ドッグフードの賞味期限って?きれたものを与えても大丈夫?

ドッグフードの賞味期限って?きれたものを与えても大丈夫?

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mofmo編集部

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愛犬の大切な栄養源であるドッグフードは保存がきくことから、うっかりしているといつの間にか賞味期限が切れていたなんてことがあるかも知れません。しかし賞味期限が切れたドッグフードは愛犬の健康を損なう恐れがあります。今回はドッグフードの賞味期限について紹介したいと思います。

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ドッグフードの保存方法

ここまでドッグフードの賞味期限を見てみましたが、保存状態によっては賞味期限がもっと短くなります。 正しく保存して、愛犬に新鮮なフードを与えられるようにしましょう。

ドライタイプのドッグフードの保存方法

・未開封 ドライタイプのドッグフードの賞味期限は1年程度ですが、保存状態が良くないと1年以内であっても中身が劣化してしまいます。 基本は、高温多湿を避けること、直射日光の当たらない涼しいところで保管することです。

ドライタイプのドッグフードとはいえわずかに水分が含まれているので、高温多湿の場所で保管してしまうとカビが生える危険性があります。 また、直射日光が当たることによって温度が上昇してしまいます。温度の変化も品質劣化の原因となります。

特に外で保管していると朝晩は涼しいのに、昼間日光に当たって暑くなる、この温度の変化がカビの原因にもなります。

ですから未開封の状態だったとしても、直射日光の当たらない冷暗所で保管するようにしましょう。

・開封後 ドライタイプのドッグフードは水分が少ないため腐りにくいのですが、開封し空気に触れた瞬間から品質が劣化してしまうので、少しでも劣化を防ぐ保存をする必要があります。何ができるでしょうか?

開封後も基本的には「直射日光の当たらない冷暗所」で保管するようにしましょう。 酸化というのは光や熱、空気に触れることで進みます。

ですから日の当たるところで保管するのは、酸化が進む原因となるのです。日の当たらない涼しいところで保管するようにしましょう。

冷暗所と聞くと冷蔵庫を思い浮かべるかもしれませんが、これは間違いです。冷蔵庫ではなく常温で保管するようにしてください。 なぜなら、冷蔵庫で保管すると出し入れするたびに温度変化があるからです。

例えば、冷蔵庫にペットボトルのジュースを入れておくとしましょう。飲もうと思って冷蔵庫から取り出して少しする、とペットボトルの内側に結露が生じているのを見ませんか? ドッグフードにも同じことが言えるのです。

冷蔵庫で保管すると出し入れするたびに結露が生じ、これがカビの原因となるのです。ですから、冷蔵庫での保管はおすすめできません。

そして一番大切なのは、「空気に触れさせない」ことです。 ドッグフードの酸化を防ぐためになるべく空気に触れさせないことが大切になります。 ドッグフードは嗜好性を高めるために表面に油脂のコーティングをしていることがあります。油は空気に触れることで酸化します。

酸化したフードは犬の体に負担となるため、なるべく酸化しないようにしなければなりません。

開封後はジッパー付きの袋を利用して、空気を抜いて袋の口をしっかり締めましょう。 これを徹底していたとしても、愛犬にフードを与えるたびに袋の口を開けるため空気に触れます。空気に触れるたびに風味が損なわれ酸化も進みます。 ですから1週間分ずつ小分けにしておくなどして、極力空気に触れる回数を減らしましょう。

可能なら1日分ずつ小分けにしておくことで毎回給餌量を測る手間も省けますし、酸化も最大限抑えられますね。

ウェットタイプのドッグフードの保存方法

・未開封 ウェットタイプのドッグフードの場合もドライタイプ同様、直射日光の当たらない高温多湿を避けて涼しいところで保管するようにしましょう。

たとえ缶詰やパウチパックであったとしても、直射日光が当たると傷んでしまいます。 また高温多湿、濡れている場所での保管は缶がさびてしまう原因となります。さびによって缶に穴が開いてしまっては中身が傷んでしまいます。

ですから、直射日光の当たらない涼しいところで保管するようにしましょう。 これさえ守っていれば、長期保管ができる優れものです。

・開封後 ウェットタイプのドッグフードは未開封では長期保存ができるのですが、開封後の賞味期限は大変短くなっています。 できれば一度で使い切ることが理想ですが、ドライフードのトッピングに使用している場合などは1度で使い切ることは難しいでしょう。 そんな場合はどうしたらよいでしょうか?

