
猫は撫でられるのが大好き!撫でるべきベストタイミングと撫で方を解説!
猫をなでるとグルグルのどを鳴らして甘えてくる事があります。飼い主にとっては可愛くて仕方がない瞬間ですが、猫を撫でる時には注意点があります。この記事では、どんな時に猫をなでるのがベストなのか、逆に撫でない方が良い時はいつか、そしてどんな所をなでたら良いかを解説していきたいと思います。

猫は撫でられるのが大好きな動物

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犬や猫は頭をなでたり顔の周りを触ってあげたりすると、本当に幸せそうな顔をしますね。そんな顔を見てこちらも幸せになるのではないでしょうか?
猫は犬ほど触られることが好きではないイメージもありますが、猫だって触ってほしい時がありますし、触られるとうれしいのです。
そこで今回は猫が撫でられることが好きな理由や撫でてほしい時のサインなどについて紹介したいと思います。
猫が撫でられるのが好きな理由
多くの猫は飼い主に撫でてもらうことが大好きです。たまに撫でてもらいたくて、猫自ら寄ってくることもありますね。
では猫が撫でてもらうのが好きな理由は何でしょうか?以下のような点が考えられます。
・幸せホルモンが分泌される ・母親を思い出している ・自分のにおいを付けている ・単純に気持ちがよい
こうした理由があります。ではくわしく見ていきましょう。
・幸せホルモンが分泌される 猫が撫でられるのが好きな一つ目の理由は、撫でることで幸せホルモンが分泌されるので幸せな時間を過ごすことができるからです。
私たちは大好きな猫を撫でるときに「オキシトシン」というホルモンが分泌されているのです。このオキシトシンとは私たちが幸せを感じたときに分泌されるホルモンの一つで、女性の場合は出産時の陣痛を促す作用や母乳を分泌する作用があるといわれています。
オキシトシンは幸せホルモン、愛情ホルモンとも呼ばれており、猫を撫でたときもこのホルモンが分泌されるため、癒し効果を感じるといえます。
またこのオキシトシンは相手との信頼関係を深めることもできます。当然私たちが猫を撫でてオキシトシンが分泌されているのと同様、猫も撫でられることでオキシトシンが分泌されて幸せを感じるようです。
ですから猫は撫でられることで幸せを感じ、飼い主との信頼関係を深めているといえるでしょう。
・母親を思い出している 猫が撫でられることが好きな他の理由には「母親を思い出している」ということがあります。
人間の手のぬくもりと母猫の舌は似ているといわれています。なので人が手を使って撫でているとき、猫は母猫から舌でなめてもらっている子猫時代のことを思い出しているのでしょう。そのため撫でていると、猫はおしりをあげてしっぽを立てることがあります。これは母猫におしりをきれいにしてもらっていた時に気持ちが戻っているようです。
成猫になっても母猫に甘えたい気持ちが残っているのでしょう。ですから撫でられることが好きなようです。
・自分のにおいを付けている 猫は非常に縄張り意識の強い動物です。そこで自分の縄張りににおいを付けることをしますが、飼い主に体を擦り付けたり撫でてもらおうとするのは、自分のにおいを付けるためということも考えられます。
猫は体中ににおいを発する腺がありますが、特に額、頬、あごなどに集中してあるようです。飼い主のところにきて頭を擦り付けたり、顔周りを撫でさせるのは、自分のにおいを付けているのでしょう。こうして自分のにおいを付けることで猫は安心するのです。
・単純に気持ちがよい もう一つの理由は、ただ単に「気持ちがよいから」ということもあります。
猫は自分で体をなめてグルーミングをします。ただし、自分ではなかなか届きにくい部分がありますね。あごやおでこなどは自分の舌がとどかない部分ですので、こういった顔周りを触られるのは単純に気持ちが良いようですよ。
ちょっと爪を立てて掻いてあげるように撫でると気持ちよさが格別です。
猫は撫でてほしい時サインを出す!?

