猫にストレスをあたえてしまう意外な4つの飼い主の行動!
猫はポーカーフェイスが得意ですが、飼い主さんの行動や生活習慣にストレスを感じていることがあります。気がつかないで放っておくと問題行動を起こしたり、体調不良に繋がるので、是非一度確認してあげてくださいね!
猫にストレスがたまると起こる悪影響
Katerina Maksymenko/shutterstock.com
ストレスによって人間は自律神経やホルモンのバランスが崩れることがありますが、これは人間だけに限ったことではありません。
猫も同様にストレスを感じることがあり、その影響によって免疫力が下がって体に何らかの疾患を生じさせることがあるんです。
そのため病気になる確率が上がってしまったり、猫が異常な動きをするなどといった障害が生じます。
特徴的なのは皮膚に悪影響が及び毛が抜けてしまうという症状です。
ストレスで人間の頭の毛が禿げる、十円禿げといったものがありますが猫がはげるのも似た類のものです。
こうした禿げるといった現象だけでなく猫自身が自分の身体を舐めまわして皮膚にダメージを与え毛が抜けていってしまうといったことも生じます。
これは舐め続けるという異常的な行動によって生じるものであり、猫がストレスによって取っている行動といえるでしょう。
さらに突発性膀胱炎や尿結石などの排泄に関係した病気になることも認められています。
それだけでなく、ストレスによって免疫力が下がり、それが消化器官に悪影響を与えて機能が低下した結果、頻繁に食べ物を戻すおう吐やすぐにトイレに行くといった下痢の症状が出ることすらあるのです。
胃腸炎になってしまうケースもあるようです。
それとは逆でストレスからくる便秘に苦しむ猫もいるようです。
排便ができなくなる、体に老廃物が溜まっていくというのは体に悪いだけでなく精神的にもきついものですよね。
また免疫力が下がるということは外からの菌に抵抗力が弱くなっている状態といえますので簡単に菌の影響を受けてしまいがちです。
そのためウイルスに感染して風邪をひいてしまったり、最悪は命の危険にさらすほどの感染症にかかってしまうことすらあります。
このように取り上げてみると、ストレスが及ぼす影響はとても大きなものであることがよくわかります。
猫のストレスサインを見分けよう
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人間がストレスを溜めこんだり感じていたりするときに取る行動は猫にも通じるものがあります。
そのためストレス性の行動が見られた時はその原因を取り除いてあげる必要があります。
そうしなければ軽度のストレス状態がだんだんと重度のストレスを抱える状態になり回避できないほどのストレスを抱えるようになってしまうかもしれません。
そうしたストレスとなる状況の原因となるものはなんでしょうか。
猫が感じるストレスの原因はいくつか挙げることができます。
1、突発的な音と低い音
2、芳香剤と香水とアロマ
3、食器やトイレの変化
4、叩くように触ったり苦手な部分を触る
こうした原因をしっかり理解しておき、猫のストレス性の行動が見られた時にはその原因を探るようにしていくとよいでしょう。
猫のストレス原因その1「突発的な大きな音」と「低い音」
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猫は聴覚が発達しているため音に敏感な生き物です。
そのため近くで突然大きな音がすると驚いてしまいストレスを感じます。
例えば電話の呼び出し音です。
電話の鳴る音はこちらでいつ鳴らせるかを決められるものではなく突然に部屋中に鳴り響くことになります。
その音が大きければ当然猫はびっくりしてしまいます。
これは家電だけでなくスマホやアイフォンなどの携帯電話の着信音も同じといえるでしょう。
それでこれらの着信音量は調整可能であることが多いので猫が突然の音に驚かない程度の音量に調整してあげましょう。
こうした突然の大きな音にはドアチャイムも挙げることができます。
突然の訪問があった場合、猫は音が鳴る準備が出来ていませんので家中に鳴り響くドアチャイムの音にびっくりしてしまいます。
ドアチャイムの音は人間にとっては何でもないことかもしれませんが、猫にとってはストレスを与える音なんですね。
可能であれば音量の調節をしてあげると良いでしょう。
さらに下記に挙げますが低い音ではなくやや高めの音に調整することができるならそうするのも改善策としてよいでしょう。
実は猫は高い音よりも、低い音が嫌いです。
日常生活で出る低い音というのは家具を動かしたときに出る低い音や掃除機を使っているときの音、さらには奥の方で鳴る音は猫の元に届くときには高い音ではなく低い音だけが届くことになります。
こうした音は人間は気にしない音ですが猫は苦手とする部分の音になります。
また洗濯機の音や電気機器の起動する時の音なども苦手です。
とはいえこうした機器は毎日使用するものですので猫に合わせて使わないようにするわけにはいきませんよね。
それで改善策としては猫がくつろぐスペースがあるならそうした箇所には置かないようにしてなるべく機器からは遠ざけてあげると良いでしょう。
さらに飼い主が声を掛ける時も、高い声で話しかけてあげる方がいいですね。
人間の赤ちゃんは低い声に驚きますが高い声には良い反応を示すものです。
