猫もおもちゃを投げると持ってくる?!猫の行動の心理と対応の仕方を解説!【最新版】

猫もおもちゃを投げると持ってくる?!猫の行動の心理と対応の仕方を解説!【最新版】

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時に飼い猫が投げたおもちゃを持ってくることがあるかもしれません。また自らおもちゃをくわえて飼い主の元に来ることもあります。まるで犬のように見える行動ですが、猫が投げたボールやおもちゃを持ってくるのにはどんな理由があるのでしょうか?猫の行動の理由や対応の仕方を取り上げてみることにしましょう。

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猫が投げたおもちゃを持ってくる理由とは?

おもちゃで遊ぶ猫

Africa Studio/shutterstock.com

あなたの飼い猫はおもちゃで遊ぶことが好きですか?時には飼い猫が投げたおもちゃを持ってくることもあるかもしれませんね。また自らおもちゃをくわえて飼い主の元に来ることがあります。 まるで犬のような行動を見て、その姿を「犬」と呼ぶ人や「うちの猫はなんて賢いのだろう」と思う方も少なくないことでしょう。

たしかにおもちゃを投げて犬のようにくわえて持ってきてくれたら飼い主としてはうれしいですし、投げたおもちゃを持ってくるなんてまるで犬のようですね。私たちがイメージする猫の姿からは少し離れているかもしれません。

一般的に猫と言えば「クールで気まま」「自分のペースで自由に行動している」イメージなので、おもちゃを加えて持ってくる姿はあまり想像できないかもしれません。 しかし猫も投げたおもちゃを持ってきたり、自らおもちゃを持って飼い主の元に来たりすることがあるようです。

動画サイトなどではそんな猫の様子を投稿した動画が数多くあります。投げたボールやおもちゃといった、猫のお気に入りのものを猫がしっかりとくわえて持ってくるのです。飼い主に渡した後も「また投げてくれないかな?」と言わんばかりに待っている様子が伝わってきます。

では、猫が投げたボールやおもちゃを持ってくるのにはどんな理由があるのでしょうか?また何も構っていない時でもおもちゃを持ってくる時がありますが、その理由についても見てみましょう。

遊んでほしいから

まず一つ目の理由は「遊んでほしい」ということです。

子猫は母猫と一緒に過ごす中で、遊びを通して狩りを学びます。しかし母猫から離れた猫にとって、人間の飼い主が母猫のような存在となります。ですから猫は飼い主に対して子供のような気持ちを表します。

おもちゃを持ってくることで狩りをしたい、遊びたいという気持ちを表しているのでしょう。母猫と思ってもらっていると思うと、嬉しく感じますね。

飼い主を利用している

もう一つの理由は、飼い主をおもちゃを投げてくれる道具のようにみなして利用しているだけなのかもしれない…ということです。

投げたおもちゃを持ってくるというのは犬によくみられる行動かもしれませんが、そもそもこれは人間が犬に教え込んだトレーニングの成果かもしれません。おもちゃを投げて持ってきたら褒めてあげたり、時にはおやつをあげたりするかもしれません。

しかし猫の場合はそうではありません。人間が教え込んでやっているものではなく、猫が自らおもちゃをくわえて持って来てます。猫にその気がなければ投げても絶対に持ってきませんし、持ってきても猫自身飽きれば興味をなくし、それ以上遊ぶことはありませんよね。

こうしたことを考えると、きっと人間のことをおもちゃを投げてくれる便利な道具だなぁくらいにしか思ってないかもしれない可能性があります。

1番目の理由は母猫に対するように少し甘えているような感情がありますが、2番目の理由はドライな感じですね。少し寂しい気もします。とはいえ、飼い主のことを好きでなければそもそもおもちゃを持ってくるということはありませんので、認められていると考えることができるでしょう。

獲物を分けてあげようとしている

猫は本来狩りをする動物です。今は家庭で飼われる立場になって、狩りをしなくても飼い主からフードをもらうことができていますが、それでも本来持っている狩猟本能はなくなっていません。むしろ狩りをしたい気持ちはそのまま残っています。ですから猫はおもちゃで遊ぶことによって、この本来持っている狩猟本能を満たしているのです。

そして興味深いことに、猫にとって人間と猫の違いはなく、猫から見たら私たち人間は大きな猫にしか思っていないようです。ですからもしかすると私たち人間を見ているとき、「どうして狩りをしないんだろう?狩りの仕方が分からないのだろうか?」と思っているかもしれません。

ということで猫が飼い主のところにおもちゃを持ってくる時は、「大好きな飼い主に獲物を捕らえたので分けてあげよう!食べていいよ。」とか「獲物の取り方も知らないようだから教えてあげている」と思っていることも考えられます。

