ソーセージやハムを猫に与えても良い?猫の体に与える影響について詳しく解説!

ソーセージやハムを猫に与えても良い?猫の体に与える影響について詳しく解説!

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どの家庭でもテーブルに上る機会が多いであろうソーセージやハムですが、人間が食べるものを猫に与えても問題ないでしょうか?ソーセージやハムにはどんな成分が含まれているのでしょうか。食べさせることで健康に何らかの影響を与えてしまうのでしょうか。この記事ではそうした点を解説していきます!

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猫に人間用のソーセージやハムを食べさせても大丈夫?

ソーセージを食べる猫

Butus/shutterstock.com

どの家庭でもテーブルに上る機会が多いであろうソーセージやハムですが、飼い主が食べていると「私も(僕も)食べたいよ~」とソーセージやハムのにおいに反応して愛猫がすり寄ってくることありませんか?

ソーセージやハムは確かに猫が大好きなお肉を加工して作られたものですし、猫が反応して近づいてくるのも分かる気がします。お肉だから別にあげても問題はないのでしょうか。

人間が食べているものを猫が食べたそうにしていると、その姿はとっても可愛らしいですし、おねだりされたらついあげたくなってしまいます。でもそんな時に、この食材を食べさせても良いのかダメなのか、という判断がつきにくい食材も身近に結構あるかもしれません。

もちろん、猫にぜったいに食べさせてはいけないNG食材というものはあります。猫を飼っている方であれば、そうした食材についての情報はきっとご存知でしょうし、飼い猫に与えることもしないことでしょう。

たとえばそうしたNG食材でよく知られているものとしては、チョコレートやココア、玉ねぎなどが有名です。また、にらやにんにく、らっきょうといった野菜類や、ぶどうやアボカドなどのフルーツ類なども含まれます。

それらは私たち人間には体に良い食材かもしれませんが、猫にとっては中毒症状を引き起こし、命を落とす危険があるほど健康に悪影響を与える食材なので、ほんの少しの量であってもぜったいに与えてはいけません。

では「ぜったいに食べさせてはいけない」食材には含まれてはおらず、なおかつ栄養価が高くてネコが欲しがる食材であったらどうでしょうか。

そういった時は、その食材に含まれている成分を知り、今すぐに中毒症状などの健康被害を与えるわけではないとしても、食べ続けることで愛猫の体調を悪くさせてしまったり寿命を縮めてしまったりする結果にならないかどうかを、まず調べてみることが大切です。

つまり、飼い主が猫に食べさせても良いもの・悪いものに関しての正しい知識を持つことが、愛猫の健康を守ることにつながるということが言えます。

決して「猫が欲しがるから」「あげると喜んで食べるから」なんていう安易な一時の感情で、何でも食べさせることだけはしてはなりません。

では、人間用のソーセージやハムについてはどうでしょうか。どんな成分が含まれているのでしょうか。食べさせることで健康に何らかの影響を与えてしまうのでしょうか。この記事ではそうした点を解説していきます!

市販のソーセージやハムの成分を調べてみました

ソーセージとハム

monticello/shutterstock.com

ソーセージやハムのほとんどは、豚肉などを加工して作られたものです。ソーセージであれば、お肉だけでなく魚で作られたものもありますね。

お肉でできているわけですから、三大栄養素の一つでもあるたんぱく質が含まれているわけだし、むしろ体を作るのに必要な栄養素が摂れて良いのでは?と思われるかもしれません。

…が、ちょっと待ってください☆たしかにたんぱく質が摂れることには間違いはありませんが、ソーセージやハムは加工食品ですから、それ以外にもさまざまな人口調味料や塩分が多く含まれてもいるのです。

塩分や人口調味料がたくさん含まれている人間用のソーセージやハムを、人間よりはるかに体の小さな猫が同じような量を食べるとしたら、健康に与える影響はどうでしょうか。決して体に良いとは言えないと考えることができるはずです。

では、普段私たちが口にしているソーセージやハムには、どんな成分がどれほど含まれているでしょうか。もちろんメーカーや産地などによって違いはありますが、おおよその目安でご覧ください。

◾️ソーセージに含まれる成分量

○たんぱく質―100gあたりおよそ12gほど入っています。

○脂質―100gあたり27gほど含まれています。

○食塩相当量―100gあたり2.1g程度含まれています。

○ナトリウム―100gあたり800mg前後含まれています。

◾️魚肉ソーセージに含まれる成分量

○たんぱく質―100gあたり7gほど入っています。

○脂質―100gあたり6.2gほど含まれています。

○炭水化物―100gあたり10.2g程度含まれています。

○食塩相当量―100gあたり1.4g程度含まれています。

○ナトリウム―100gあたり560mgほど含んでいます。

○カルシウム―100gあたり440mg程度含まれています。

◾️ハムに含まれる成分量

○たんぱく質―100gあたり19gほど入っています。

○脂質―100gあたり4gほど含まれています。

○ナトリウム―1パック(36g)あたり400mg前後程度の量が含まれています。

○食塩相当量―ロースハム2枚で1.0g、生ハム2枚で1.1g、塾生生ハム2枚で2.2gほど、そしてベーコンだと2枚で1.0g程度含まれています。

これ以外にも、糖類や香辛料、リン酸塩(Na)、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤、亜硝酸ナトリウムといった人口調味料が含まれています。

この中でやはり気になるのは、ソーセージやハムには塩分が相当量含まれているということです。

猫が塩分を摂り過ぎてしまうことは、腎臓に大きな負担をかけさせてしまうことにつながります。特に子猫やシニア猫の場合は腎臓の機能が発達していない可能性が考えられるため、塩分量を控えることは健康を守るうえで非常に重要と言えます。

塩分を摂り過ぎることによる腎臓へのさまざまな障害に関してはあとで詳しく取り上げますが、猫が塩分摂取を控えた方が良い理由として「猫は人間と違って汗をかかない」という体の特徴にあります。

人の場合、汗をかくことで塩分であるナトリウムを排出することができるわけですが、猫は体全体から汗をかくことはありません。肉球と鼻だけ汗をかくと言われています。

汗をかかないということは、体内に取り入れた塩分(ナトリウム)を排出できないということです。そうなると、体の中の塩分濃度を下げる必要が生じ、より多くの水分を摂取しようとします。

しかし、より多くの水分を飲んで蓄えようとすることで血圧が上昇してしまいます。それがいわゆる「高血圧症」の原因につながってしまい、腎臓や心臓にも負担を生じさせてしまうことになるのです。

ちなみに、猫の塩分致死量は「体重1キログラムに対して4g以下」と言われています。つまり、平均的な猫の体重はおよそ4キログラム程度ですから、塩分16g以下程度で死に至るほどの危険が猫に及ぶということです。

致死量程度のソーセージやハムを一気に食べさせることはまずないとしても、これ以外にも毎日口にする通常のえさやキャットフードにも塩分は含まれていますから、ソーセージ1~2本、あるいはハム1~2枚程度であっても、かなりの塩分を摂取させてしまうことになるわけです。

魚肉ソーセージなら食べさせても良い?

肉のソーセージがダメでも、魚で作られているソーセージならいいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

では魚肉ソーセージはどうでしょうか。確かに肉ソーセージと比べると、含まれている脂質も塩分量(ナトリウム)も少ないことが分かります。

それでもやはりこの塩分量は人間を基準として作られたものですから、猫にあげるには塩分も脂質も高すぎると言えるでしょう。

一回あげてしまうと、ずっと欲しがるようになってしまいます。食べ続けることで体への影響も懸念されますから、やはり魚肉ソーセージであっても与えない方が良いと言えそうです。

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