプした時に空中で体を捻らせて回転しながら、受け身の体勢をとります。そうすることで着地も上手に決まります。
この能力は、子猫の頃から備わっている能力で、無意識で短時間の間に受け身の体勢をとれるのは驚きですね。
猫のすぐれた運動能力その2:足が速い
Mitrofanov Alexander/shutterstock.com
猫が獲物を見つけて追いかけている時、ものすごい速さで走っているのを見てびっくりすることがあります。
またご飯をもらえると嬉しくて走ってきた時や、物音に驚いで逃げ出した時なども、かなりの速さで走りますよね。実際にはどれくらいの速さを走れるのでしょうか?
ペットで飼われている猫ちゃんの場合は、時速20〜30kmの速さで走れるとと言われていて、思った以上に早く走れるのだと驚いてしまいます。
野生の猫の場合は、時速40〜50kmの速さで走ります。また個体差や猫の種類によっても速さはことなるようで、マンチカンのように足が短い猫種は少し遅いようです。
猫のスプリンターと呼ばれているのは、エジプシャン・マウは、猫の中で最も早く走る猫と言われていて、足が長く凛とした佇まいをしていて、気品があります。
ちなみに同じ猫科のチーターは、陸上動物で最も足が速い動物で、時速112.5kmもの速さで走れるのです。なんと高速道路で走っている車と同じくらいの速さです。びっくりですね。
では走るのが速いイメージの犬と比較するとどうでしょうか?
なんと、犬よりも猫の方が足は速いのです。
猫ちゃんが最も早く走れるのは、脱走している時だと言われています。その時には、およそ48kmも速度が出るそうです。
犬の速度は、時速20〜30kmと言われていますので、なんと犬よりも猫の方が早く走れるのです。
これは短距離の場合の速さで、長距離になると、犬の方が早く走れるようです。
また余談ですが、人と比較してもやはり、猫の方が早く走れ、成人男性のおよそ2倍の速さで走ります。
ではなぜこのように早く走れるのでしょうか?
しなやかな背骨
CHOTE BKK/shutterstock.com
猫だけではなく猫科の動物の背骨は大きくカーブをしているのが特長です。このしなやかな背骨をうまく使って、跳ねるように早く走れるのです。
後ろ足の進化
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走る時に負荷がかかる後ろ足の指と、前足の指の数が、猫の場合は異なります。
前足は5本、後ろ足4本なのです。もともとは、後ろ足も5本だったのですが、4本に進化した結果、早く走れるようになりました。
なぜ早く走れるかというと、例えばコンクリートと砂地の場所で走った時には、コンクリートの方が早く走れますよね。地面を蹴る力が一点に集中しているためです。地面に接する足の面積が狭いほど、早く走れる傾向になります。
猫のすぐれた運動能力その3:バランス感覚
morgenstjerne/shutterstock.com
三つ目の猫のすぐれた運動能力は、優れたバランス感覚です。
狭い幅の塀の上で休んでいたり、足元が不安定でもひょいひょいと歩けます。
私たち人間が平均台のような狭い幅の上を歩く時には、両手を広げてバランスをとります。
これを猫の場合は、長い尻尾を使って上手にバランスをとって歩きます。
そしてもう一つ猫のひげも細い道を通る時には役に立っています。
猫は、自分の体が通るかどうかはひげで判断するのです。
三半規管が優れている
聴覚をつかさどる聴神経とバランスをつかさどる前庭神経が耳の中にはあります。前庭神経は三半規管と連結していて、頭や顔、そして重力に対する向きを調整し、体が倒れないように調整するのです。
猫は三半規管が非常に発達していて、高性能なのです。かなり高い場所から落ちても、簡単に体勢を整え着地できます。
また耳が不自由な猫もこのバランス感覚は備わっていて、聴神経と前庭神経は別々に機能して、普通の猫と同じようなバランス感覚を持っています。
バランス感覚が優れていると、車酔いしにくいと言われていますが、全く車酔いをしないというわけではありません。
車に乗っていて、しきりにあくびをしたり、落ち着きがなくなってきたり、またヨダレを垂らすや、嘔吐したり、しきりに鳴いている時には、車酔いしているので、走行中の場合は窓を少し開けて風通しを良くしてあげましょう。
また一時間に一度は休憩をとってあげましょう。
水平線認識能力
猫には三半規管以外にも視覚から水平線を認識する能力が大変すぐれています。
もし万が一三半規管が機能しなくなっても、水平線認識力だけで、体の回転をしっかり認知でき、危ない時にくるっと回転ができるのです。
体が回転している状態で、見えている景色からどこが水平線なのかをしっかりと認識して、体の回転がどんな状態なのかというのを理解できるのです。
頚部筋肉による反射能力
Pazargic Liviu/shutterstock.com
猫の首に不自然なねじれが生じると、首の中にある筋紡錘と呼ばれている伸張センサーが反応するようにできています。
これは、今どの筋肉が伸びているのかを瞬時に感知します。
筋肉が伸びていると感知すると、伸張反射という反射で筋肉の収縮がおきて、不自然に伸ばされた首の筋肉が元に戻ろうとします。
結果首は元の位置に戻り、眼球が重力に水平を保ち、体幹に対して頭が前を向くように自動調整されます。
これらの3つの機能で猫はすぐれたバランス感覚を発揮できるのです。
※表示価格は記事公開時点の価格です。
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