猫って人間の言葉を理解できる?猫が理解できる言葉とできない言葉とは

猫って人間の言葉を理解できる?猫が理解できる言葉とできない言葉とは

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猫は人間の言葉をどれくらい理解しているのでしょうか。猫の脳は大きくはありませんが、意外と賢い一面を見せることが多々あります。今回は猫が理解しやすい言葉や理解しにくい言葉など、猫の「言語能力」に迫りたいと思います。

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はじめに

ネコちゃんは、どの程度人間の言葉を理解する事が出来ているのでしょうか?ネコちゃんの反応からして、かなり賢くて人間の言葉の多くを理解しているのではないか?と感じる時もありますね。

今回は、ネコちゃんの人間の言葉の理解度がどのくらいなのかを考えていきましょう。

ネコちゃんはどのくらい人間の言葉を理解しているのか?

愛猫に話しかけている飼い主

Ulza/shutterstock.com

もちろん、人間の言葉全てをネコちゃんが理解するというのは難しいと思います。しかし、人間の言葉を全く理解できないという事ではありません。

ワンちゃんは、人間の言葉を約80種類ほど理解できていると言われているようです。ネコちゃんの知能も、ワンちゃんと同じくらいなので、ネコちゃんも同じ程度の数の言葉を理解できると思われています。ワンちゃんにとって覚えやすい言葉とネコちゃんにとって覚えやすい言葉は違うかもしれません。しかし、飼い主さんが言う言葉で、それが自分に良い事をしてもらえる言葉なのか、または自分にとって悪い事が起きる言葉であるかは比較的覚えやすいでしょう。

ネコちゃんは、すぐに物を忘れるというイメージがある方も多いと思います。久しぶりに会った飼い主さんの顔を忘れて、威嚇したりという事を聞くからかもしれませんね。しかし、猫自体は動物の中でも、記憶力の点で優れた動物であるとの研究結果が出ています。ネコちゃんは、記憶は悪くはないのですが、自分の興味のある事しか記憶する気がないという事も分かっています。気まぐれと言われているネコちゃんの性格が出ていますね。

その為、ネコちゃんは人間の言葉を理解する事はできるけれども、興味のない、また自分にあまり関係のない言葉は覚える気がないという事になります。

では、どのような言葉が、ネコちゃんにとって興味があり覚えてくれるでしょうか?いくつか代表的なワードをあげてみましょう。

「ごはん」

ごはんをあげる前に、「ごはん」という言葉を飼い主さんが言うと、飼い主さんがその言葉を言うと楽しみな事がある!というように覚えるようになります。同じように、何か特定のオヤツをあげる時にも、「オヤツ」というワードやオヤツの商品名を言うなら、オヤツという言葉なども覚えるようになります。ごはんやオヤツと言った言葉を聞いただけで、ネコちゃんに向けて言ったわけでない関係のない場合でも飛んで来るようになるでしょう。

「叱られている言葉」

ネコちゃんが、何か悪い事やいたずらなどをした際に、「コラッ!」とか「ダメッ!」といった言葉も覚えやすいでしょう。ネコちゃんが、自分でも叱られるかな…悪いことしてるな…という自覚があるなら、尚更ネコちゃんは「その言葉=叱られている、悪いことが起こる」という図式で覚えるでしょう。そうなると、「コラッ!」とか「ダメッ!」という言葉を聞くだけで逃げて行くようになります。自分に害が及ぶ言葉なので、すぐに覚える言葉かもしれません。

「自分の名前」

自分に向かって言われている言葉なので、自分と何か関係がある言葉だと覚えるようになります。名前を覚えて反応してくれるか、またどんな反応をしてするかどうかはネコちゃんによって個体差があるようです。ある子は、すぐに自分の名前と理解して覚えてくれたという子もいれば、だいぶ慣れてきたのに全く覚えないという子もいるようです。せっかく考えて付けてあげた名前なので覚えて欲しいですね。

