犬のような行動をとる猫が増えているってほんとう？猫が”犬化”している原因とは？

update2020/03/07

猫といえば「自由気ままに生き、人間にはなかなか懐かない動物」と考えられることが多いですよね。ところが最近では犬のような行動をする猫が急増中のようです。猫がいわゆる“犬化”してきているのはなぜでしょうか？ここでは、猫の本来の性格や特徴とともに、猫が犬のような行動をとる例や理由についてまとめています！

update2020/03/07

猫が犬のような行動をするようになった理由

vvvita/shutterstock.com

猫が犬のような行動をするようになったのはどうしてでしょうか？それには猫の飼育環境や、人間との関係の変化が関係しているようです。

では、猫が“犬化”している原因をいくつか挙げてみましょう。

飼育方法の変化

人間と一緒に暮らしてきた期間が長い犬に比べると、猫と人間との関係はそれほど密接とは言えませんでした。それには猫が肉食動物だったことが関係しているようです。人間が与える餌だけでは栄養を十分に取ることができないので、小動物の狩りに出かける必要があったのです。そのため犬のように飼い主に懐くということはなかったのです。

ところが最近では完全室内飼育によって外に出ることがない猫が増えています。飼い主が与えるキャットフードの質も改善され、狩りをする必要もなくなってきました。

家の中だけで生活するようになった猫にとって、飼い主は餌やおやつを与えてくれる存在です。遊び相手も飼い主しかいません。飼い主に依存して生活するようになったので、犬のように甘えることを覚えたようです。

また、縄張り意識が強くて単独行動を好む猫も、多頭飼いをする飼い主が増えたことによって他のペットと共存することを覚えたようです。子猫の頃から人間や他のペットと一緒に生活することによって、犬のような行動をするようにもなったのでしょう。

去勢や避妊手術

猫の繁殖力は強いので、過剰繁殖を避けるために去勢手術や避妊手術をすることがすすめられています。手術を受けた猫は縄張り争いをすることがなくなり、性格も穏やかになると言われています。外に出ることもなくなりますし、他の猫と喧嘩することもなくなります。

扱いやすい性格に変化するので、犬のようだと感じられるような行動をすることも増えているようです。

猫だって賢い動物

猫は賢い動物です。記憶力に優れているので、楽しいことがあるとそれを学習して繰り返すことができます。しつけや芸も、楽しい記憶とリンクすれば覚えることができます。

飼育環境の変化や人間との関係が縮まったこともあり、ますますしつけやすくて芸を覚えることのできる猫が増えてくることでしょう。

もともとの性格

猫の性格には個体差があります。いわゆる猫らしい性格の子もいれば、他とは違って犬のような性格の子もいます。

それは他の動物も同じですよね。犬の中にも警戒心が強くてあまり人間にベタベタしない子がいます。もともとの性格なので、犬らしいとか猫らしいなどと一概にくくることはできません。犬っぽい性格だと言われる猫種もいるのです。

犬っぽい性格の猫種も存在する

犬っぽい性格の猫種もいます。例えば「ジェントルジャイアント（優しい巨人）」とも呼ばれているメインクーンは猫の中でも知能が高く、しつけたり芸を覚えさせたりしやすいと言われています。穏やかな猫ですが、好奇心が旺盛で遊び好きな一面もあります。大きさや性格を考えると、まるで中型犬を飼っているような感じです。

マンクスも飼い主に良く懐き、献身的だと言われています。投げたものを持ってきたりトリックを覚えたりすることもできます。

また、バーミーズは飼い主だけでなく他の人間にもフレンドリーな社交的な性格の猫だと言われています。飼い主と遊ぶのが大好きな犬のような猫です。毛のないスフィンクスはとても甘えん坊でとてもフレンドリーな猫です。犬のように感情表現をすると言われています。

「犬の魂を持つ猫」とも呼ばれているオシキャットは、ワイルドな見た目とは違って飼い主に献身的で寂しがり屋な性格だと言われています。留守番が苦手だなんてまるで犬のようですね。ラグドールは「ぬいぐるみ」という意味の名前が表しているように、抱っこを嫌がらない猫として知られています。飼い主に懐いて後ろを付いていくことがあるそうです。