それと同じで猫にも普段使う声のトーンよりも一つ高めのトーンで明るく優しく声をかけてあげるほうが猫も安心して耳を傾けることができますよ。
猫のストレス原因その2「芳香剤」と「香水」と「アロマ」
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猫は聴覚がすぐれているだけでなく嗅覚も発達しておりとても匂いに敏感です。
匂いに敏感であることと、苦手であることには違いがありますので猫がすべてのニオイが苦手であるというわけではありません。
猫が苦手とする匂いを理解してその匂いは避けるようにするのがよいでしょう。
猫が苦手とする匂いは芳香剤や石けんに使われている「メチルノニルケトン」や、化粧品や香水に使われている「中鎖トリグリセリド」です。
人間が嗅ぐと良い香りと感じる芳香剤や石鹸だとしても猫にとってはストレスの原因になるんですね。
人間以上に匂いに敏感であることがよくわかります。
そのため猫に近付いたり抱きかかえるといった接し方をするときには猫が苦手とする匂いを体に付けないようにしましょう。
また猫が良く居る場所、例えば日差しの差し込む窓際の部分や食事スペース、トイレスペース、好みのソファやいつも通る場所には芳香剤を置かないように心がけてあげてください。
できれば置くにしても無香料の物を選ぶと良いですね。
さらにアロマテラピーは人間には癒し効果がありますが、猫に中毒症状を引き起こす原因にもなると言われています。
最近はアロマ人気の影響もあるせいかアロマにもたくさんの種類があります。
コンセントに差し込んでニオイを空間に発する製品や、ろうそくを使ってニオイをひろげる製品、玄関やお部屋の空間にただ置いておくだけで匂いが広がるアロマ製品もあります。
とはいえ猫の事を考えるならアロマをどの程度使用するかに関しては飼い主の責任の分野といえるでしょう。
使用するにしても猫がいつもいる空間には使用しないほうがストレスを溜めこませない方法といえそうです。
またお風呂場でくつろぐ猫が居る場合は、アロマオイルを入れた入浴なども避けてあげると安心です。
猫のストレス原因その3「食器やトイレの変化」
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飼い主にとって愛猫が使用する小物類にこだわるという方は少なくありません。
とくに猫が使う食器類は可愛い物で揃えてあげたくなりますし、汚れてきたり使用頻度が高くなってきたりすると新しいものに変えてあげたくなりますよね。
でも、その行為そのものが猫にとってはストレスに繋がることがあるんです。
つまり食器の変化ですらストレスの原因になりうるということです。
猫が毎日使うものですから使用感が出てきたり、家を清潔に保っている方であれば時折新しいもの変えたくなるものですが猫にとっては大問題です。
なぜなら今使用している食器や水飲みの器がお気に入りになっていることがあるからなんです。
もし頻繁にコロコロ変えてしまうとそれらの食器や器に猫が慣れていかないといけません。
それはストレスになりがちです。
余りにもひどい汚れや壊れてしまったなどやむを得ない事情は仕方ありませんがかのうな限り同じ食器や器を使い続けてあげてください。
トイレは特に汚れるものですので清潔感を保ちたいですし不衛生にならないよう取り替えたり交換したくなるかもしれませんが、猫の気持ちに配慮を払いましょう。
いつも使っているトイレも猫にとっては大切な空間です。
それでトイレの容器を取り替えるにしてもいつも使う砂は変えないなどして猫がいつもと違うためにストレスを感じてしまわないよう工夫をしてあげるようにしましょうね。
猫のストレス原因その4「叩くように触る」と「苦手な部分を触る」
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猫が歩いている時に急に人間が触ろうとすると猫は驚いて嫌がります。
撫でてほしいと訴えてこちらに向かってきて足元でスリスリと顔を摺り寄せてくるときは別ですが大抵歩いているだけの時に急に触られるのは嫌がります。
また猫がのんびり部屋でくつろいでいてまったりしている時に、急に近づいて行って叩くようにしながらポンポンと触ると猫はびっくりしてしまいます。
せっかくまったりしているときに急に起こされるようなものでストレスの原因となりますのでこういった行動は止めてあげましょう。
理想としてはゆっくりと母猫が子猫を舐めてあげているような感じで触ることです。
そのような気持ちでなでてあげるなら猫は安心して体を預けてくれますし信頼関係も生まれるでしょう。
これが理想とするボディタッチです。
しかしいくら優しく撫でてあげているとしても猫はお腹や足先を触られるのが苦手としていますので、無理矢理触るのは止めてあげてくださいね。
信頼関係が生まれてくると猫の方からやってきてお腹を見せて、撫でてと合図してきますのでそんな時は迷わずに優しく撫でてあげるようにしましょう。
より深い信頼関係で結ばれるようになりますよ。
これを毎日行うなら習慣になります。
この日々のボディタッチはブラッシングをすることと同じくらい大事ですしブラッシングと同じように習慣化することで、腫瘍や病気の早期発見にも繋がります。
猫がストレスを感じない触れ合い方を心がけてあげましょう!
