にらは猫が食べたらNG!食べると起こる中毒症状や対処法を徹底解説!

にらは猫が食べたらNG!食べると起こる中毒症状や対処法を徹底解説!

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猫にとって危険な食材はいくつかありますが、その中でも絶対に食べさせてはいけない食材の一つが「にら」です。なぜ猫ににらを食べさせてはいけないのでしょうか。猫がにらを食べるとどんな症状が現れるのか、間違って食べさせないために飼い主としてできる対策などを解説していきます。

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にらは猫にとって危険な食材!

残念ながら、中毒症状を引き起こす危険な食材を食べさせてしまったために、最愛のペットを死なせてしまうという痛ましい事故が毎年少なからず発生しています。 それで犬や猫などの動物を飼う時には、健康に育てていくためにどんな食事を準備するかを考えなければなりません。安全な食事を準備するのは飼い主の責任です。 どんな食材に注意する必要があるのでしょうか。ネコちゃんにとって危険な食材はいくつかありますが、その中でも絶対に食べさせてはいけない食材の一つが「にら」です。

ネコちゃんは猫草を食べることによって、お腹にたまってしまった毛玉を吐き出す習慣があります。「にら」は猫草に似ているため、猫が誤って「にら」を食べてしまうこともあります。 では「にら」にはどんな成分が含まれているのでしょうか。なぜネコちゃんに「にら」を食べさせてはいけないのでしょうか。 また「にら」を食べさせてしまうとネコちゃんにどんな症状があらわれるのか、「にら」を間違って食べさせないためにどんな対策ができるかといった点についても今回の記事でご紹介します。

「にら」とは

にら

eye-blink/shutterstock.com

「にら」は中国原産のユリ科の植物です。古事記や日本書紀にも名前が登場している食材で、日本には9世紀前後に伝来したと言われています。 一般的には「にら」と言うと「大葉にら」のことを指します。しかし、同じ「にら」の一種として「黄にら」や「花にら」という種類もあります。 「黄にら」は、軟白栽培と呼ばれる日光に当てずに育成させる手法で栽培されている「にら」です。「花にら」は、花をまだ咲かせないうちに食用にするために栽培されている特殊な「にら」です。

「にら」に含まれる成分とは

では、「にら」にはどんな成分が含まれているのでしょうか。「にら」には硫化アリルが含まれており、血行を良くしたり風邪を予防したりする効果があります。 冬に鍋などの料理に「にら」を入れて食べると体がポカポカと温まるように感じるのは、この成分の効果が影響しています。 また硫化アリルには、消化液の分泌を促進しつつ内臓の働きを活性化させる効果もあります。加えて、硫化アリルにはビタミンB1の吸収を向上させる働きもあります。結果として新陳代謝が活性化されます。 「にら」には硫化アリル以外にも、ビタミン類やミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。 また、カロテンの働きによってビタミンAの代わりに喉や鼻の粘膜を保護したり、強化したりする働きも期待できます。こうした有効な成分が多く含まれているので、「にら」は古くから漢方のように利用されてきました。 とりわけ、東北や北海道など冬の寒さが厳しい地域では、体を温めて冷えを予防することや、神経痛や「しもやけ」などの改善に効果が期待できる食材として古くから使用されています。

猫がにらを食べてはいけない理由とは

ごはんを食べる猫

Aaron Amat/shutterstock.com

では、ネコちゃんが「にら」を食べてしまうと危険なのはなぜでしょうか。それは、「にら」には「アリルプロピルジスルファイド」という成分が含まれているからです。 「アリルプロピルジスルファイド」とはたまねぎなどに含まれている成分で、人間が摂取しても全く問題ありませんが、動物が食べると中毒症状を引き起こす可能性があります。 「アリルプロピルジスルファイド」は、犬や猫などの体内に入るとヘモグロビンを酸化させてしまいます。結果として血液を身体全体に届けることが難しくなるので、貧血状態を引き起こします。 このように「にら」などを食べて「アリルプロピルジスルファイド」を摂取したことによる中毒症状は、通称「たまねぎ中毒」とも呼ばれます。それは「アリルプロピルジスルファイド」が含まれている代表的な食べ物が「たまねぎ」だからです。

健康に危険が生じる「にら」の摂取量とは

猫の体質や種類、体の大きさなどによって、健康状態に影響が生じる「にら」の摂取量は大きく異なります。少しの量で重大な症状が引き起こされることもあれば、うっかり食べてしまっても特に症状が現れないというケースもあります。

またその時の体調によっても違いがあるので、疲れて免疫力が低下している時などは、ごく少量であったとしても大きな健康被害が生じるケースもあるようです。

一般的には、中毒症状が出てしまう摂取量の目安として、体重1㎏に対して5g以上を摂取すると危険であると言われています。

まだ未成熟な状態の仔猫や、免疫が低下している高齢の猫ちゃんなどが「アリルプロピルジスルファイド」の影響を受けやすく、少量でも重度の症状があらわれやすいようです。 どんな場合でも、与えないようにしてくださいね。

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