猫が爪切りが嫌い?猫が爪切りを嫌がる理由とその場合の3つの対処法を紹介

猫が爪切りが嫌い?猫が爪切りを嫌がる理由とその場合の3つの対処法を紹介

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室内で飼っている猫は、定期的に爪を切る必要があります。爪を切ることには様々なメリットがあり、猫にとっても飼い主にとっても大事だからです。しかし爪切りが苦手な猫も少なくありません。この記事では爪切り嫌いの猫にどう対処できるかを解説します。

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はじめに

猫と聞くと、「尖った爪」というイメージを持たれる方も多いことでしょう。猫の爪は高い所に登る際に必要ですし、喧嘩をする際には武器にもなります。

では猫にとって必要な爪は、切る必要があるのでしょうか?この記事では猫に爪切りが必要なのか、また、爪切りを嫌がる場合の対処法などについてご紹介します。

猫に爪切りって必要なの?

飼い主に爪を切られる猫

tandemich/shutterstock.com

猫を飼っている方の中には、「猫が爪研ぎをしているなら爪切りはしなくてもいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。

では、猫に爪切りは必要ではないのでしょうか?結論から述べるなら、室内飼いの猫の場合は、爪切りは必要です。

一方、野生で生きている野良猫の場合は、生きていくために獲物を捕まえたり、外敵から身を守ったり、木に登る、ほかの猫と喧嘩するなどの理由から爪を必要としているので、爪を切る必要はありません。

人間に飼われている猫は、いつもごはんがもらえるので獲物を捕る必要はありませんし、外敵と喧嘩する必要もないので爪を使う機会はほとんどないと言えるでしょう。

むしろ、爪を切らずに伸ばしていると、人間との生活にトラブルが生じることがあります。そのためにも、飼い主さんが愛猫の前足だけでなく、後ろ足も爪切りしてあげることはとても大切です。

猫の爪研ぎと爪切りの違いとは?

猫の爪研ぎと爪切りは、役割が異なっています。

爪研ぎの役割は、古くなった爪を表面からそぎ落すことです。それはお料理をする際に、包丁を使う時に庖丁を研ぐのと同じような働きをイメージすることができるでしょう。

本来野生の猫は狩りをする動物です。狩りをスムーズに行うために、自分の爪を常に鋭利に維持することを目的として爪研ぎしています。 一方、爪切りの役割は、猫の爪のとがった部分だけを切り落とすことです。爪研ぎだけでは、爪の鋭利さを解消することはできません。

飼い猫に爪切りが必要な4つの理由

ソファで爪とぎする猫

Catherine Murray/shutterstock.com

飼い猫に爪切りが必要な理由には、次の4つのものが挙げられます。

1.爪の伸びすぎによる怪我の予防

飼い猫の爪が長く伸びていると、自分の肉球を傷つけてしまうことがあります。肉球はとても柔らかく、一度怪我してしまうと直りも悪いので注意が必要です。

2.飼い主さんの怪我の予防

爪を伸びたままに放置しておくと、飼い主さんやその家族を傷つけてしまうことがあります。なぜなら、それだけ爪が鋭くなっているからです。

特に小さなお子さんのいる家庭では、ちょっとしたことで引っかかれると怪我を招きます。猫に引っかかれた傷口からは、ばい菌が入る可能性もあるので、猫の爪は定期的に切る必要があります。

3.猫同士による怪我の予防

一緒に同居しているペットがいる場合、長い爪で怪我をさせてしまう可能性があります。

4.家具などの傷の予防

爪が伸びていると、カーテンやカーペット、絨毯などに爪が引っかかったり、取れなくて手足を傷めたりする可能性があります。

また、ただ歩いているだけなのに、床や家具などを傷つけてしまうこともあります。さらにソファーや棚などで爪を研ぐこともあるので注意が必要です。

5.巻き爪の予防

猫が爪とぎをし、古くなった爪がきちんと剥がれていれば特に問題はありませんが、いつも爪研ぎをしていても、古い爪が残り続ける可能性があります。

そのような場合、古くなった爪がどんどんと伸び続けてしまい、最終的に巻き爪となってしまう危険性があります。

爪切りをしないで巻き爪になってしまった場合、爪が肉球に当たるので、猫は痛みを感じ、ストレスにつながります。

爪切りは巻き爪の予防にもなる、とても大切なケアのひとつと言えるでしょう。

子猫の爪も切るべき?

子猫の足元に置かれた爪切り

Lavysh Natallia/shutterstock.com

子猫のときから爪切りをすることは必要です。なぜなら、子猫のうちから爪切りに慣らしておけば、成長してからも爪切りをしやすくなるからです。

では、子猫といっても、いつ頃から爪切りを始めればよいのでしょうか?

可能であれば、生後1ヶ月以降を目安に爪を切ってみることができるでしょう。ただし、子猫の爪がまだ短かったり、柔らかいなら、もう少し時間が経つまで待ちましょう。

子猫にも個体差があり、成長具合や爪の伸び具合は異なります。爪が硬くなり、強くなってきたと感じるときが、爪切りを始めるベストな時期と言えるでしょう。

猫が爪切りを嫌がる理由とは?

嫌そうな顔で猫パンチする猫

Jiri Foltyn/shutterstock.com

すでに猫を飼っておられる方の中には、「愛猫が爪切りを嫌がって困る」と悩んでいる方もいることでしょう。

では、なぜ猫は爪きりを嫌がるのでしょうか?その理由を知るなら、嫌がる愛猫に対して優しく接することができるでしょう。

理由1.本能

猫の爪は自由に出し入れができるので、外敵から身を守ることができます。つまり、猫にとって爪は自分の身を守る唯一の武器であるため、爪を切られることを嫌がるのは本能と言えます。

理由2.手足を触られることがキライ

猫が飼い主さんに爪切りされる場合、たいてい手足を触れ、動かないように固定されます。

手足を触れることがキライな子が多いため、触られると暴れてしまうようです。つまり、「手足を触られると爪切りをされる」と嫌なイメージが根付いていることが考えられます。

このような状況を避けるためにも、普段からスキンシップをとるようにしましょう。

理由3.トラウマ

猫が爪切りを嫌がる理由で一番多いのは、トラウマです。猫の爪には神経や血管が通っているため、そこを間違って切られてしまうと、出血したり、痛みを感じることがあります。

そのため、一度神経や血管を切られてしまった経験を持つ猫は、そのトラウマから爪切りを嫌がります。

猫の爪の構造とは?

クローズアップされた猫の爪

Valeriy tsimbalyuk/shutterstock.com

猫をはじめととするネコ科動物は、基本的に爪の出し入れができるようになっています。猫の爪は、外側と内側の二層構造で、内側の「クイック(Quick)」と呼ばれる部分には、神経と血管が通っています。

爪の外側部分は、鉛筆のキャップのように何層にも重なっており、内側から新しい爪が伸びてくると、外側の古い部分が剥がれ落ちる仕組みになっています。

猫の爪の外側は、猫が爪とぎをするだけでも剥がれ落ちていきますが、猫は爪研ぎを前足しかしません。

剝がれ落ちた外側の爪は、通常三日月型をしています。しかし、普段爪とぎをしない後足の爪が落ちると、爪の形がそのまま残っていることもあります。

このように爪の外側は爪研ぎで剝がれ落ちますが、先端は尖っているため爪切りする必要があります。

また、猫の爪は普段は指の中に隠れており、必要な時に腱に引かれて爪が飛び出すような構造になっています。そのため、爪切りをする時には、猫の指の根元を軽く押して爪先を出して爪を切る必要があります。

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