猫のストレス解消法
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猫のストレス解消法はいくつか挙げることができますがここでは四つの方法を紹介してみます。
どれも原因がわかると試してみたくなる解消法ですので猫に合わせて試しみましょう。
その四つとは、思う存分触れ合ってあげること、猫用のおもちゃを与えてみること、散歩すること、環境を変えてみることです。
これらはストレス解消に役立つ方法ですが、ストレスの原因によってはかえってストレスを溜めこむ結果になる可能性もあります。
それで猫のストレス原因をよく理解したうえで試してみるようにしましょう。
思う存分触れ合ってあげる
Gumpanat/shutterstock.com
猫のストレス解消にとても役立つのはブラッシングです。
ブラッシングは猫の毛を整えるだけでなくコミュニケーションの時間にもなりますので飼い主が猫と触れ合いを保つ点で大いに役立ちます。
また皮膚への丁度良い刺激が猫にとってはとても気持ちがいいものなので毎日続けてあげると猫も癖になって毎日おねだりするようになりますよ。
飼い主にとっても猫がブラッシングで気持ちよさそうに喉をゴロゴロと鳴らしているのをみると安心するのではないでしょうか。
とはいえブラッシングが苦手な猫種もいますので触れ合うためのブラッシングは猫の性格に合わせてあげると良いでしょう。
最初は短い時間だけとか、気分のよさそうな時だけに撫でてあげてちょっとブラッシングを混ぜてみる程度から始めてみると良いかもしれません。
ちょっとづつ慣れてきたらブラッシングの時間を増やしてあげるようにすると猫との触れ合いの時間も増えてきて猫がストレスから解放される時間も増えることになりますよ。
とくに猫は首周りを撫でられるのが好きな生き物です。
それで首周りを重点的にブラッシングしてあげるようにすると猫も気持ちよさを感じてもっとブラッシングしてほしいと思うようになりますよ。
このように猫にとって飼い主に十分かまってもらえることがストレスを解消する方法なのです。
現代人はとかく忙しい毎日を過ごしているため猫を飼っていてもエサさえあげていれば大丈夫とか、病気になったときだけかまってあげれば問題ないなどと考えがちです。
しかし猫のストレス解消は飼い主の猫との触れ合いの時間の長さに比例するといっても過言ではありません。
それで可能な限り猫との触れ合いの時間は多く取ってあげるようにしてあげましょう。
猫用のおもちゃをあげる
Elya Vatel/shutterstock.com
ストレス解消にはおもちゃも欠かせません。
なぜなら猫は本来狩りをして生きていく生き物だからです。
獲物を捕獲するという行為がストレス発散にも繋がります。
しかし実際に生きた獲物を与えてストレス解消させるというわけにはいきませんのでおもちゃを与えて獲物狩りの疑似体験をさせてあげることでストレス発散させるようにしましょう。
猫と遊ぶといえば猫じゃらしのようなものを動かしながら猫と戯れる光景が浮かぶかもしれません。
ペットショップに行けばそのようなおもちゃがたくさん陳列されていますので、お好きなものを選んで愛猫に与えて反応を確かめてみながら猫の好みの猫じゃらしを選んであげることができますよ。
ただこうしたおもちゃの場合は猫が興奮しだして、狩りをする本能をむき出しにすることになります。
怪我の元になりかねませんし、場合によっては飼い主に噛みついてしまうことも考えられます。
それでおもちゃで遊ぶ時は遊びますがそれ以外の時は視界から外すなどしてメリハリをしっかり付けてあげるようにしましょう。
そうすることで猫の興奮状態を飼い主側がコントロールすることができます。
さらに猫じゃらしだけでなく、ボールや猫が好きなマタタビ入りのぬいぐるみといった商品も猫の狩りをする本能を呼び覚ましてくれますよ。
さらにおもちゃの枠とは限りませんがキャットタワーも猫のストレス発散に一役買ってくれますよ。
