猫って小松菜は食べられる?あげる場合の注意点やリスクを徹底解説!

猫って小松菜は食べられる?あげる場合の注意点やリスクを徹底解説!

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まっすぐにシュッと伸びた元気な緑色の冬野菜の小松菜。ハウスで栽培されているのでほぼ一年中スーパーに並んでいますが、そんな小松菜に猫は興味津々。うっかり目を離したすきにパクっと食べてしまう可能性があります。この記事では猫に小松菜は安全な野菜かどうかを解説したいと思います。

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猫は小松菜に興味津々

リーフ野菜を見つめる猫

lola1960/shutterstock.com

まっすぐにシュッと伸びた元気な緑色の冬野菜の小松菜。今では、ハウスで栽培されているのでほぼ一年中スーパーに並んでいます。スーパーで小松菜を買って家に帰ると、家で留守番していた愛猫の目が小松菜を追いかけていることってありませんか?ちょっと目を離したすきに「バクバクバク!!!」と買い物カゴから引っ張り出して食べていることもあります。

「猫に生のほうれん草を食べさせるのは良くないと聞いたことはあるけど、ほうれん草と見た目が似ている小松菜ってどうなのかしら?」って疑問に思っている飼い主さんもおられることでしょう。そのような飼い主さんのために、この記事では猫に小松菜を食べさせても良いのかどうかまとめてみました。

猫は小松菜を食べてもいいの?

結論から言うと、基本的に猫は小松菜を食べても大丈夫です。特に毒性はないので、目を離したすきに食べてしまっても問題ありません。尿石とよく関連付けられるシュウ酸について心配になる飼い主さんもいると思いますが、小松菜のシュウ酸の含有量はほうれん草と比べて1/15ほどしかありません。ですからねこちゃんが万が一小松菜を生のまま食べてしまったとしても少量であれば心配する必要はないといえるでしょう。

しかし、これはあくまでも『基本的に』というだけであって、問題がないと言えるのは健康なねこちゃんの場合です。個体によってはもちろん極力食べさせない方が良いねこちゃんもいるでしょう。あと茹でた小松菜なら大丈夫でも生はやめたほうが良いというねこちゃんもいます。ですから愛猫の体調や持っている病気を理解した上で、与えるかどうか判断しなければなりません。

小松菜に関する理解を深めるために、ここからはこの野菜の基本情報からお伝えしたいと思います。

小松菜の基本情報

ざるにのった小松菜

kariphoto/shutterstock.com

まずは小松菜100gあたりに含有する栄養素やその特徴を見ていきましょう。

生の小松菜の可食部100gあたりの成分

エネルギー 14kcal、水分 94.1g、たんぱく質 1.5g、脂質 0.2g、炭水化物 2.4g、灰分 1.3g、飽和脂肪酸 0.02g、不飽和脂肪酸 0.08g、コレステロール 0、食物繊維 1.9g、カロテン当量 3100μg、ビタミンE 1.0mg、ビタミンK 210μg、ビタミンB1 0.09mg、ビタミンB2 0.13mg、ナイアシン 1.0mg、ビタミンB6 0.12mg、葉酸110μg、パントテン酸 0.32mg、ビタミンC 39mg、ナトリウム 15mg、カリウム 500mg、カルシウム 170mg、マグネシウム 12mg、リン 45mg、鉄 2.8mg

参照サイト:https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/komatuna3.htm

小松菜の栄養素の含有量はほうれん草のそれには及びません。でもホウレン草よりアクが少ないので料理に使いやすい食材と言えます。またレシピ的にはほうれん草と同じように使うことができます。

では小松菜の栄養素はさらに詳細に見ていきましょう。

βカロテン当量

『βカロテン』はカロテノイドの一種です。強い抗酸化作用を持っているので活性酸素を抑止、免疫機能を活性化させる効果があります。また低下している防御力を増強させるため、がんや心臓病などの予防に効果的と言われています。さらにアンチエイジングの効果にも期待がもて、老化ゆえに体にたまった活性酸素から体を守ります。加えて、運動による酸化ダメージや筋肉の損傷を抑える効果もあるようです。

βカロテンは水や熱にも強いので調理損失はほとんどありませんし、体内にある程度蓄えておくこともできます。脂溶性のビタミンで油で調理することによって吸収率が高くなるという特徴もあります。

ビタミンC

ビタミンCもβカロテン同様、抗酸化成分です。βカロテンとの組み合わせによって様々な点で効果を期待することができます。

よく「猫はビタミンCを体内で生成することができるので食事で摂取する必要がない」と言われますが、病気になった猫やシニア猫には多くのビタミンCが必要とされていますので、状況によっては食事から摂取することが大切です。

ビタミンE

小松菜に含有されるビタミンEの量はそれほど多いわけではありませんが、少量ながらも入っています。ビタミンEは強い抗酸化パワーがあり、食品などの酸化を防ぐ酸化防止剤としてもよく使われます。

「ねこちゃんの体も酸化するの?」と思う人もいるかもしれませんが、実は細胞は酸化します。酸化の原因は活性酸素と呼ばれるものですが、ビタミンEを摂取すると活性酸素とすぐに結びついて細胞を保護してくれます。

ちなみに活性酸素は老化や、がん、生活習慣病などと関わってくるといわれています。ビタミンEを体に取り入れることによってこのような不調が起きるリスクが減ると期待されています。

ビタミンEはまた、βカロテンやビタミンCと共に摂取する事でより抗酸化作用が活発になるので、総合的にバランスよく摂取すると良いでしょう。

カリウム

カリウムは、猫が生きていくうえで欠かせない大切な栄養素ですが、小松菜には100gあたり500mgほどの量が含まれています。

カリウムは細胞内外の水分濃度をコントロールしたり、細胞のバランスを整えたり、体内の余分な塩分を尿と一緒に体外に排出したりします。細胞が正常に機能するために欠かせないミネラルのひとつです。

またカリウムは神経の伝達、筋肉の伸縮などのねこちゃんの情報伝達を促進する効果もあると言われています。

普段の生活で不足することは滅多にありませんが、カリウムの要求量はタンパク質の摂取量といくぶん比例関係にあります。そのため普段ネコちゃんに高タンパク質のキャットフードを与えているのなら、カリウムも十分に与える必要があります。

ちなみにカリウムが不足すると、筋肉が衰えて全身に力が入らなくなってだるさを感じたり、神経系に問題がおき神経過敏になったりするといわれています。

逆になんらかの原因によって血中のカリウムの濃度が上がってしまうと高カリウム血症になり、特に心臓の機能が狂って不整脈が発生する恐れがあります。そうなれば命の危険もあります。

小松菜のようにカリウムを多く含む食品を食べすぎると、そのような高カリウム血症の原因になってしまうかもしれないので、あげ過ぎには要注意です。

腎臓に疾患があったりすでに高カリウム血症にかかっているなど、カリウムの制限が必要な個体の場合は特に要注意です。小松菜を食べても良いかまず獣医師に相談してください。

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