よく鳴く猫とほとんど鳴かない猫の違いって何?猫が鳴き続ける理由と対策を解説

よく鳴く猫とほとんど鳴かない猫の違いって何?猫が鳴き続ける理由と対策を解説

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猫をペットとして飼う人も増えてきましたが、個々の猫によってよく鳴く猫もいれば、まったく鳴かない猫もいます。その違いって何だろう?って考えたことありますか?ここではよく鳴く猫とそうではない猫の種類や理由について取り上げます。鳴き続けるときの対策についてもご紹介します!

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よく鳴く猫とほとんど鳴かない猫の違いって何?

鳴く猫

Rawpixel.com/shutterstock.com

猫をペットとして飼う人も増えてきましたが、個々の猫によってよく鳴く猫もいれば、まったく鳴かない猫もいます。その違いって何だろう?って考えたことありますか?

生まれた時から家猫として飼われている猫なのか、野良猫として生活している猫かの違いなのでしょうか。

必ずしもそうではないようです。もちろん人に飼われている猫の方が人に近づいて寄っては来ますが、だからといってすべての猫が鳴くわけではありません。鳴く猫もいれば、鳴き声はあげずに顔をこすり寄せてくるだけの猫もいます。

猫によって鳴く鳴かないの違いには、何か理由があるのでしょうか。猫によって鳴くか鳴かないかの違いにはどんな要因が関係するのかまとめてみました。

また、よく鳴く猫はどんな理由で鳴くことが多いのか、鳴くのをなかなかやめてくれない場合、どんな対策ができるのかについても取り上げていきたいと思います。

よく鳴く猫とあまり鳴かない猫がいる5つの理由

いろんな猫種

Eric Isselee/shutterstock.com

まず、よく鳴く猫もいればそうでない猫もいることにはどんな理由があるのか、5つの観点から考えてみます。

①品種による違い

猫といってもその品種はたくさんあって、なんと100以上の種類の猫がいると言われています。そして、それぞれの品種によって性格や気質にも違いがあり、ある品種の猫はよく鳴くし、あまり鳴き声をあげない品種の猫もいるようです。

たとえば、よく鳴く猫として知られている品種にはどんな猫がいるでしょうか。

■よく鳴く猫の品種 ・シャム、ベンガル、サイベリアンなど

「シャム」や「ベンガル」はとても活動的で社交的、さらに元気いっぱいな猫です。好奇心もとても旺盛で、いたずら好きな性格でもあります。また、どちらもとても人懐っこい性格をしており、慣れた相手に対してはいっぱい甘えてきます。

シャムとベンガルは、いろんな鳴き声で気持ちを伝えようとすることがあるのですが、鳴き声が大きいのも特徴です。それで、飼う時にはどんな環境で育てるつもりなのかに注意しておく必要があります。

よく鳴く猫であるうえに鳴き声も大きいわけですから、猫を飼うことが許されているマンションやアパートであったとしても、近隣の住民に配慮する必要が生じるかもしれず、鳴き声がネックになる可能性もあるからです。

「サイベリアン」は性格はおっとりしていますが、遊ぶことがとても大好きで、飼い主にも鳴いてよく話しかける性格をしています。

でも、シャムやベンガルとは違って鳴き声はそれほど大きいわけではないので、おしゃべり好きな猫を飼いたい、でも鳴き声は小さめが良いというのであれば、サイベリアンを飼うことをお勧めします。

■あまり鳴かない猫の品種 ・ヒマラヤン、ロシアンブルー、ペルシャ、エキゾニックショートヘア、アビシニアン、スコティッシュフォールドなど

長い毛がとてもきれいな「ペルシャ」や「ヒマラヤン」、「エキゾニックショートヘア」は性格もおっとりしていて、穏やかで静かなのが特徴です。すべてがそうだとは言えませんが、長毛種の猫の多くは鳴くことがあまりないタイプのようです。

また、「アビシニアン」は性格はとても活発で元気な性格をしていますが、鈴が転がったようなきれいな声で鳴くことで知られている猫です。鳴かないわけではありませんが、鳴き声が静かできれいな声なので、室内飼いに向いているタイプと言えるかもしれません。

「ロシアンブルー」も短毛種ですが、めったに鳴かない種類の猫です。そうした特徴から“ボイスレスキャット”といった呼び方でも知られています。

②年齢による違い

「以前はよく鳴き声をあげて話しをしてくれていたのに、最近めっきり鳴かなくなった」という飼い主さんのコメントを見聞きすることがあります。

前は鳴いていたのに鳴かなくなると、体調が悪いんだろうか、何か病気にかかっていないだろうかと心配になってしまう方もいるようです。

また逆もあって、「前はそんなに鳴くことはなかったのに、急に夜昼構わず鳴くようになった」とか、「お腹が空いているなど、これといった理由もないのに突然鳴き続けるようになって困っている」という飼い主さんもいます。

