「キャティオ」って何?キャティオのメリット・デメリットを紹介!

「キャティオ」って何?キャティオのメリット・デメリットを紹介!

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特に外国で見かけることが多かったキャティオですが、近年に日本でも見かけるようになりました。そもそも、キャティオとは何なのでしょうか?そこで今回は、キャティオについて紹介すると共に、キャティオのメリットやデメリット、さらに設置するための方法について詳しく紹介したいと思います。

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キャティオのある家が欲しい!

キャティオの中にいる猫

SariMe/shutterstock.com

近年、猫ブームによって猫との暮らしの魅力がどんどん発信されています。「猫を飼育するようになって、毎日家に帰るのが楽しみでしょうがなくなった」「毎日の暮らしに癒しと元気をもらっている」という人もたくさんいることでしょう。

毎日、忙しくストレスの多い現代社会において、猫たちの存在というのは癒しと笑顔をくれるかけがえのない存在となっているわけですね。飼い主さんにとって猫は家族であり、子どもであり、友だちであることでしょう。

昔は、飼い猫でも外に自由に行き来させている家庭も少なくありませんでしたが、現代では完全室内飼育が基本となっています。それは、愛猫を病気やケガから守り、猫と人間との暮らしを守るためです。

しかし猫にとっては、外の空気が吸えないということや、屋外環境との接触が全くないということで、少しかわいそうに感じる方も少なくありません。

そこで、猫が安全な家の一部で外の空気を吸えるような場所を作ってあげるために、キャティオという特別な空間を家に増設してあげる方が増えてきています。もちろん、家の中にもキャットタワーや猫が遊べる場所を作ってあげていると思いますが、それ以外に屋外環境を味わえる場所を、特別に作ってあげるわけです。

特に外国で見かけることが多かったキャティオですが、近年に日本でも見かけるようになりました。そこで今回は、そんなキャティオのメリットやデメリット、さらに設置するための方法や猫の様子についての感想をまとめていきたいと思います。

そもそもキャティオって何?

そもそも、キャティオというのはどうゆうものを指しているのでしょうか?

キャティオは、「キャット(cat)」と「パティオ(patio)」という言葉を組み合わせてできた言葉のようです。「パティオ」というのはスペイン語で、「中庭」とか「裏庭」という意味があります。

家を建てるときに住宅に付属する形で造られている屋外スペースを「パティオ」と言うことがあります。例えば、中庭、ベランダ、共同住宅などにある公共スペースなどをパティオと呼ぶこともあるようです。

そのような住宅に屋外スペースを猫のために作ってあげたのが、「キャティオ」です。猫のためにお家に屋外空間を設置してあげるというわけです。

キャティオは、野良猫たちを保護したときにも利用されています。安全な場所で屋外環境を味わえるキャティオで過ごしながら、少しずつ人間にも慣れてもらうのです。

また、猫の習性やストレスや運動不足の解消などを考えて、家のお庭、またはベランダにキャティオを設置している方もいます。

いろいろな形のキャティオがある

キャティオは、いろいろな形があります。1つはベランダ型です。住宅にあるベランダやバルコニーを利用して、そこを猫専用のキャティオにするわけです。すでに家にベランダがある方の場合は、比較的キャティオを作りやすそうですね。

2つめに、窓下型というのがあります。これは、窓に隣接するようにして、屋外空間を作ります。もともとバルコニーやベランダがあるわけではない住宅に、窓に隣接する形でキャティオを設置することによって、猫が屋内でも屋外でも活動できるようにします。

3つ目に、完全独立型です。住宅に隣接するのではなく、敷地内に独立した形で建てます。動物保護施設にもこのような独立した形で、小屋が建てられていて、そこで野良猫として生活していた猫たちを保護していることもあるようです。

家の敷地の中にこのような独立型でキャティオを作るとなると、ある程度の敷地が必要になりそうですが、DIYで作っている方もいますよ。

キャティオのメリット

キャティオの中で遊んでいる猫

SariMe/shutterstock.com

キャティオは、猫好きにとってはオシャレで憧れるものかもしれませんね。もともとキャティオが設置されているお家はほとんどありませんが、DIYも流行している今、飼い猫のことを考えてぜひ屋外との接触ができる場所を作ってあげたいと考える飼い主さんも増えているようです。

では、キャティオを設置したときのメリットをいくつかご紹介しましょう。

ストレス解消

人間も毎日家の中にだけいると気分がまいってしまうことがありますよね。そのため、猫も毎日お家の中だけで過ごすのはかわいそうと感じている飼い主さんは少なくないようです。