例えば、何か良いことが起こる言葉とセットにして使えば、覚えやすくなるかもしれません。例として、「○○ちゃん、ごはんだよ」とか「○○ちゃん、オヤツ食べよう」のように使うと、自分の名前を呼ばれると良い事がある、飼い主さんが構ってくれると覚えるようになります。ですから、その逆に叱る時にネコちゃんの名前を呼びながら叱ってしまうと、名前を呼ばれると嫌なことがあると覚えてしまうようになり、名前を呼んでも来なくなるということもあり得ます。叱る時には、名前を呼ばないで叱るようにしましょう。

他にも覚えてもらうコツとしては、ネコちゃんの目を見て何度も名前を使って呼んでみたり、名前を呼びながら撫でてあげましょう。優しく呼んであげるなら、飼い主さんの愛情も伝わりやすくなります。

また、ネコちゃんに名前をつける際には、ネコちゃんが聞いて分かりやすいものにすると良いでしょう。長すぎたり、音がはっきりしない言葉は聞き分ける事が難しくなり、反応してくれなくなります。簡単で短い名前を付けてあげましょう。

「家族の名前」

家族同士で、名前やお父さんやお母さん、お姉ちゃんなど呼び合っていれば、あの人はお父さんなんだと認識して覚えることがあります。「お姉ちゃんのところ行っといで?」と指差しながら言うと、お姉ちゃんの方に向かっていくという事もあり、家族の一人一人を認識しているという事が分かります。

ただし、一人暮らしの方の場合には、飼い主さんの名前は分からないでしょう。しかし、飼い主さんとして認識しているでしょうから、名前が分からないとしてもネコちゃんにとっては問題ありません。

では、次にネコちゃんが理解できない言葉について考えましょう。

ネコちゃんが理解できない言葉の特徴

頭の上にはてなマークが浮かんでいる猫

The Clay Machine Gun/shutterstock.com

ネコちゃんが人間の言葉を理解しようと努力してくれていても、私たち人間の方がネコちゃんに理解できない言葉を語っていては、何にもなりませんね。ネコちゃんの理解しやすい言葉で伝えたいと思いますが、ネコちゃんが理解できない言葉の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?

「イントネーションやアクセントを変えた言葉」

ネコちゃんは、人間の言葉を人間の様に言葉として理解しているわけではなく、音として聞き分けているようです。そのため、いつも飼い主さんが言っているような調子で言ってくれないと、同じ言葉として理解してくれません。

イントネーションやアクセントを少し変えただけで、人間の言葉を理解するのが難しくなってしまうようです。例えば、ネコちゃんの名前に関しても、いつもは優しく言ってくれる飼い主さんが、怒った調子で怖い感じで言うならば、自分の事と理解できず反応できない事があります。

飼い主さん以外の人の言い方も飼い主さんとは違うので、声の高さやイントネーションの違いから理解できないという事もあるようです。

ネコちゃんに伝えたいのであれば、毎回イントネーションやアクセントを変えることなく、いつも一定のイントネーションやアクセント、音の高さを意識してあげてください。

「似ている言葉」

人間も似ている言葉に混乱してしまい聞き分けれない時があるように、尚更ネコちゃんにとっては似たような言葉があれば理解する事ができません。

例えば、ネコちゃんを多頭飼いしている方は、ネコちゃんの名前を皆合わせて似たような名前を付けてあげたくなるかもしれません。しかし、そうした似たような名前はネコちゃんたちを混乱させてしまいかねません。自分が呼ばれた!と思って嬉しそうに飼い主さんの方に行ったのに、違ったという経験を何度も繰り返していくと、名前を呼んでも来てくれなくなる可能性があります。

似たような名前を付けたいと思うのであれば、違う音の名前を付けてあげましょう。例えば、サクラ、モモ、ハナなど連想させるような名前なども良いかもしれませんね。

「低音」

ネコちゃんは周波数の関係で、低音より高音に反応する傾向があります。男性の低音の声だと、恐怖を感じてしまい、近づいてくるというよりは、サッと逃げて行ってしまう事があるようです。

ネコちゃんに理解してもらうためには、高音で話すとよく聞いてくれるようになるかもしれません。

次に、ネコちゃんは喋るのか?!について考えていきたいと思います。

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