キャットタワーはある程度の場所と部屋の空間が必要になりますので、部屋が狭くなってしまうことの覚悟が必要ですが猫にとっては楽しい遊び場になります。
とくにキャットタワーは猫が登ったり下りたりを行えるものですが、猫にとってその上下運動がストレス解消になるようです。
こうした運動は運動量も大幅に上がりますので健康維持にも役立ちます。
散歩させてあげる
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猫を散歩させてあげると聞くと驚かれる方もいるかも知れません。
それもそのはずで猫は散歩させなくても家の中での運動で満足できますし外の世界にいなくても家の中だけで安心できる生き物です。
しかし散歩にはストレス対策に役立つという側面もあります。
その一つは猫にとって刺激になるということがあげられます。
家の中の世界は小さなもので毎日同じものを見ていると刺激が薄れていきますが、外の世界は毎日景色が変わるものですし何かしらの変化が日々生じています。
それでときおり猫を散歩に連れていくと猫にとって刺激がたくさんありストレス発散になるというわけです。
また様々な生き物も生息しています。
田舎では家の中では見かけないネズミやモグラといった小動物や大きな鳥たち、時には犬に遭遇することもあります。
たとえ都会であってもカラスや小さな虫たちがいますので猫にとって刺激的でしょう。
外の空気も家の中とは全く違います。
風が吹けばいろんな匂いを感じることができるわけですしその日の湿度や気温によっても空気の感じ方は変わってきます。
同じ景色は二度と生じないことを考えると猫にとって散歩は脳への刺激になりますしストレス解消にも役立つことでしょう。
さらに外で運動させてあげれば家に居るよりもさらに多くの運動量を持つことになります。
家にいるとどうしても運動不足になりがちで肥満体系の猫になってしまうとそれだけでストレスの原因になりがちです。
それで肥満体質の猫さんでも時々外に連れ出して公園などの広々とした場所で思う存分走りまわらせることで、沢山運動させて運動不足解消だけでなくストレス解消もさせてあげたいですね。
環境を変えてあげる
猫にとってストレスになりがちなのは突然の大きな音や低い音です。
ですからこうした音が頻繁になるような環境が続けば当然ストレスは解消されていきません。
それでなるべく静かな空間へと移し替えてあげるようにしましょう。
この環境の変化だけでも猫にとっては十分安心して住める環境になります。
また猫は綺麗好きですので食事の場所や器、またトイレの場所や容器が汚いままだとストレスになってしまいがちです。
それで汚くなってきたなと感じたならすぐにきれいにしてあげることで環境を良い状態に変えてあげるようにしましょう。
といってもすべてを新しいものに変えてしまうとそれもまたストレスになってしまいますので、同じ器やトイレのままで清潔感を保たせるようにしましょう。
まとめ
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猫も人間と同じでストレスを感じやすい生き物です。
とくに聴覚や嗅覚に敏感ですので猫が嫌がる大きな音や低い音、苦手とする匂いには注意して生活しましょう。
なによりも猫のストレスから解放してあげる一番の方法は飼い主の愛情を十分注いであげることです。
このことをしっかり行っていればストレスも十分発散されていきますし猫の異常な行動へと促される言動もなくなるはずです。
では可愛い愛猫への愛情表現によってストレスを抱えこませない環境をしっかり構築していくようにしましょう。
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匂いがダメなのは知っていましたが、低い音もダメなんですね。低い声の人がいると近寄らなくなっちゃいますね。色々なものが時に猫にとってはストレスになってしまうことがあると思うので、身の回りにそういったものがないか確認してみたいと思います。猫にも快適な生活を送ってほしいので、小さなところから気を配っていきたいです。