猫にくるみを与えるのはNG?気になるリスクと食べてしまった時の対処法を解説していきます!

猫にくるみを与えるのはNG?気になるリスクと食べてしまった時の対処法を解説していきます!

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くるみはナッツ類の中でも栄養価が高く、健康効果が期待されるスーパーフードとして注目されています。健康に良い成分が含まれているなら、「愛猫にも食べさせたい!」と思う飼い主もいることでしょう。でも、猫にくるみを食べさせても大丈夫なのでしょうか?気になるリスクや中毒症状があらわれた時の対処法を解説します。

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くるみと猫の相性はどう?

パソコンを使っている人

Pressmaster/shutterstock.com

ペットを飼っている方であれば、さまざまな食材に対して、これは食べさせても大丈夫なのかと心配になるものです。

例えば、たまねぎやチョコレートには、深刻な中毒症状を引き起こす成分が含まれていて、中には死亡してしまうケースもあります。そのため、ワンちゃんやネコちゃんを飼っている多くの人が、うっかり食べさせないように気を付けています。

では、どんな食材がペットに食べさせても大丈夫かどうか調べられているのでしょうか。大手の質問サイトにおいて、次のような質問が投稿されています。

「ねこにくるみを食べさせたらダメですか?? えと 中身(むいてあるやつ)だけです 成分などでチョコや烏賊や葱みたいにあげちゃまずいものかどうかと…」

「猫ってクルミを食べても大丈夫なんですか?殻がなくて 中身だけのやつです」

このように、くるみを食べさせても大丈夫なのかを心配している飼い主がいるようです。

では、「くるみ」に関してはどうなのでしょうか。「くるみ」にはどんな成分が含まれているのでしょうか。ネコちゃんに食べさせても大丈夫な食材なのでしょうか。

今回の記事では、そんな飼い主の疑問に答えるために、「くるみ」とはどんな食材なのか、ネコちゃんが「くるみ」を食べた場合、健康状態にどんな影響を与えるのかについてまとめました。

また、ネコちゃんが「くるみ」を食べてしまった場合の対処の仕方や、思わぬ中毒症状を防ぐための方法についてご紹介します。

「くるみ」とは

殻付きのくるみ

irin-k/shutterstock.com

「くるみ」は世界中で食べられている、ナッツ類の一種であり、学術的な分類においては、ブナ木クルミ科クルミ属に属している、落葉樹の種子です。

「くるみ」の原産地は、古代ペルシャ地方であると言われています。古くは紀元前7000年前後から、人間が食べるようになったとされています。

後には、アメリカのカリフォルニアを中心に、大々的に栽培されるようになりました。現在においては、世界で流通している「くるみ」のおよそ3分の2は、カリフォルニア産のものです。

「くるみ」は、そのまま食べるだけでなく、料理やお菓子のトッピングなどとして、一般的に広く食されている食材です。

日本においても、古くから「くるみ」は「オニグルミ」と「ヒメグルミ」と呼ばれる、二つのタイプの「くるみ」が、食用として親しまれてきました。

この「オニグルミ」と「ヒメグルミ」は、中の果実が小さいことが特徴です。「くるみ」は硬い皮によって守られているので、食べるために中身を取り出すのが非常に困難な果実です。そのため他のナッツ類と同じように、「くるみ」専用の殻割りが考案されました。

「くるみ」にはどんな成分が含まれているのか

・オメガ3脂肪酸 「くるみ」は、ナッツ類の中でも、とりわけ多くの「オメガ3脂肪酸」を含んでいます。

オメガ3脂肪酸には、血液中のコレステロールを低下させる働きがあります。同時に、善玉(HDL)コレステロール値を正常に維持したり、上昇させる働きがあります。結果として、血流を改善したり、動脈硬化などの生活習慣を予防する効果があります。

加えて、オメガ3脂肪酸の一つである、アルファリノレン酸には、骨の健康を保つ働きがあります。それで、「くるみ」を食べることにより、健康な歯や骨を保つ働きを期待できます。

