猫がとうもろこしを食べてもOKなの?とうもろこしを与えるメリットや注意点を紹介
猫にとって野菜や果物の中には「食べてよい食材と食べてはいけない食材」があります。では「とうもろこし」はどうでしょうか。とうもろこしにはどんな栄養素が含まれているのか、食べさせる場合はどんなことに気をつけると良いのかについてもまとめました!
猫にとうもろこしをあげても大丈夫?
HelloRF Zcool/shutterstock.com
猫が日なたぼっこしている姿や、気持ちよさそうに伸びをしている姿は、見ているだけで癒されますよね。たまにスリスリと寄ってきたり、布団に入ってきたりしてくれると嬉しいものです。可愛い愛猫には健康で長生きしてほしいですよね。
猫の健康を維持するためには、毎日栄養豊富な食事を摂ることが欠かせません。猫の食事内容に気を配り、質の良いキャットフードを選んだり、オーガニックのものだけをあげている飼い主さんもいらっしゃいます。中には猫のごはんを手作りしている方もいるようです。
大切な猫には健康的な食事を用意してあげたいものですが、野菜やフルーツなど、わたしたちの普段食べている食材を猫に与えても良いのでしょうか?私たちの普段食べているものを、猫が食べても問題ないのか調べてみました。
特に、野菜の中で「とうもろこし」に焦点を当てて、猫が食べても良い食材なのか調べていきたいと思います。とうもろこしにはどんな栄養素が含まれているのか、食べさせる場合はどんなことに気をつけると良いのかについてもまとめていきます。
猫に野菜や果物は与えてよいのか?
Patrik Kraus/shutterstock.com
まず、野菜や果物など、わたしたちの普段食べている食材を与えるのは良いのかについて調べてみました。野菜や果物は健康に良いので、積極的に食べてるようにしている方も多いと思います。ビタミンやミネラルなど体にいい成分が豊富に含まれていますよね。
飼い主さんの健康だけでなく、飼っている猫の健康にも気を配りたいですよね。猫の体のことを考えて、ごはんを手作りしている飼い主さんも多くなってきているようです。私たちが普段食べている野菜や果物を猫に与えても良いのでしょうか?
OK食材とNG食材がある
猫が野菜や果物を食べること自体はNGではありません。食べても問題ない食材や、猫の体に良い食材もあります。ですが全ての食材を食べていいわけではないようです。「食べても良い食材」と「いけない食材」があります。猫に野菜や果物を与える際は、猫の体への悪影響はないか、アレルギーが無いかなどをあらかじめ確認してからあげるようにしましょう。
例えば与えてよい野菜として、もやしやレタス、白菜などがあります。もやしやレタス、白菜は歯ごたえが良く、好んで食べる猫もいるようです。歯ごたえが良いだけでなく、もやしやレタス、白菜にはビタミンCが含まれています。ビタミンCは免疫力をアップさせ、風邪などを引きにくくする効果があります。
ほかにも血管を強くしたり、鉄分の吸収を助けたりする役割もあります。食物繊維も豊富で毛玉の排泄を手伝ってくれますので、猫にとっては嬉しい食材です。
猫が食べてもよい食材はいろいろありますが、反対に食べさせてはいけないNG食材もあります。食べさせてはいけない食材として代表的なのは、ねぎや玉ねぎです。
長ネギ・小ネギ、玉ねぎなどいくつか種類はありますが、ネギ類はどれも猫に食べさせないようにしましょう。ネギ類を食べてしまうと、お腹を壊したり嘔吐したりするなどの症状が表れます。症状が悪化すると衰弱してしまいます。
食べたものが微量だったり症状が軽かったりする場合は、アレルギー症状が出ないこともあれば、症状が軽くて済む場合もあります。ですが、子猫や高齢の猫など免疫力の低い子の場合は症状が悪化しやすいです。誤って食べてしまわないようにとくに注意してあげましょう。
食べさせても良いが必須ではない
レタスや白菜など、猫が食べてよい食材もありますが、毎日与えないといけないのでしょうか?必ずしも食べさせないといけないわけではないようです。
野菜や果物によっては、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。猫の健康維持に役立つ成分です。ですが、基本的にそれらの栄養素は主食であるキャットフードから十分に補給することができます。毎日適量のキャットフードを食べていれば必要な栄養素は摂取できていますので、必ずしも野菜や果物をプラスして与える必要はないようです。
野菜や果物は体に良い成分が含まれているとはいえ、食べ過ぎると胃腸に負担をかけることもあります。過剰摂取すると下痢をしてしまったり、体に合わない場合は嘔吐したりアレルギー症状が出てしまったりすることもあります。それらのリスクを避けるためにも、毎日多量の野菜や果物を与えないようにするのがベターではないでしょうか。
キャットフードをきちんと食べている子であれば、栄養補給のために必ず野菜や果物をプラスする必要はないようです。必須ではありませんが、おやつ感覚で少量あげるのは問題ありません。
食欲が落ちてきている時や、キャットフードに飽きている場合、食べることへの興味を持ってもらうために、野菜やフルーツを取り入れてみるのはありだと思います。見慣れない食材やいつもと違う食べものを見せてあげることで、猫の好奇心を刺激し、食欲を取り戻させてあげるという活用法もあります。
野菜やフルーツは毎日食べさせないといけない必須フードではありませんが、楽しみをプラスするために取り入れる、というスタンスがいいのではないでしょうか。
とうもろこしは食べても良い?
