猫が窓の外をよく見るのは何故?意外な理由と室内飼いネコとの接し方を解説!
室内に飼われている猫が外を見ている様子を見たことがあるでしょうか?外を歩いていると、ふと猫が外の様子をずっと見続けている姿をよく見かけるものです。そこで今回はなぜ猫はよく外を見ているのかというテーマについて説明していきたいと思います。また外に出す場合のリスクについても解説したいと思います。
猫を外に出すのは危険?
Brian A Jackson/shutterstock.com
猫が窓の外を眺める様子を見て、外に出たいのではないだろうか?と心配になる人もいるでしょう。しかし室内で飼っている猫を外に出すのはあまり得策ではありません。それには以下のような理由があります。
猫の縄張りが広がってしまう
猫が窓の外を眺める様子を見ると、飼い主は「外に出たがっている」と思い「1回だけ試しに出してあげよう」と思うかもしれません。
しかしそれだと猫の縄張りが室内だけでなく外にも広がることになってしまいます。家の中だけでなく、外にも猫のテリトリーを広げてしまうならばどうなるでしょうか?猫は家の中だけでなく、外の自分のテリトリーをも守ろうとします。
そうなると大変です。飼い主としては1回だけ外に出してあげようという軽いつもりで連れていってあげたのかもしれませんが、猫は「自分の縄張りを守らなければ!」と感じてしまうでしょう。でも飼い主さんがそれいこう外に出してくれなければ、縄張りを確認することが出来ません。
それが猫にとってストレスの原因になってしまう恐れがあります。もし家の中だけが猫の縄張りであれば、毎日「今日も無事に敵から守り抜いた」という安心感を持つことができます。しかし1回外に出たために縄張りが外に広がった、でも外がどうなっているか分からない、という状態になってしまうとその安心感を抱けません。
さらには外の縄張りを守るために、もしかしたら家から脱走しようと試みるかもしれません。
このように猫にとって自分のテリトリーを守ることは大切な習性です。不必要なストレスを与えないため、また脱走をさせないためにも、家の中で飼育されている猫の場合外に出さないほうが良いでしょう。
家の外は危険がいっぱい
窓の外を眺める猫を見ていると、「室内だけで生活するのは猫が可哀そう」と感じてしまうのは自然なことです。外に出してあげようかなと思うのも分かります。でも、ずっと室内で飼っている猫が外に出ることは、以下のような危険が付きまといます。
・迷子 「家の周りなら大丈夫だろう」と思ったとしても、猫は外に出られることに興奮してダッシュで飛び出してしまうかもしれません。そのまま飼い主が思った以上に猫が遠くに行ってしまい、見失う恐れがあります。飼い猫を見失ってしまうと、猫が迷子になってしまう可能性が生じるでしょう。
・交通事故 また勢いよく家から飛び出すと交通事故の危険性もあります。家の外が車がたくさん行き交う道路の場合、車と接触して帰らぬ猫になる恐れがあります。飼っている猫を交通事故の危険に遭わせたくはありませんよね。
・連れ去られたり虐待される恐れ また飼っている猫が可愛いければ、野良猫と勘違いされてそのまま他の人に持っていかれてしまう恐れもあります。首輪をつけていればその心配はないかもしれませんが、悪意ある人間の虐待の対象になるかもしれません。
・病気 さらに別の危険として野良猫の存在もあります。飼っている猫が野良猫と接するならどうなるでしょうか?野良猫と接触することにより、ウイルスをうつされてしまう可能性があります。
興味深いことに、外に出る猫の場合と家の中だけで生活する猫の場合とでは予防接種の本数が異なります。家の外に行くことによって色々な病気や虫にうつされる心配があるからです。もし家の外で風邪をうつされてしまった場合、すぐに風邪が治ることはありません。
・他の生き物とのケンカ 別の点として、他の猫や犬とケンカが始まれば大けがをしてしまうかもしれません。ちょっとした傷ならともかく、失明や骨折などが起きれば一大事です。見た目の可愛さが損なわれるだけでなく、残りの一生不具合を感じながら生活することにもなりかねません。
猫のことを思うなら、このようなリスクを意識することが大切です。また人間とは異なり猫の病気は治療費が多くかかってしまうことも忘れないようにしましょう。
猫を外に出す場合に起こり得る危険について見てきました。これらのことを考えますと、家の外は危険がいっぱいあるため家の中で猫を遊ばせるようにしたいものです。猫が外を眺めていたとしても、「外に出たいのでは?」と思って安易に窓を開けるようなことは避けましょう。
室内猫にしてあげられることとは?
