【獣医師監修】老犬の夜鳴きの原因と対策のコツをご紹介!【2023年版】
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獣医師
日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/
「年をとってきたせいかしら。最近、うちの犬の夜鳴きがひどっくって、夜眠れないの。」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?昼間はおとなしく寝ているのに、夜になると夜鳴きを始める。老犬の夜鳴きの理由は、なんなのでしょう?そんな老犬の夜鳴きの原因を考えながら、対策についても考えていきたいと思います。
老犬の夜鳴きの特徴は?
Susan Schmitz/shutterstock.com
老犬の夜鳴きの特徴は、夜中になると低く唸るような声で、何時間も鳴きつづけるというのが特徴です。
昼間は寝ていておとなしいのですが、老犬の夜鳴きの場合は、人間の寝ている時間帯にはじまるので、飼い主さんは睡眠不足になったり、鳴き声でご近所とトラブルになったりして困り果ててしまいます。
この時、犬には何が起こっているのか?次の項目では、老犬の夜鳴きの原因について解説します。
老犬の夜鳴きの原因は?
老犬の夜鳴きの一番の原因は、認知症です。
老犬の夜鳴きの原因が、犬の何か困っていることに対しての欲求(おなかがすいた、のどが渇いた、おしっこがしたい、体が痛いなど)であれば、その困っていることを解消してあげればいいのですが、夜鳴きの原因が、認知症の場合は、簡単ではありません。叱っても効果は期待できません。
それでは、老犬の夜鳴きの原因が、認知症の場合は、どのような対策をとったらよいのでしょうか?次の項目では、老犬の夜鳴きの対処法を解説します。
老犬の夜鳴きの対策法は?
老犬の夜鳴きの対策法は、認知症の対策法と同じです。 認知症は、進行する病気で、今の医学では治療は難しいと言われています。
そのため、少しでも進行を遅らせることに専念します。認知症を遅らせる対策は、抗酸化栄養素(EPA,DHA,オメガ3脂肪酸など)を含んだフードやサプリメントを与える、毎日散歩に連れ出す、昼間は日光浴をさせる、犬を不安にさせない、などです。
フードやサプリメントで抗酸化栄養素を補うことは、認知症の予防になりますが、薬ではないので毎日根気よく補うことが必要となります。 日中散歩に連れ出すことは、適度な運動で体を疲れさせ夜にぐっすり眠れるようになります。
老犬になっても全ての犬が認知症になるわけではありません。 若いときから頭を使うゲームで遊んだり、毎日の散歩コースを複数用意しておき、ランダムにコースを変えるなど刺激のある生活を心がけていると認知症にかかりにくいと言われています。
すでに老犬 になっていても、夜鳴きの問題が起こっていても規則正しい生活に誘ってあげると良いでしょう。 犬は何もすることがなくて暇だと眠ってしまいます。認知症になると昼間はウトウトと眠っていて、夜間に目覚めて夜鳴きするという生活リズムになっていることが多いのです。
昼間に日光浴をさせることは、老化で昼と夜とが狂ってしまった犬の体内時計のスイッチを正常に戻します。 犬も老化とともに耳や目などの機能も衰え、飼い主さんの気配があまり感じられないようになり不安になります。
飼い主さんの存在がすぐに感じられるように、できるならば傍で寝させてあげましょう。それが難しい場合は、飼い主さんの匂いのついた服などをいれてあげます。
以上のような対策をしてみたけれど、全然解消できないという場合は、睡眠薬や抗うつ剤といった投薬治療も必要になってきますので、動物病院を受診してみましょう。
まとめ
犬も高齢化社会になり、長生きをすることで人間と同じように、認知症になることも珍しくありません。
夜鳴きをして迷惑がかかるかもしれませんが、今までの楽しかった思い出を振り返りながら、犬が少しでも長く、その犬らしく暮らせるように、大切にしてあげて下さい。
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mofmo掲示板
フード・サプリで抗酸化栄養素を補うことで認知症の予防ができるなら、毎日コツコツと続けていきたいな。少しでも、元気で健やかな状態で生きられる期間を延ばしてあげられたら良いなと思うので、EPAやDHAとかのサプリを探してくるぞ。
体内時計のリズムを整えることも対策の一つになるんですね。昼間に寝て、夜に起きていることがこの頃多いなと感じているので、昼夜逆転になっているリズムを変えるようにしていきます。日中の日光浴など、地道に行います。
若い時から頭を使うゲームで遊ぶ、これしか若い時の対策が今のところないんですね。
私の愛犬は愛犬のお気に入りのボールを隠して探させるという遊びをしています。
頭も身体もつかうのでこんな遊びで良いのでしょうか?
認知症が原因で夜泣きをしているのなら、それをやめさせようとするのは至難の技であるように感じます。何かをしてあげたくても何をすれば良いのかがわからないのは、一番もどかしいことですよね。そばにいてあげることしかできません。
老犬が夜鳴きするのは間違いなく認知症ですね。昼間は殆ど動きません、寝てる時間が多いのか動くのが面倒なのか分かりませんけど、認知症の犬ってそうなんですよ。でも夜になると唸るように鳴きだすので、近所迷惑になってしまいます。これはどうするのが一番なのか、難しい問題ですね。
夜鳴きをするようになったのは認知症なのかぁ…なんで鳴くのかなぁと思ってたけど…そっか認知症かあ…。悲しいけど、犬は人間より老化が早いもんね。おばあちゃんが認知症で徘徊を始めた時なんか、うちの子が付き添ってくれたりしてたんだけど…老化かぁ。
最近、夜鳴きをするようになったのは年を取ったからと思ってたけど、認知症かぁ…つらいなぁ…そっか、認知症かぁ。人間と違って物忘れが激しくなったりとか明確な症状がなかったから気づかなかったなぁ。人間で言うと100歳を超えているくらいだから、仕方ないことなんだろうけど。
夜鳴きするようになったら、いよいよ老犬でお手伝いが色々と必要になってきますよね。最期までしっかり世話してあげたいけど、飼い主も無理しないで最期まで楽しく生活できるといいですね。
我が家の愛犬も老犬の部類に入ってきて、最近は家のなかでおしっこを漏らしてしまうことが度々あったり、夜中に目が覚めるのかゲージの中で音を立てて注意を払ってもらいたい素振りを見せるようになりました。かかりつけの動物病院の先生に相談して、ゲージの位置を少し変えて私たちのそばに置いたりして調整しました。年を取ると、少しの環境の変化でも体調がくるってしまうことがあるようですね。
犬も認知症になるんですね、老犬で夜鳴きがあるなら病院で見てもらって認知症がどうかを判断しないとダメなのでしょう。それにしても認知症は治療法がなくて進行する病気なら、手の打ちようがないんじゃないですか。進行を遅らせる治療ぐらいしかないし、発症しないように刺激のある~っていうのをできるだけやってあげないとですね。
痴呆症の治療か〜…なんか切ないな〜。人間の場合もそうだけど、やっぱり年を取っていくのを見るというのは辛いですね…。でも、今はきっといい薬も出てるだろうからお医者さんと相談しながら、いい老後を送って欲しいと思います。
一時期、夜鳴きで本当に困っていました。近所迷惑にもなるし、自分達も眠れないしでどうしようかと思っていましたが、一緒にそばで寝てあげることで安心してグッスリ寝てくれるようになりました。認知症になると心配、怖いという気持ちが強くなる傾向があると思うので、サプリなども効果的だと思いますが、安心させてあげることが一番いいのかなと思いました。