「ゴロゴロ」音に癒やしの効果も?猫がゴロゴロ喉を鳴らす理由

「ゴロゴロ」音に癒やしの効果も?猫がゴロゴロ喉を鳴らす理由

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猫は機嫌が良い時や飼い主に甘えている時にゴロゴロと音を鳴らしているイメージがあります。なぜ猫はゴロゴロと音を出すのでしょうか?本当に機嫌が良くて出しているのか不思議に感じることもありますよね。猫のゴロゴロについて紹介します。

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猫の鳴き声と言えば、一般的なイメージは「にゃー」と鳴いている声ですが「ゴロゴロ」と音を鳴らしていることがあります。よく、動物の番組などで見かけるのは飼い主さんに擦り寄って甘えている時や喉の下を撫でられいる時にゴロゴロ音を出しているイメージがあります。

では、本当に猫がゴロゴロ音を鳴らすのは飼い主さんに甘えている時だけなのでしょうか?本記事では猫の「ゴロゴロ」について紹介します。愛猫の「ゴロゴロ」について気になる方や猫が好きな方の参考になれば幸いです。

猫が鳴らす「ゴロゴロ」音は、喉を鳴らす時に出る

猫 リラックス

Aaron Amat/shutterstock.com

猫の「ゴロゴロ」は正確には喉鳴らしと言い、ネコ科の動物の一部が行う発声の1つです。正確なメカニズムはまだ解明されていませんが、低周波の音で吸気でも呼気でもこの喉鳴らしを行うことができ、生後2日目には聴くことができます。具体的には声帯を振動させることで音を出しています。

この「喉鳴らし=ゴロゴロ」は特に飼い猫に多く見られる行動ですが、ゴロゴロは嬉しい時だけでなく苦しい時にも行うことがあり、意味合いははっきりとはしていません。では、このゴロゴロは猫に取ってどんな役割があるのか紹介します。

母子間のコミュニケーション

本来、このゴロゴロは子猫が母猫を求める際にされると言われており、主な目的は母子間のコミュニケーションです。自然界では猫がゴロゴロするのは母子間のみに見られます。

ゴロゴロには人間で言う所の微笑みと同じ効果があるとされており、猫がゴロゴロ喉鳴らしをすることは社会的な意味合いが強いと考えられています。猫のゴロゴロは他の猫や飼い主さんとコミュニケーションを取る手段と考えられています。

なぜ猫はゴロゴロと喉を鳴らすの?

気持ち良さそうに寝ている猫

Alena Ozerova/shutterstock.com

前項目でも紹介しましたが、「ゴロゴロ」は鳴き声と同じく猫のコミュニケーションの1つであり、嬉しい気持ちや不安な気持ち等様々な感情を相手に伝える手段です。人間の微笑みのような効果があり、猫がゴロゴロ喉を鳴らすのは相手と円滑にコミュニケーションを取れるようにしする前段階だと言えます。

また、 この「ゴロゴロ」は嬉しい時だけでなく、不安な時にもゴロゴロ音を出します。それぞれ猫が感じている感情によってゴロゴロ鳴く意味が違ってくるので、次項目からそれぞれゴロゴロの意味について紹介します。

嬉しいときのゴロゴロ

猫が幸せを感じたり、リラックスしたりしている時はゴロゴロと喉を鳴らす声が少し高めという特徴があります。私達が良く耳にするのはこのゴロゴロであり、飼い主さんに甘えている時や撫でられている時に嬉しくて喉をゴロゴロします。

このゴロゴロは子猫が母猫に乳をねだって自分が元気であると伝える役割もあります。また、飼い主に親愛を感じており、 撫でられていることに満足していると伝えるために喉を鳴らすことがあります。嬉しい時やリラックスしている状態でのゴロゴロすることは猫にとって、社会的に需要な意味があり、相手に「悪意がないこと」を伝えて争いを避ける効果もあります。

逆に不安な時には少し低めのゴロゴロ

いつもより低くゴロゴロ鳴いている場合には、不安や違和感を感じている可能性があります。

特に分娩時や動物病院で診察を受けている時にゴロゴロ鳴いている時にはこのような感情である可能性があります。

ある獣医さんは猫が死を迎えるまでの間にゴロゴロ鳴いていた声を聞いたという報告もあります。 一説にはゴロゴロには治癒効果が期待できるのでは?という話もあり、猫のゴロゴロは周波数が25~30ヘルツの場合が多く、この周波数には鋭い痛みや腱・筋肉、関節の問題を和らげる効果があるのです。 そのため、猫は自分の感じている痛みを鎮めるためにゴロゴロ鳴いているという説もあります。

また、この周波数には精神的なリラックス作用があることもわかっており、自らを落ち着かせるためにゴロゴロ鳴いている可能性があります。

ゴロゴロには癒やしの効果が?!