Africa Studio/shutterstock.com
飼い猫を外に出す危険について見てきましたが、飼い主の中には外に出さない方が良いと考える人も少なくないでしょう。でも「ずっと家の中に閉じ込めておくのもかわいそう」と思うかもしれません。
そういう場合は、家の中で猫にしてあげられることをいろいろ考えてあげましょう。外に出られなくても家の中が快適で楽しい場所なら猫も退屈しないでしょう。では具体的にどんなことができるでしょうか。いくつか実際的な方法をご紹介しましょう。
窓際を快適な場所にする
まずは窓際を快適な場所にすることです。猫にとって窓の外を眺めることは幾つかの理由がありました。リラックス効果や縄張り意識、健康のためなどです。
こういった目的を十分に果たさせてあげるために、窓際をもっと快適な場所にするのは良いことです。例えば以下のような方法をとってあげると良いです。
1.窓際を静かに保つ 窓際をできるだけ静かな場所にキープしてあげるのは良いことです。猫は基本的にテレビがあるようなうるさい場所よりも、静かな場所を好みます。仮りに外が見えるとしても、窓際がうるさい場所なら落ち着くことはできません。猫にとってはかえってストレスになります。
少し余談になりますが、先述のように猫は聴覚の能力が優れています。猫の耳の周りには30以上の筋肉が付いていて音をする方角に耳を器用に動かすことが可能です。また猫は耳を左右別の方向に動かしつつ、音を聞くことができます。真っ暗なところでも他の動物などが動く音をすぐ察知することが可能です。なんと地面を歩くアリの足音を聞くことすら可能と言われているほどです。
このように聴覚が以上に優れているので、猫は飼い主が帰ってきた時にいち早くそれを察知して玄関の前に行くことができるのです。猫の耳はそれほど敏感なんです。それを考えると窓際の静寂が大事であることが分かりますね。
2.日差しが入る窓際を快適にする 猫は日差しが入る窓を好む傾向があります。ですから家の中でも日差しが入る窓際を快適な場所にしてあげましょう。例えば猫ちゃんがふだん愛用しているクッションや座布団などを置いてあげると良いかもしれません。
ただし夏場は窓際が暑くなりますので、暑さ対策のためにカーテンを設置するなど工夫してあげましょう。
逆に冬などの寒い季節の場合は冷たい風が入りやすいかもしれません。風が入らないように隙間にテープなどをすると寒さ対策になります。必要に応じて暖房設備を充実させるのも良い方法です。
「猫のためにそこまでしなくても」と思うかもしれませんが、猫も大切な家族です。できるだけ快適に感じるようなスペースを確保してあげたいですよね。猫が幸せなら飼い主も幸せをより感じられますよ。
たくさん遊べるようにする
猫は活動的な生き物です。ですから室内でも運動不足にならないようにたくさん遊ばせてあげましょう。例えば部屋の中でも動き回れるように、猫がいっぱい遊べるような道具を増やすと良いです。
キャットタワーを自作したり購入できますし、キャットウォークを導入するのも良いでしょう。そのようにして猫が家の中でも楽しく過ごせるような環境づくりをしてあげると喜ばれること間違いなしです。
まとめ
今回は猫が窓の外を見るのが好きな理由や、注意事項について見てきました。猫が窓の外を眺めることは、縄張り意識や健康と関係があるというのは興味深いですよね。
窓の外を見ているからといって、危険がいっぱいある外に無理して連れ出す必要はありません。むしろ家の中を快適にしてストレスを軽減してあげる方が良いかもしれません。
これからも、室内飼いの猫が窓から外を安心して眺められるように、快適な場所を作ってあげてください。
-
- 【2023年版】おすすめの犬映画20選!感動映画から笑える作品までご紹介!
- 犬好きの方のために映画を20本厳選しました。感動できる映画から笑える作品、ファミリー向けまで、犬の名作映画を邦画7本,洋画7本,アニメ6本を紹介します。それぞれの映画の魅力やあらすじを短い文章で簡潔に紹介しています。映画選びの参考にしていただければと思います。
- 犬と暮らしたい
-
- 愛犬と一緒に出社する夢を実現した富士通『ドッグオフィス』に行ってみた!
- “愛犬と一緒に出社する” ワンちゃんを飼っている社会人なら憧れる人も多いのではないでしょうか。そんな夢のような取り組みを富士通は大手企業ながら実現してしまいました。富士通が愛犬家のためにどんな取り組みをしているのか新たに設立された【ドッグオフィス】を取材してきました!