Maks Narodenko/shutterstock.com
基本的に野菜や果物は「食べてよい食材と食べてはいけない食材」があり、「OK食材も必ず食べないといけないわけではない」ことがお分かりいただけたと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、キャットフードのトッピングやおやつとして野菜をプラスする場合に「とうもろこし」は与えても良い食材なのでしょうか?
とうもろこしは猫が食べても大丈夫な食材です。キャットフードの成分表を見ると、野菜や果物が記載されていますが、その成分表の中にはとうもろこしが含まれているものもあります。とうもろこしにはアレルギー症状やショック症状を引き起こす成分は含まれていないとされていますので、食べさせても大丈夫です。
とうもろこしに含まれる栄養素
とうもろこしには猫の体に良い成分が豊富に含まれています。いくつか挙げてみますね。
■ビタミンB1 ビタミンB1は、体に入ってきた糖分をエネルギーに変える役割があります。ビタミンB1は水溶性ですので、体内で吸収されやすい成分です。このビタミンB1は、疲労回復や、皮膚や粘膜の強化に効果があります。
ビタミンB1が不足していると、糖分を摂取したとしてもエネルギーに変えることができません。疲れやすくなったり疲労がたまったりしやすくなってしまいます。活動的に過ごすためにもビタミンB1は欠かせない栄養素です。
■ビタミンB2 ビタミンB2も、ビタミンB1と同様に水溶性の栄養素です。皮膚や粘膜を強化する栄養素として有名ですが、その他にも細胞を作ったり、エネルギーを作るのをサポートしたりする働きがあります。
発育ビタミンとも呼ばれ、成長期の猫はもちろん大人になった猫の目や皮膚、毛をいきいきと保つのにも必要な栄養素です。
■カリウム カリウムは余分な塩分を排出する働きがあります。細胞内の浸透圧を調整したり、心機能を正常に保たせたりする働きがあります。カリウムが不足すると、体内の余分な塩分が排出されづらくなります。
また筋力低下や便秘につながることもあるようです。猫の健康な体を維持するために、きちんと摂取させておきたいですね。
■食物繊維 食物繊維は腸内環境を改善する働きがあります。腸内環境が整っていると免疫力がアップし、風邪をひきにくくなったり、アレルギーが緩和したりすることもあります。皮膚を健康で丈夫に保たせる効果もありますので、積極的に摂りたい成分です。
とうもろこしに含まれる食物繊維は猫にとって重要!
とうもろこしに豊富に含まれている食物繊維ですが、これは猫にとってとてもありがたい成分なんです。どんな効果を期待できるでしょうか?
毛玉の排出をサポート
猫を飼っている方はご存知だと思いますが、猫は毛づくろいをする際に毛をたくさん飲み込んでしまうことがあります。取り込んでしまった毛が腸内にたくさんたまると、球状になって腸に詰まってしまうことがあります。
毛玉が腸に溜まってしまうと、便秘になったり食欲不振になったりしてしまいます。そうなると栄養不足、体力の低下、免疫力の低下など、さまざまな症状が出てきます。体調不良の原因になってしまいますので、毛玉を溜めないことや早めに改善することが大切です。
基本的に猫は自分で毛玉を排泄したり、吐き出したりできます。ですが大量に飲み込んでしまったり、毛足の長い種類の子だったりすると、腸内で絡まり合ってうまく排出できないこともあります。猫にとって毛玉の排出は必須ですので、市販されているキャットフードの中には、毛玉ケアができるものや毛玉ケア用の食品もあります。
猫にとって、毛玉排出をサポートしてくれる食物繊維はとてもありがたい栄養素なんです。そんな食物繊維がとうもろこしにはたくさん含まれています。
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