これはもしかすると、年齢による変化が原因になっている可能性が考えられます。特に、老齢になってから理由もなくよく鳴いているということがあるなら、もしかするとそれは「認知症」になっているかもしれません。

いずれにしても、前と比べて鳴き方に異常な変化が見られるようになって不安だというのであれば、動物病院で診察してもらったり、獣医師に相談したりすることがいちばん良い対策と言えるでしょう。

③性格の違い

人もそうですが、猫もそれぞれ性格に違いがあるので、遺伝とか品種だけで鳴き方の違いを決めることはできません。

個々に生まれ持った性格で、生まれた時からよく鳴く猫もいれば、ほとんど鳴き声をあげない猫もいることでしょう。また、声質も猫によってみな違います。鳴き声がよく通るタイプの猫もいれば、かすれたような小さな鳴き声しか出せないタイプの子もいます。

特に甘えん坊で人が大好きな性格の猫ですと、飼い主に鳴いてたくさん甘える子は多いでしょうし、それとは逆にまったく人には依存しない、いつもひとりでいることを好む性格の猫だと、鳴くことで飼い主とコミュニケーションを取ろうとはしないかもしれません。

しかし鳴かないからといって、飼い主とコミュニケーションを全く取っていないというわけではありません。猫はいろんな方法で人間とコミュニケーションを取ろうとしています。

たとえば、表情やボディランゲージ、のどをゴロゴロ鳴らす、マーキング行動、さらには「サイレントニャー」と呼ばれる、人間には聞こえない高周波の声を出して気持ちを伝えようとしている時もあります。

鳴かない猫でも様子を注意深く観察していると、実はいろんな方法で飼い主に自分の気持ちを伝えようとしたがっていることが分かるでしょう。

ご飯を訴える子猫

Andrey_Kuzmin/shutterstock.com

④発情期に関係した違い

普段はそんなに鳴き声をあげないのに、ある時期になると突然よく鳴くようになったという猫がいるなら、それは発情期を迎えていることが可能性として考えられます。

特に去勢や避妊手術をしていない猫ですと、発情の時期が近づくと普段とは全く違った、耳につんざくような甲高い鳴き声で鳴き続けます。やたらと外の方に行きたがり、部屋の中をウロウロと歩き回ります。

鳴き声としては、「ニャーオ」「ナーオ」といった、普段とは違った鳴き声で大きく鳴き続けるのが発情期の特徴です。

猫の発情期は、生後4ヶ月から5ヶ月頃からたいていの場合始まります。オス猫でもメス猫でも発情期は鳴き声を上げます。

もし繁殖することを考えていないのであれば、手術できる時期がきたなら、なるべく早い段階で避妊や去勢の手術をしてあげることでこうした行動を抑えることはできますが、猫によっては手術したあとも発情の名残が残ってしまう場合もあります。

発情期の猫の行動をやめさせるのは難しいので、飼い主さんにとってもストレスを感じる時期になるかもしれませんが、発情期は一定期間で収まります。その時期が過ぎると何事もなかったかのように元に戻るので、それまでは我慢するしかないでしょう。

⑤育った環境の違い

生まれた時から家猫として迎えられ、飼い主や家族から愛されて育った猫は、飼い主に甘える術を知っているので、何かを伝えたい時や要求したい時には鳴いて伝えようとします。

というよりも、猫は鳴く以外にもボディランゲージやマーキング行動、表情などでも人とコミュニケーションを取ろうとしているのですが、ほとんどの場合鳴かないと人間には気持ちや要求が伝わらないので、家猫は自然と鳴く習慣がつくのだそうです。

逆に、野良猫で育った猫はまったく違った行動を取る傾向があります。猫というのは基本的に単独で行動し、生活する動物です。それで、鳴いて家族や仲間に対してコミュニケーションを取るということはほとんどありません。

むしろ鳴くという行為は、他の猫など天敵に自分の居場所を知らせてしまうので、テリトリー争いに発展してしまう可能性があります。それで、野良猫や外猫として育ってきた猫は鳴くことは危険だということを知っているので、ほとんど鳴きません。

それで、もともとは野良猫として育ち、ある程度大きくなってから家猫として飼われるようになった猫の場合、飼い主も含め、人間と積極的にコミュニケーションを取ろうとしない傾向があります。

長年外猫で育ってきた猫は、鳴き声でななくてにおいを付けるとか、ボディランゲージを使ってコミュニケーションを取る傾向が多いようです。こうした育ってきた環境の違いも、よく鳴くかそうでないかに大きく影響していると考えられます。

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