猫のかかとってどこにあるの?猫の足の仕組みを解説!

猫のかかとってどこにあるの?猫の足の仕組みを解説!

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猫の足を観察していると、人間の足とは異なった仕組みをしているように見えます。特に猫のかかとは特殊であり、かかとの位置を間違えている人も多いようです。今回は、猫のかかとの仕組みについて解説します。

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猫のかかとってどこ?

猫の足

pixabay.com

とても素早い猫の足の仕組みをじっくりと観察したことがあるでしょうか?しなやかで引き締まった筋肉を持つ足によって、猫の動きが生み出されているのです。

特徴的なのは足の筋肉だけではありません。猫の足の関節もまた、人間の仕組みとは異なっており、不思議な位置で曲がっているようにも思えるでしょう。

特に、猫のかかとの位置はとてもわかりづらいといわれます。人によっては、「猫のかかとはとても小さい」とか「猫のかかとは無い」などと考えるかもしれません。しかし、これらは全て猫のかかとについての正確な答えではありません。

これから、猫のかかとについて分かりやすくご紹介しますので、猫たちの足の動きを見たり思い出したりしながら、ぜひ確認なさってください。

猫の足の仕組み

まず、猫の足全体の仕組みを考えてみましょう。

仮に片方の後ろ足で考えます。まず、足の付け根には関節があり、人間と同じようにそこから太ももが伸びています。その下に続く関節もやはり人間と同じであり、これが膝になります。

膝関節は人間と同じく後方にだけ曲がるようになっているでしょう。そして、膝関節の下にもう1つの関節があります。この関節は足全体のちょうど中間あたりにあり、この関節を膝と勘違いしてしまう人もいますが、実はそうではありません。そして、その下には肉球がついた足先があります。

猫のかかとの場所

さて、猫のかかとはどこでしょうか?一部の人は、猫が歩くときに接地している部分だと勘違いしています。肉球のある部分全体が足の裏であり、その端がかかとだと考えているのです。

しかし、この部分は実はかかとではなく、人間でいう指の付け根になります。そして、猫のかかとはその1つ上の関節(膝の下の関節)になるのです。

猫はいつもつま先立ち

猫のかかとの位置がわかるなら、猫の歩き方の特殊性にも気付くことでしょう。猫は歩いたり走ったりするときにかかとを地面につけていないのです。これはつまり、猫たちがいつもつま先立ちで生活していることになります。

いつもつま先立ちなんて、人間からすると過酷な訓練を課しているようにも思えますが、猫にとってはむしろこの体勢が普通なのです。

つま先立ちというとバレエダンサーを思い浮かべるものですが、猫も同様なのです。猫の優雅でしなやかな振る舞いは、つま先立ちから来ている部分もあるのでしょう。

猫がつま先立ちなのはどうして?

歩く猫

pixabay.com

では、猫が常時つま先立ちで歩くのはどうしてでしょうか?

もちろん「そのような特性を備えた動物だから」なのですが、この特性にはメリットがあると判明しています。人間の足の特性との違いに注目しながら、猫のつま先立ちの理由を解説致します。

蹠行(せきこう)と趾行(しこう)

足の仕組みを表現する言葉に蹠行(せきこう)と趾行(しこう)があります。

蹠行(せきこう)とは、かかとを含む足全体を使って歩行する特性を指し、これを行う生物を蹠行動物といいます。これには人間、クマ、パンダなどが含まれます。

趾行(しこう)とは、かかとを浮かせたつま先立ちの状態で歩行する特性を指し、これを行う生物を趾行動物といいます。これには、犬や猫などの多くの地上哺乳類や、鳥類が含まれます。

蹠行(せきこう)の特徴

足裏全体を接地するため、直立時の安定性が良いという特徴がありますが、素早い移動には適していません。

ちなみに、人間は基本的に蹠行であるため、長時間安定して直立していられます。しかも、素早く移動する際にはかかとをつけないで趾行に近い形をとることも可能です。

趾行(しこう)の特徴

かかとを浮かせることで、かかとを含めた長い足を利用でき、特に素早い動きが可能になります。また、物音を立てないで移動しやすくなり、忍び寄るためには必須の足の使い方だといえるでしょう。

猫の場合は肉球があるので、更に音を消したまま移動しやすいといえます。

猫の足は狩りに有利!

走る猫

pixabay.com

猫は趾行動物なので、かかとが浮いた状態、つまりつま先立ちで歩きます。これは猫が狩猟動物であることが関係しているでしょう。

物音を立てずに獲物に近づき、素早く捕まえることが可能です。まさに狩猟のための足の仕組みだといえます。

疲れやすいので注意が必要

もちろん、この特性にはデメリットもあります。いつもつま先立ちなので安定感がなく、疲れやすいのです。人間が立ったまま何時間も歩いたり作業したりできるのに対し、猫はすぐに休みたがります。これは猫が怠惰なのではなく、単純に疲れやすいからです。

そもそも、猫の足の仕組みが長時間立ったままでいるようには作られていないので、猫もなるべく座って過ごそうとしているのでしょう。

猫のかかとの位置が分かったので、猫の歩き方や得意不得意も理解できたのではないでしょうか?他にも猫の体には興味深い仕組みが隠されていますから、是非調べてみてください。

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