
【獣医師監修】死期が近づいた猫に現れる10個のサインとは?その際に飼い主にできることも解説
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獣医師
日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/
ペットを飼う上で避けられないのが「死」です。ペットとの別れはとても辛いですが、最後まで幸せに生活できるよう見守ってあげたいと全ての飼い主さんが思うことでしょう。この記事では猫ちゃんの死期が近づいた時にあらわれる10個のサインについてまとめました。また、その際に飼い主にできることについても解説します。

猫ちゃんに「死期が近づいたサイン」があらわれたら

PRESSLAB/shutterstock.com
上記のような症状が猫ちゃんにあらわれているとしたら、残念ながら、猫ちゃんの死期が近づいていることを認めるべきでしょう。
そして、なるべく苦しまずに猫ちゃんが死を迎えることができるように、飼い主として行えることを考えるべきです。「猫ちゃんの死期が近づいたサイン」を確認した後に、飼い主が行うべきことをいくつかご紹介します。
動物病院を受診する
飼っている猫ちゃんに、「死期が近づいているサイン」がみられる場合には、なるべく早い段階で動物病院を受診するようにしましょう。
「我が家の猫ちゃんはもうだめだろう」と、素人が勝手に判断してあきらめてしまうと、結果として猫ちゃんの命を不必要に縮めてしまう可能性があります。
きちんと動物病院を受診して、かかりつけの獣医の判断を仰ぐようにしましょう。また、必要に応じて検査などを受けると良いかもしれません。
どのように治療するか獣医と相談する
獣医の診察を受けて、死期が近づいているという診断がくだされた場合には、どこまで治療を行うか獣医と相談する必要があります。
飼い主としては、最後まで諦めずに治療を行いたいと思うかもしれません。しかし、猫にとってそれが本当に幸福なのかどうか考えてみる必要があります。
人間の場合にも、延命治療は望まないという人が少なくありません。猫ちゃんも痛みに耐えながら延命治療を続けるよりも、慣れ親しんだ我が家で静かに死ぬほうが、ずっと楽だと感じるかもしれません。
それで、獣医とよく相談して、行える治療とその効果についてきちんと話し合うようにしましょう。もし、猫ちゃんの身体に与える負担に対して、治療の効果が期待できないようであれば、治療を行わずに家でゆっくり過ごさせてあげる方が良い場合もあります。
猫が亡くなってしまったら
では、実際に愛猫が死を迎えたら、飼い主は何をすべきなのでしょうか。悲しい現実として、猫ちゃんが亡くなった後には、遺体をどう扱うかという問題が生じます。
飼い主の中には、そのまま庭に埋める人もいます。自分の敷地内であれば、それでも問題ないかもしれません。しかし、最近では多くの飼い主が、ペット用の火葬場に連れて行くことが多いようです。
亡くなったペットを運ぶ際の注意点として、遺体の腐敗を防ぐために保冷剤などを一緒に入れて段ボールで運びましょう。特に夏場の暑い時期には、予想以上に遺体の腐敗が進行しやすいので注意が必要です。
また、遺体を運んでいる際に、体液などが漏れてくる可能性があります。それで、遺体の下側にトイレ用のシートを引いておくとよいでしょう。また、遺体におむつを付けておくこともできます。
まとめ
いかがでしたか。生き物を飼うということは、その一生を背負うということです。小さくて可愛い時だけでなく、歳をとって元気がなくなってしまったとしても、最後まできちんと面倒を見る責任が飼い主にはあります。
それで、飼い始めた時から、動物はいつか亡くなるものであるということをしっかり覚えておきましょう。猫ちゃんと一緒に過ごす、一日一日を大切にしましょう。
人間と比べると、猫ちゃんの一生はとても短いです。その短い命が幸せかどうかは、すべて飼い主にかかっています。最後まで猫ちゃんが素敵な時間を過ごすことができるように、温かく見守ってあげましょう。
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