できるなら毎日少しでも外に出してあげたいと思う反面、完全室内飼育が基本だし、外に出すことで病気をもらってきたりケガをしたりすることが心配で全く外に出せないと思っている方もいることでしょう。

そこで、安全な場所で外の空気が吸いながらストレス解消ができるようにとキャティオを設置している方もいます。

人間でも、お家の中に少し屋外スペースがあって、外の空気が吸えたり植物や自然を楽しめる空間があるとすごく気分がよかったり、リラックスできますよね。解放的な気分になり、お家を建てるなら中庭が欲しいとか、ベランダでゆっくりできるスペースが欲しいという夢を持っている方も少なくないと思います。

そのような解放的でリラックスでき、ストレス解消となるスペースを愛猫にも作ってあげたいというわけですね。

運動不足解消

お家の中にもある程度、猫が自由に遊べる場所を作ってあげることはできます。しかし、お家の中というとは、どうしても人間の生活環境になるので猫にとっての自由空間は限られるかもしれません。そのため、運動不足がおき、猫のストレスが増えたり、猫の健康が心配ということもあるでしょう。

でも、キャティオを設置することによって、外の空気を吸いながら自由に遊べるので、運動不足解消になるかもしれません。

キャティオのデメリット

キャティオの中にいる猫

CiEll/shutterstock.com

では、逆にキャティオのデメリットであるのでしょうか?ちょっと心配なポイントもあるようです。

病気が移るかも

囲われた環境とはいえ、外との接触がある程度できるキャティオの場合、そこに野良猫がやってきて病気などが移るのでは?という心配があるかもしれません。

猫の病気は親密な接触をしなければ移らないものも多いですが、中にはくしゃみを通して移るものもあるようです。

猫は「初めまして」のあいさつをするときに、お互いの鼻をくっつけたりします。そのときにくしゃみをして、外猫から病気がうつってしまう可能性もゼロではないというわけです。

虫がつくかも

屋外に出すということは、虫にも触れることになるでしょう。ダニやノミがついてしまう可能性がないとは言えません。また、小さな編み目のキャティオだとしても、アリとかハチなどが入ってくることもあります。

そして恐いのは蚊でしょう。蚊が媒介するフェラリアの恐れがあります。またノミダニによって皮膚炎になることもあるかもしれません。

動物が入ってくることはないから安全、と宣伝しているキャティオでも、蚊のような小さな虫までも防ぐにはかなり目の細かい編み目のような囲いが必要になるでしょう。

鳥の糞が心配

屋外と接触しているということで、キャティオの上に野鳥が来るということもあります。野鳥がそこで休憩したり、その場所を気に入ってしまうと、もしかしたら糞を落として帰ることもあるかもしれません。

天井から糞が落ちてくるのはかなり不衛生ですね。そして野鳥の糞には病原菌がいることもあるようです。それで、野鳥が来ることも考えて天井から糞が落ちてきてキャティオの中を汚さないような作りのものが良いでしょう。

他にも、野鳥を見て猫が興奮する可能性もありますね。興奮のあまり飛びついたりしてケガをすることがないようにもキャティオの中を工夫するとよいかもしれません。

夜泣きするかも

一度、外の世界を経験した猫たちは、「外に出たい!」と強く訴えるようになることがあります。完全室内飼育の猫は外の世界を恐がり、外に出たがらないことの方が多いようですが、キャティオがあって、外の世界の魅力を知ってしまった猫は外に出たくて、大声で訴えるかもしれません。

猫は、特に早朝や夕暮れ時に一番活発になります。それで、早朝にキャティオに出してほしいと大声で鳴くようになったら、ちょっと大変かもしれませんね。

気温や紫外線

室内では温度調節を簡単にすることができます。エアコンなどを使用して猫にとっても快適な室温設定にしていることでしょう。

しかし、キャティオは屋外になるので夏にはかなり気温が高くなります。直射日光が当たるような間取りなら大変な暑さでしょう。それで、キャティオを使用できる時間帯、時期が限られるということもあるでしょう。

また、紫外線が直接ふりかかることで、皮膚の弱い猫にとっては皮膚を傷めることになるかもしれません。屋内でももちろん紫外線は入ってきているわけですが、屋外で直接日の当たるところと比べると安全です。

特に毛を短くカットした猫は、皮膚に直接紫外線ダメージが降り注ぐことになるかもしれません。夏になると暑くて可愛そうということで、毛を短くカットして丸刈りにすることもありますが、被毛は皮膚を守る役目もあるので、それがないということは直接皮膚に紫外線ダメージが当たるということになります。日陰を作ることや、サマーカットなどを避けるなどの工夫をした方が良いかもしれませんね。

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