猫の世界はどう見えている?猫の色覚について解説

猫の世界はどう見えている?猫の色覚について解説

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猫の大きな目は、チャームポイントのひとつですね。そんな猫の目に、我々の世界はどう映っているのでしょうか?実は猫の色覚は人間と異なっていて、赤い色の識別が苦手です。雑食性の動物は、木の実が熟したことを赤い色で知るのですが、肉食の猫はその必要がないからです。不思議な猫の色覚について解説します。

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猫の目はなぜ赤と緑を見分けられない?

赤と緑を見分ける色覚の意味

猫が赤に対する色覚がないというのは、赤いものを見ることができないのではありません。赤と緑/青を見分けることが苦手なのです。

赤い木の実

shutterstock.com

植物は果実が成熟すると赤い色にして、雑食性のネズミや猿などに食べられるというサインを送ります。ネズミや猿は熟した果肉を食べ、種子を他の場所に運びます。 植物の未成熟な緑の果実は有毒なことがあるので、雑食性の動物にとって赤と緑を見分ける色覚は重要な生存能力です。いっぽう肉食の猫などにとって、赤と緑を見分ける色覚は捕食に重要ではなかったので、識別が苦手になってきたと考えられます。

猫の色覚のしくみ

テレビやスマホが多彩な色を表現できるのは、3つの色を発色するLEDの組み合わせによることはご存じですね。動物が色覚によって色を感じ取ることができるのも、赤、緑(黄)、青を感じ取る目の細胞(錐体)が働くからです。 人間は一般に3つの色を感じる色覚(錐体細胞)を持っています(女性の2~3%は紫外線を含む4原色!)。いっぽう、猫や犬では83~88%が緑から黄色を感じる色覚細胞で、残りが青です。だから赤色には反応しにくいと考えられています。

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どんな風に見えているのかという画像を拝見しました。人間がいかに何色もの色を見ることができているのか、ネコの目に映る景色の色の少なさというものが大変よくわかりました。美しい景色を見たとしても、猫にはあまり心に響かないのでしょうね。