たとえその日のうちに食べきるとしても、1度で食べきれない場合は別の容器や袋に移して「冷蔵庫」で保存しましょう。なぜ容器を移し替えなければいけないのでしょうか?

ウェットタイプのドッグフードを製造する過程で、缶詰やパウチは殺菌工程があります。ですから未開封状態では2年も3年も賞味期限があります。しかし消費者の手に渡るまでには多くの人の手を渡り、外装は雑菌がたくさんついた状態になっています。

ウェットフードは水分が多いため、開封して雑菌がつくと雑菌が繁殖しやすい状態と言えます。そのため、雑菌の繁殖を極力抑えるためにも清潔な別の容器に移してから保存することをおすすめします。

ウェットフードは冷蔵庫で保存したとしても日持ちするものではありません。長くても3日以内には食べきるようにしましょう。 もしも何日たっても、においや色に変化のないフードだとしたら、合成保存料がたくさん使用されている可能性があります。添加物がたくさん入ったフードを愛犬に与えたいとは思わないでしょう。

もしも3日以内に食べきれないと思われる場合は、「冷凍保存」も可能です。 1回分ずつジッパー付きの袋や、ラップに包んで冷凍保管しておくと便利です。冷凍保存すれば、1か月くらいは保存できます。

しかし注意してほしい点は、一度冷凍したフードは風味が落ちるため食いつきが悪くなるかもしれません。 解凍するときはできれば自然解凍するようにします。どうしても電子レンジを使う場合は、温めすぎに注意しましょう。

便利な保存グッズ

ここまでドッグフードの保存方法を見てみましたが、ドッグフードは特に開封後の保存が大切といえるのではないでしょうか? 保存方法の良し悪しで賞味期限が変わってきます。

そこで愛犬に美味しい安全なドッグフードを与えられるよう保存に便利なグッズを紹介します。

密閉容器

密閉容器があれば空気に触れる機会を減らし、酸化を抑えられます。

・ジッパー付きの袋 袋の口にジッパーがついた便利な保存袋です。 特にドッグフードのパッケージ自体にジッパーがついていないタイプの場合は、最低でもこのジッパー付きの袋を利用して保存してはいかがでしょうか? 小分けにするときも、ジッパー付きの袋を利用すると便利です。

・密閉性の高い容器 密閉性の高い容器を利用することで、鮮度を保つことができます。 特に袋タイプですと袋を食い破って虫が混入する恐れもありますが、密閉性の高い容器でしたら虫が混入することを避けることもできるでしょう。

・真空容器、真空パック 簡単に中身を真空状態にできるこれらの容器やパックは酸化を最大限抑えられ、大変優れモノです。 タッパーの蓋にボタンがついていたり、ポンプを使って簡単に中の空気を抜いたりするものがあります。また専用のシートに包んで空気を抜く真空パック機もあります。 少し大容量のドッグフードを買った場合は、これらのグッズを利用すると良いでしょう。

乾燥剤、脱酸素剤

乾燥剤や脱酸素剤を使うことでカビの発生や酸化を防げるでしょう。特に小分けにして保存しておく場合に、乾燥剤や脱酸素剤も一緒に入れておくといいですね。

・シリカゲル シリカゲルは乾燥剤で透明の粒状になっており食べても毒はありません。 100円均一などでも売っており、繰り返し使用できるものもあります。小分けにした袋に入れておくならカビ予防になります。

・生石灰 生石灰は白い粉状の乾燥材で、水分を含むと熱を発します。決して、誤って生石灰も与えて愛犬が飲み込むということがないようにしてください。

・脱酸素剤 酸素を吸収するシートです。お菓子の袋などにもよく入っている小さなシートです。 酸素を吸収し乾燥剤の効果もあるので、カビや害虫の発生、酸化防止にもなります。

賞味期限が切れたら危険?