・ポリフェノール ポリフェノールには、強い抗酸化作用があるので、生活習慣病の予防に効果があると言われています。また、更年期障害の症状を緩和したり、肌を引き締める効果などがあるので、女性らしさを保つために必要な成分です。

・メラトニン 「メラトニン」とは、本来であれば「トリプトファン」から「セロトニン」を経て、体内でも合成される成分です。強い日差しを浴びることによって「メラトニン」の分泌量は低下していくため、食物によって摂取するのは効果的です。

・ビタミン類 ビタミン群として、「ビタミンE」や「ビタミンB1」、「ビタミンB6」などが豊富に含まれています。

「ビタミンE」には、抗酸化作用があるので、体内の脂質が参加するのを防ぐ役割があります。そのため、動脈硬化や生活習慣病を予防するのに役立ちます。また、ホルモンバランスを調整する効果もあります。

「ビタミンB1」は疲労回復のビタミンという別名があるように、エネルギーを作り出して神経や筋肉の機能を正常に保つ働きがあります。また、炭水化物(糖質)の代謝を促します。

「ビタミンB6」は脂質代謝を促すので、脂肪肝の予防に役立ちます。また、腎臓結石の発生リスクを押さえたり、肺がんリスクを減少させる効果も期待できまます。

このように、「くるみ」には、健康維持に欠かすことのできない大切な栄養素がたくさん含まれています。

ネコちゃんは「くるみ」を食べても大丈夫なのか

肥満の猫

Eric Isselee/shutterstock.com

結論から言うと、ネコちゃんには「くるみ」を食べさせるべきではありません。少量であれば、くるみを食べても問題ないと言われることもあります。しかし、くるみは硬い殻に覆われていて、中の種子を食べる食材です。

そのために、ネコちゃんが食べると、硬い部分を喉に詰まらせてしまう危険性があります。小さいネコちゃんの口に詰まってしまった「くるみ」を取り出すのは難しいため、最悪の場合、窒息死してしまうことも考えられます。

また、「くるみ」は栄養価が高く、ビタミンEをはじめとしてたミネラル類も多く含まれています。さらに、脂質が全体の70%を占めています。そのため食べ過ぎてしまうと、ネコちゃんは肥満になってしまいます。

そもそも、ネコちゃんにとって、「くるみ」などのナッツ類全般は、食べる必要性がない食材です。なぜなら、猫は肉食性で脂質や食物繊維を多く含むくるみは適した食べ物とは言えないからです。

過剰摂取により、消化不良や嘔吐、下痢が起こる可能性があります。さらに、「くるみ」は中毒や消化不良を起こす可能性が高い食材です。危険性のある食材なので、わざわざ食べさせる必要はありません。

別の重要な理由として、「くるみ」を使用した人間用の商品には、「くるみ」にチョコレートがコーティングしてあるものや、塩などで味付けがしてあるものがあります。

チョコレートや食塩は、ネコちゃんにとって害のある食べ物になります。このように、コーティングや味付けには、くるみよりももっと中毒を起こす危険が高いものもあります。

ネコちゃんが「くるみ」を食べてしまうと現れる症状

ネコちゃんが「くるみ」を食べてしまうと、どんな症状があらわれるのでしょうか。代表的な症状として、「けいれん」を発症したり、パンディングと呼ばれる、ハアハアと舌を出したような独特の呼吸を行うようになります。

他にも、消化器系に異常が生じるので、下痢や嘔吐などの症状があらわれることもあります。その時の体調やネコちゃんの成長状態によっては、様態が悪化して命にかかわる深刻な状況に陥ることも少なくありません。

加えて、中毒症状とは異なりますが、「くるみ」は固い殻に覆われているので、「くるみ」を丸呑みしてしまうと、喉に詰まらせてしまう可能性があります。殻が喉に詰まってしまった場合には、呼吸困難を引き起こします。

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