【犬の散歩】バーニーズ・マウンテン・ドッグの散歩の適切な時間、距離、回数は？

自己主張と頑固な性格のバーニーズ・マウンテン・ドッグの散歩方法

pexels.com

大型犬の性格は、多くの飼い主さんで「温厚」とか「甘えん坊」といった評価が非常に多いように見受けられます。個人的に、犬猫販売で十数年の経験がありますので、飼い主さんの多くはピレネーを含む、ゴールデンレトリーバーやシベリアンハスキーなどで、そうした意見が多いようです。しかし散歩の距離やそれに要する時間や、散歩の回数などは、他の犬とは若干様子が異なります。

散歩は短時間でも体力勝負。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの散歩に関しては、時間や距離、回数の問題よりも、この犬の性質上、運動量が非常に重要な課題となります。バーニーズ・マウンテン・ドッグの歴史は、元々アルプスの使役犬で、重い荷物を人間の代わりに運んだり、急斜面の険しい山での放牧に適した犬なのです。従い、距離では比較的短くても、非常に長時間同じ労働を行う体力があります。 そう考えると、散歩の回数を多くすると飼い主さんの方が参ってしまいますね。つまり一般的なバーニーズ・マウンテン・ドッグの飼い方としては、運動量に重点を置いた時間にしてはそれほど長くない距離で運動させた方が楽でしょう。

散歩の初めは、男性がベスト

セントバーナードとは裏腹に、かなりパワフルなのがバーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴です。その力は、印象としては有名なセントバーナードに匹敵するほどです。声もかなり大きいですね。この動画にあるように、なかなかちょっと迫力ある犬なんです。 大変活発で、運動能力も高いことが動画でもよくわかると思います。こうなると、さすがに犬に合わせて長い距離や長い時間、多い回数などを付き合うのは少々厳しいものがあるでしょう。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの散歩の時間は、手短に

pixabay.com

バーニーズ・マウンテン・ドッグの散歩について、興味深い相談がありました。以下のリンクをとりあえず見てください。非常に自我が強く、自己主張も強い犬の種類だとわかります。散歩もいろいろ苦労があるようですね。

ドッグトレーニング無しでのバーニーズ・マウンテン・ドッグの長い時間や長い距離での散歩は、まず回数的にも女性では難しいといえるのです。

散歩の時間は短くしてほしい理由

pixabay.com

まず第一に日本の気候は、アルプスに比べ四季を通じて湿度が高いことです。春から秋にかけて、これはバーニーズ・マウンテン・ドッグにとっては、かなり厳しい環境です。時間帯も大いに関係があります。

代わりに、短い時間でできるだけ起伏の多い場所などでアップダウンを繰り返す運動を、非常にバーニーズ・マウンテン・ドッグは好みます。実際、連れて歩くと階段などは、非常に力強く引っ張り、飼い主さんは非常に楽な思いをするかもしれません。 とにかく歩く距離よりも、起伏が多い場所が非常に大好きなんです。飼い主さんの体力に合わせ、手短な時間で散歩時間が終わっても、充分遊べばそれで満足してくれます。

散歩の時間の目安は40分程度

pixabay.com

意外に時間が短いかもしれませんが、時間よりも内容のほうが重要です。散歩コースに階段や急斜面などを加えたり、できるだけ犬が運動量が必要なコースを選べば、時間も短くても充分です。 また春から秋にかけては、被毛の多い犬種で冬のような寒さに強いので、日本の気候では短い時間と少ない回数の方が合っているといえます。

総じて運動量自体が多ければ、距離や時間が短くても良いのです。多くの飼い主さんとショップで接していると、「近所を一回りするだけ」といった人も多いです。回数も朝晩の2回など、あまり多くありません。そもそも、人でいえば障害物競争に適した体をバーニーズ・マウンテン・ドッグはしていますので、長い距離を時間をかけて散歩させることは、そんなに重要ではないのです。

日本でバーニーズ・マウンテン・ドッグが少ない理由

pixabay.com

訓練すれば非常に従順で、人の指示に忠実な犬ですが、その体力というかパワフルさが時に日本人の平均的な体力と合ってないことも多いです。本気でバーニーズ・マウンテン・ドッグがじゃれて圧し掛かってくると、体力のある成人男性でも容易に押し倒されます。 当然、その自我の強さは飼い方次第で融通も利きませんから、犬任せの散歩コースでは、長い時間や長い距離も犬の体力次第になってしまうのです。

散歩の回数は少なくとも、運動量は多い

荒地が大好きで、とにかく起伏の多い場所を好んで走る性質があるのが、バーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴です。近所に小高い丘があるとか、森や林など、「冒険」できるところがあれば、そこでしばらく遊ばせることもできます。 散歩の距離や時間よりも、限られた場所、限られた距離や範囲で、充分に遊ばせて運動をさせることがこの犬にとって、何より重要です。

散歩自体の回数は、早朝と夕方遅くの2回でも充分ですが、この犬は自分のテリトリーといったごく一般的な縄張り意識が薄いです。

春から秋にかけては短時間で回数は少なく、冬はその逆

pixabay.com

記事の頭から繰り返し散歩の時間は手短に、というのは日本の気候がこのバーニーズ・マウンテン・ドッグにとっては、湿度と気温が高いという理由によるものです。原則、日本では野外飼育に適しておらず、夏ではかなり気温が下がらない限りは、日中の散歩に時間は取れません。

その愛嬌のある素晴らしく人間に忠実で遊び好きな反面、運動不足による筋力の低下や関節の成長不良など、気候と運動量の関係が、バーニーズ・マウンテン・ドッグの散歩や回数、その時間と大きく関係があるのです。 手間のかかる犬なのかもしれませんが、海外、特に米国でこれほど人気の高い犬はそう多くはないでしょう。大切に飼ってあげたいものです。