猫の首をつまむと大人しくなるのはどうして?そのメカニズムと注意点を解説!

猫の首をつまむと大人しくなるのはどうして?そのメカニズムと注意点を解説!

update

愛猫をゲージに入れたい時や、お手入れをする時など少し大人しくして欲しいときはありませんか?そのような時に首を軽くつまんでいる方は多いことでしょう。しかし中には「愛猫の首をつまんでも大丈夫なの?」と心配になる方も多いはず。この記事では、猫の首をつまむと大人しくなる理由を解説します。

update

母猫が子猫の首を咥えて歩く姿を目にしたことはありませんか?

母猫は、まだ歩けない子猫を安全な場所に避難させるために、子猫の首を咥えて運びます。

子猫はこのようにされたなら、運ばれることを本能的に理解して大人しくなります。暴れると落ちてしまい、身の危険があることを理解しているのでしょう。

成猫でも首をつまむと大人しくなる

猫

pixabay.com

子猫の首をつまむと大人しくなる現象のことを「PIBI(Pinch Induced Behavioral Inhibition)」と言います。「つまみ誘発性行動抑制」と訳せますが、この現象は成猫にも起こるという研究結果が2007年に発表されました。

成猫に大人しくしてもらいたい時にこの方法を使うのは有効です。しかしながら、4kgを超える成猫の首をつまんで持ち上げてしまうなら首に負担がかかり過ぎてしまいます。ですから、つまむだけで決して持ち上げないでください。

猫の首をつまむことで期待できること

男性に抱っこされる子猫

pixabay.com

飼い主さんにとって動き回る愛猫を抑えることは重労働です。特に時間のないときはそういえるでしょう。ここでは、愛猫の首をつまむメリットをご紹介します。

動きを止める

猫はすばしっこく勘がいいので、ゲージに入れるのに苦労するかもしれません。そのような時に首をつまむと動きが止まり捕まえやすくなります。また、爪切りなどのお手入れや怪我のチェックをしたい時にも有効です。

リラックスさせる

猫は首をつままれると心拍数が下がるので、リラックスするといわれています。何かの状況で、愛猫が興奮状態になった時に首をつまむなら、リラックスし興奮状態が収まるでしょう。マッサージしながらつまむなら、より一層リラックスできるかもしれませんね。

猫の首をつまむときの注意点

子猫の後ろ姿

pixabay.com

良いことばかりに見える猫の首をつまむ行為ですが、気をつけるべきことがいくつかあります。ここでは、注意点を幾つかご紹介します。

きちんと首の根元をつまむ

猫の首まわりの皮膚は余裕があり、注意しないと皮膚だけをつまんでしまうかもしれません。しかしながら、首の根元をつままないと愛猫は痛みを感じてしまいます。

痛い方法で、何度もつまむと愛猫が拒むようになってしまうかもしれないので気をつけてください。

加えて、つまむ場所が異なるとPIBIの効果を期待できなくなってしまいます。それでは愛猫にただストレスを与えてしまうだけになってしまうので注意しましょう。

つまむ時間は極力短くする

リラックス効果があるとはいえ、愛猫にとって長時間首をつままれることはストレスになります。ですから、大人しくなったらすぐにつまむのをやめてくださいね。

あまり長時間になると、首をつままれること自体を拒むようになるかもしれません。猫は自由気ままな性格なので、拘束されることがストレスです。お手入れの時間はできる限り短くするように心がけましょう。

持ち上げるのは子猫だけにする

子猫

pixabay.com

母猫は子猫の首を咥えて持ち上げますが、それは子猫の体重が軽く、首で支えても負担が少ないからです。しかし成猫の場合は体重があるため、首をつまむだけにとどめて持ち上げないでください。間違っても首をつまんで運ぼうなどとは考えないでください。

拒んだらやめる

愛猫の拒むことを何度も繰り返すと、飼い主さんに対して警戒心を抱くようになります。そうなってしまうと信頼関係が崩れてしまい、飼い主さんを威嚇するようになってしまうかもしれません。そうなると悲しいですよね。

そうならないためにも、拒むようなら無理に首をつままず、他の方法で大人しくさせることを考えましょう。

丁寧に扱う

猫にとって首は体の大切な部分です。ですから感情に任せて乱暴に扱うなら、愛猫を傷つけてしまうかもしれません。首をつまむ時は丁寧に優しくつまみましょう。そうするなら、愛猫もつままれることに慣れて、大人しくなることを期待できます。

まとめ

子猫を抱っこしている男性

pixabay.com

猫の首をつまむことで大人しくなるメカニズムを紹介してきましたが、子猫だけでなく成猫にも効果があるのは興味深いですね。

このようなメカニズムを知ることで、愛猫を大人しくさせる手間や時間を少しでも短くできます。飼い主さんにとってはいろいろと役立つ知識です。

ただし持ち上げたり長時間拘束したりするのはNGです。「うちの子はおとなしいから大丈夫」とは考えないようにしましょう。

愛猫にとってもリラックス効果があるので、無駄に興奮して疲れることを防げるかもしれせんね。このようなメカニズムを上手に活用して、愛猫との楽しくゆったりした時間を過ごせるなら、飼い主さんにとっても幸せなひとときになるでしょう。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (0件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板