気持ち良さそうな猫

PHOTOCREO Michal Bednarek/shutterstock.com

猫のゴロゴロの鎮痛効果や精神を安定させる作用があることについて、紹介しましたが、 最近の調査によると、人間にも同様の癒やしの効果が認められることがわかってきました。 つまりは、ゴロゴロと喉慣らしをする猫と触れ合ことで人間にも同様の癒やし効果が期待できるのです。そういえば、ゴロゴロと喉を鳴らす愛猫を撫でていると不思議と仕事の疲れもリフレッシュしてしまい、リラックスしている気がします。それでは猫が持つゴロゴロの癒やし効果について具体的に紹介していきましょう。

低周波によるリラックス効果

猫のゴロゴロ音の周波数は25~30ヘルツであり、この周波数には副交感覚神経を優位にさせる効果があります。

猫の低い細かい振動のゴロゴロ音には、人に対して血圧を下げたり、自律神経を整えたりする作用が期待できるため別名「副作用のない薬」として注目されており、人間に対する治療の目的で猫のゴロゴロ音を利用することに注目が集まっているのです。

猫のゴロゴロ音には精神を安定させる作用もあることもわかっています。 ゴロゴロと喉を鳴らす猫と触れ合うことで、不安を和らげてストレスを軽減することができるのです。さらには免疫力や自然治癒力を高める効果も期待できようです。

実際にフランスでは「ゴロゴロセラピー」をいち早く医療の現場に取り入れており、猫のゴロゴロ音を人の治療に役立てようという取り組みがされています。ちなみにフランスでは猫の「ゴロゴロ」鳴く声を「ロンロン」と呼んでおり、「ロンロンセラピー」として親しまれています。

また、生きている動物と触れ合う「アニマルセラピー」は世界各国で実施されている実績のある治療方法であり、日本でも数多くの「セラピーキャット」が活躍しています。患者さんが動物と触れ合い、お世話をすることで命と触れ合い、生きる活力をもらうケースが多いようです。さらには、猫の自由気ままな飾らない姿が病気で闘病している患者さんのあこがれとなり、自己投影することで癒やしの効果をもたらすケースがあることもわかっています。

セロトニン分泌による幸せ効果

人は猫の「ゴロゴロ」を聞くことで、ハッピーホルモンと呼ばれている幸福を感じるセロトニンが分泌されることもわかっています。

ゴロゴロの低周波を聞くと脳がセロトニンを分泌することで幸福感を覚えますが、同時にセロトニンには気分を落ち着かせる鎮静効果もあります。 また、毛の柔らかい猫を撫でることで「C触覚線維」が脳に信号を送り、同じ幸せホルモンであるオキシトシンや快感・多幸感を感じるドーパミンを分泌します。毛並みが良く温かな猫の体を撫でることは、オキシトシン・ドーパミンを分泌しやすい状態になります。 加えて、低周波のゴロゴロ音によりセロトニンを脳内から分泌することで複数の幸福ホルモンが出ている状態になるのでリラックス効果と精神を安定させる大きな癒やし効果を得ることが可能です。

猫がゴロゴロと喉を鳴らしている時はリラックスしており、満足しているという気持ちを飼い主に伝えるために鳴いていると紹介しましたが、ゴロゴロと鳴いておとなしく撫でられている時は大好きな飼い主さんにかまってもらい嬉しい気持ちと信頼の表れで鳴いていることが多いです。

大事な家族の一員である愛猫からの好意の表れは飼い主さんにとっても嬉しいことであり、お互いに幸福を感じやすいシチュエーションと言えますよね。 確かにふわふわの愛猫を撫でていると気持ちがとても落ち着き、嫌なことも忘れてしまいますよね。 撫でられている時にゴロゴロしている猫ちゃん自身もセロトニンが分泌されて幸福を感じているので、人と猫どちらにも良い相乗効果があります。おうちの猫ちゃんとも積極的にスキンシップを取ることが理想的です。

まとめ

猫と女性

Alena Ozerova/shutterstock.com

猫のゴロゴロ音について紹介しました。普段は何気なく流してしまう「ゴロゴロ」ですが、大きな癒やし効果や鎮静作用があることに驚きますよね。

なによりも猫にとっても人にとっても「ゴロゴロ」鳴く猫と触れ合うことは健康上でも大きな効果が期待できる嬉しいことです。愛猫がゴロゴロと甘えて来たらそれは信頼の証でもあり、かまってほしい合図でもあります。なるべく時間をとって、愛猫とのスキンシップを楽しんでくださいね。

また、幸福感を感じている以外にも苦しい時や不安な時にも猫はゴロゴロ音を発します。 猫が発信する「ゴロゴロ」の意味をいち早くくみ取ってあげることで、病気や怪我の早期発見にもつながり、苦しみをいち早く和らげてあげることができます。普段からゴロゴロ音に注目して、隠された意味に気づけるようにできるのが理想的ですね。

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