- 犬の生活
-
- 【獣医師監修】犬が口をくちゃくちゃする理由を解説!意外な理由と注意点を解説【2023年版】
- 犬が口をくちゃくちゃと動かしている様子を見たことがあるでしょうか。不思議な仕草なので、普段から気になっている飼い主さんも少なくないと思います。今回は口をくちゃくちゃする理由を紹介します。
- 犬の気持ち
-
- ペット同伴できる会社がある!?『ペットフレンドリーオフィス』があるマース ジャパンに行ってきた!
- 「カルカン」「シーバ」等のペットフードや「スニッカーズ」「M&M'S」のお菓子でも知られているマース インコーポレイテッド。日本の拠点であるマース ジャパンでは「ペットフレンドリーオフィス」というペット同伴出社が可能な制度があるんです。
- 犬と暮らしたい
-
- 【2023年版】猫を飼っている芸能人・有名人を男女別にご紹介!
- “猫好き”を公言している芸能人もたくさんいますよね。テレビを見ると、ニャンコを飼っている芸能人も意外に多い気がします。そこで今回この記事では、猫ちゃんを買っているジャニーズや芸能人を男女別に10選ずつご紹介します。かわいい愛猫の写真にほっこり癒されること間違いなしです♪
- 猫と暮らしたい
- コメント
1
-
- 【2023年版】夏にピッタリ?!話題のライオンカットとは?猫へのメリットと危険について解説
- 暑い時期が近づいてくると、暑さ対策が話題になりますよね。夏の時期が近づくと、愛猫の被毛を短くカットしたいと思うかもしれません。最近ではその一環でライオンカットというものが流行っています。ここではライオンカットの方法やメリット、さらにその危険性などについても扱いたいと思います。
- 猫のお手入れ
-
- 【獣医師監修】猫に菜の花はNG?猫草代わりとして与えてもダメ?注意点やリスクを解説【2023年版】
- 春になると鮮やかな黄色の花を咲かせる菜の花。独特のほろ苦さと香りが魅力なことから鑑賞以外に食用としても人気の菜の花ですが、猫が食べても大丈夫なのでしょうか?この記事では猫に菜の花を食べさせる場合にどんな点に気を付けたらいいのかを解説します。また猫草代わりに菜の花を与える際に注意したい点も説明します。
- 猫の食べ物
-
- 【獣医師監修】猫にレンコンを与えても大丈夫?含有している栄養素や猫へのメリットをご紹介!【2023年版】
- 小鉢料理などで活躍するレンコンは、日本人にとってなじみの深い野菜の一つです。栄養素も豊富なので、愛猫にも与えようかどうか迷っている人も多いでしょう。でもレンコンは野菜なので、肉食の猫には与えても大丈夫なのか心配な人も多いはず。そこで今回は猫とレンコンの相性について調べてみました。
- 猫の食べ物
-
- 【2023年版】猫がゴロゴロ・クネクネ転がるのはなぜ?!理由や猫の心理を解説
- 猫は警戒心の高い動物のはずなのに床でゴロゴロ転がっていたり、仰向けで爆睡したり、へそ天状態でクネクネしたり、急所であるはずのお腹を丸出しにしたりすることがあります。そんな猫の行動には、本能に基づく理由やその姿を見せている相手に伝えたい気持ちが込められています。ここではそんな猫の心理をご紹介します。
- 猫の気持ち
mofmo掲示板
-
- ゴールデンレトリバーを飼うためには
- ゴールデンレトリバーって大型犬ですよね。飼う時に気をつけた方がいいことってありますか?
- コメント
暑さにすごく弱いので夏はエアコン必須です。寒さには強いのできちんとした犬小屋と防寒が出来てれば外でも大丈夫です。 抜け毛はすごいのでそこは覚悟してください。個体にもよりますが育て方を間違わなければ温厚で飼いやすい犬種です。 逆に言うと我慢強い面もありますので体を常日頃からよく見てあげないと病気を見逃す慴れありますます。 とくに皮膚病や、耳の中は要注意です
-
- 犬って歯磨き必要なのですか??
- 歯磨き効果のあるガムやおもちゃの存在はしっていましたが、犬は歯磨きが必要なのですか? うちは歯磨きまでしていないので、するべきなのか、ふとおもいました。
- コメント
してますよ~。小さい頃からやってるからか、うちの子は歯磨き嫌がりませんね。口臭しなくなるし、口の中が雑菌だらけだと、その雑菌が体内に入ることにもなるので、健康のためには絶対にしたほうがいいですよ。
-
- トイプードルの”涙やけ”の対策方法は??
- 我が家のトイプードルの雄のレオは涙やけがひどく、困っています。 対策ありますか?病院に行ってなおるものですか?
- コメント
私も悩んでます。病院にも通ってるけど、なかなか改善せず。なんとかしてあげたいです。見ていて辛いですよね。心配になっちゃいます。