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ここまで猫が撫でられることが好きな理由についてみてきました。
ところが猫は気ままな動物です。撫でられるのが好きだからといって、むやみやたらに撫でていると嫌になって怒ってしまうこともあります。ですから猫が撫でてほしい時に撫でてあげるのがベストです。しかし猫が撫でてほしい時をどのように見極めたらよいのでしょうか?
実は猫は撫でてほしい時に何らかのサインを出してくれます。それを見極めるなら撫でるタイミングがつかめます。では猫は撫でてほしい時にどんなサインを出すのでしょうか?
・甲高い声で鳴く ・邪魔してくる ・鼻であいさつする ・お土産を持ってくる ・すり寄てくる、フミフミする ・舐める、頭突きをする
このようなサインがあります。ではそれぞれ具体的にみていきましょう。
甲高い声で鳴く
猫は撫でてほしい時に「甲高く鳴く」ことがあります。
撫でてほしい時は、つまり甘えたい時、成猫になっても子猫のように甲高く鳴くことがあります。これは飼い主に撫でてほしくて甘えている証拠です。
猫は自分の自分の気持ちを言葉に出して表現はできませんが、声の高さなどを変えることで表現しています。愛猫が甲高い声で鳴きながら近づいてきたら、構ってほしいサインです。優しくなでてあげると喜びますよ。
邪魔してくる
猫によくみられる「あるある」の行動の一つに「邪魔をしてくる」というものがあります。
例えばパソコンに向かって一生懸命に仕事や勉強をしているとき、新聞を読んでいる時など、何かに集中しているときに限って猫がやってくるというものです。キーボードの上に乗ってきたり、新聞を破ろうとしたり何かと邪魔をしてくるのです。
これは独占欲の強い猫のやきもち行為ともいえるでしょう。猫なりの「かまってアピール」なのです。
邪魔だ!と感じるかもしれませんが、猫が構ってほしい、触ってほしい。と寄ってくるわけですから、少し仕事を中断して撫でてあげましょう。きっと満足するはずです。
鼻であいさつする
猫はたまに鼻であいさつをしてくることがあります。
鼻先をちょこんとくっつけてくるのです。これは猫のあいさつの一種で、撫でてほしいというサインの一つでもあります。
お土産を持ってくる
たまに猫は飼い主であるあなたの目の前に猫のお気に入りを持ってくることがありませんか?
自分が仕留めてきたネズミや昆虫など、自慢げにあなたの目の前に置いていくことがないでしょうか?衝撃的な場面ではありますが、もともと狩りを行っていた猫にとってこうした獲物を飼い主の前に置くときは、飼い主さんに「よくやったね」と褒めてもらいたいからなのです。
ですから猫があなたの目の前にお土産を置いて行った時は、やさしく褒めて撫でてあげましょう。びっくりして怒ってしまっては逆効果ですよ。びっくりする気持ちを抑えて優しく撫でてあげましょう。
とはいえあまりにも褒めてしまうと、猫はこのお土産は飼い主にとても喜ばれるものなのだ!と思って、さらにたくさんのお土産を持ってくるようになるかもしれませんね。このような猫の心理を知るとかわいらしい行動ですが、人間目線から考えるとありがた迷惑な行為でもあります。ですから適度に感謝のなでなでをする程度でよいかもしれませんね。
すり寄てくる、フミフミする
猫が自らの体をすり寄せてきたり、自分の足を使ってフミフミしてくることがありませんか?これらは猫からの愛情表現です。
体をすり寄せてくるのは自分のにおいを飼い主さんにつけることで仲間意識を高めているのです。しっぽを絡めてきたら信頼の情の表れです。愛猫からの愛情のサインに撫でることで返事をしてあげましょう。
フミフミするのも愛情表現の一つです。甘えたい時やリラックスしたい時によくフミフミしてきます。このフミフミには子猫が母親のおっぱいを求めるしぐさの名残だといわれています。母猫を思い出して甘えているのでしょう。ですからこんな時は猫を撫でて愛情を注いであげると良いですね。
舐める、頭突きをする
猫が撫でてほしい時の一番のサインは「舐めてくる、頭突きをしてくる」というものです。これは猫の撫でてほしいの直接的なサインといっても過言ではなりません。
猫にとって人間の手は猫の舌と同じ感覚を持っているようです。ということは人間の手をなめるというのは母猫や兄弟猫、仲の良い猫同士でグルーミングを行うことと同じ感覚なのです。猫からしたら「私もグルーミングをするから、あなたも私をグルーミングして」といっているようなものなのでしょう。
また頭突きの意味には直接的に「撫でてほしい」という意味が含まれているようです。
ですから愛猫が舐めてきたり、頭突きをしてきたら猫の撫でてほしい欲求の表れなので、満足するまで撫でてあげましょう。