なぜここまでドッグフードの賞味期限を意識しなければいけないのでしょうか?保存方法に気をつけなければいけないのでしょうか?

賞味期限が切れたとしても、開封して時間がたっていても、においや色に変化がないので大丈夫だと思われるかもしれません。 しかしドッグフードの中では恐ろしい変化が起きていることがあるのです。

成分の変化

ドッグフードは嗜好性を高めるために粒の表面に油脂をコーティングしていることがあります。また皮膚や被毛の健康サポートのために良質の油脂を使用していることもあります。

このように油脂はドッグフードに欠かせない原料なのですが、油脂を使用しているので品質が劣化しやすいともいえます。時間の経過とともに油脂が酸化し、ドッグフード自体が劣化し風味も損なわれます。

ドッグフードは開封後、空気に触れることで酸化が始まるため、保存状態が悪かったり時間が経過すると成分が変化してしまいます。

たとえ未開封状態であっても直射日光が当たるところやジメジメしたところで保管していると、それだけでも成分が変化し愛犬の体に負担をかけるドッグフードになってしまいます。

カビや虫が湧く

ドライタイプのドッグフードであってもわずかに水分は含まれています。またドライのため水分を吸収しやすい傾向にもあります。

そのため湿度の多いところで保管しているとカビが生えやすくなります。特に梅雨時期や夏場はカビに注意です。

また原材料に穀物をたくさん使用しているドッグフードだと穀物に湧く虫がつく可能性も高くなります。 カビや虫がついたドッグフードは、絶対に愛犬に与えないでくださいね。

缶の成分が溶けだす

特にウェットフードに使用されている缶詰に言えます。 長期間の保存によって缶詰の内側塗装から「BPA(ビスフェノールA)」という有害成分が溶け出す恐れがあるといわれています。 BPAは以前、私たちが食べるカップ麺の容器に使用されていて、からだへの悪影響があるとして問題になったものです。

ドッグフードで使用している缶詰は食用のものよりも低コストの品質が良くないものを使用している可能性が高いことから、賞味期限を過ぎた缶詰ドッグフードは缶の成分が溶けだしている危険性があります。 最近はBPAフリーの缶詰もでているので、購入前に確認すると良いでしょう。

大量の添加物

そもそも賞味期限を過ぎてもにおいや色の変化がなくカビも生えないドッグフードとはいったい何なのでしょうか?

ドッグフードの原材料には肉や魚も使用されているのに、どれだけ時間がたっても何の変化もないということは、酸化防止剤、防腐剤、保存料、防カビ剤などの強力な添加物がたくさん添加されていることが考えられます。

カビが生えたり酸化したドッグフードも危険ですが、合成添加物が大量に使用されているドッグフードは劣化したドッグフードよりも危険なこともあります。 例えば強力な酸化防止剤の中には発がん性のリスクがあるため、食用への使用は禁止や制限されているものもあります。

天然由来の安全性の高い酸化防止剤もありますが、それらは酸化防止効果がそこまで高くないため、あまり保存ができません。 ですから、いつまでも変化しないということは強力な添加物が使用されていることが予想できます。

まとめ

今回はドッグフードの賞味期限について見てきました。

時間の経過したドッグフードは傷んだり品質の劣化があるため、愛犬の健康を守るためにもきちんと保存して早めに消費するようにしましょう。

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【お願い】ドッグフードは食いつきやアレルギー、わんちゃんのライフステージなどで必要なものは変わっていきます。特定のドッグフードが愛犬にぴったりということはありませんので、必ず飼い主さん、場合によっては獣医師さんの判断によって、少しずついろんなタイプのフードを試してあげてください∪・ω・∪

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