これはメス猫によくみられる行動のようです。母猫が子猫に狩りの仕方を教えている本能の表れです。おもちゃを持ってくるだけならいいですが、中には昆虫や鳥、ネズミといった小動物を持ってくる猫もいますよね。これも同じ理由が考えられます。人間からしたら迷惑な行為でしかないのですが、猫なりの愛情表現?優しさなのかもしれませんね。

飼い主さんの具合が悪い時には、ベッドにおもちゃやキャットフードを持ってくる猫もいます。これも猫の飼い主に対する愛情表現なのでしょう。心配でたまらないのかもしれませんね。

褒めてほしい

猫が投げたおもちゃを持ってくる別の理由として考えられるのは「褒めてほしい」のかもしれません。犬は飼い主に褒めてもらいたくて、投げたおもちゃを進んで持ってきます。もしかしたら猫も同じ気持ちがあるのかもしれません。

上記でも紹介したように、猫は狩りをするという本能があります。おもちゃを持ってくるというのは獲物を捕らえている(疑似狩猟)行為であり、おもちゃを持ってくることで、獲物を持ってきたから褒めてほしい!と思っているのかもしれません。自慢の気持ちもあるのでしょう。ですからおもちゃを持ってきたときは褒めることで、愛猫の気持ちを満たしてあげましょう。

構ってほしい

他にも「飼い主に構ってほしい」という理由があるかもしれません。

おもちゃを使って一緒に遊びたいという気持ちでおもちゃを持ってくることもありますが、ただ単に構ってほしいために、飼い主の気を引くためにおもちゃを持ってくることもあります。特に飼い主が何かに集中しているときにおもちゃを持ってくる時は、構ってほしいのかもしれませんね。

例えば、新聞を読んでいるときやパソコンで何か作業をしている時などに、おもちゃを持ってくるのは、自分に気を引きたいのでしょう。以前に飼い主の気を引くためにおもちゃを持っていったら構ってくれたという記憶があると、おもちゃを持っていけばまた構ってくれると思って同じことを繰り返している可能性も考えられます。

愛猫がおもちゃを持ってきたにもかかわらずおもちゃで遊びたがらない時は、ただ単に構ってほしい気持ちの表れですので、撫でたり抱っこしてあげましょう。気持ちが満たされるはずです。

安全な場所に隠したい

お気に入りのおもちゃを飼い主の元に持ってくる時は、もしかしたら獲物(おもちゃ)を安全な場所に隠そうとしているのかもしれません。

野生で狩りをして生きていた時の猫は、獲物を見つけたときも一度にすべての獲物を食べきるのではなく、何度かに分けて食べることがあります。しかし後から食べようと思っても他の動物に食べられてしまっては元も子もありません。ですからそうならないために獲物を安全な場所に隠しておくのです。

愛猫が飼い主の元におもちゃを持ってくるのは、この本能が表れていることも考えられます。飼い主の元が一番安全だと思って持ってくるのでしょう。飼い主さんが信頼されている証拠です。

猫がおもちゃを持ってきたらどうしたらよい?

飼い主と遊ぶ猫

Dora Zett/shutterstock.com

ここまで猫がおもちゃを持ってくる理由についてみてきました。では猫がおもちゃを持ってきたら、飼い主さんはどうしたらよいのでしょうか?

遊んであげる

猫がおもちゃを持ってくる理由として「遊んでほしい」「構ってほしい」という気持ちがあります。ですから愛猫のその気持ちを満たしてあげましょう。

もしもそのまま放っておけば愛猫を傷つけてしまうかもしれません。一緒に遊んであげることで愛猫は自分の気持ちを分かってくれたと満足し、信頼関係が強まるかもしれません。ですから愛猫がおもちゃを持ってきたら、満足するまでたっぷり遊んであげましょう。

褒める

愛猫がおもちゃを持ってくる時の気持ちに「褒めてほしい」というものもあります。また飼い主のために獲物(おもちゃ)を捕ってきてあげたという心理もあります。

おもちゃ(獲物)を持ってきたので飼い主に自慢し褒めてほしい!という愛猫の気持ちをくんで、たっぷりと褒めてあげましょう。

叱らない

愛猫がおもちゃを持って来た時は褒めてあげたり、一緒に遊んであげたりすることができるかもしれませんが、たまにゴキブリや昆虫といったものを持ってくることもあります。そんなときはなかなか褒めてあげるということはしにくいかもしれませんね。思わず怒りたくなることもあるでしょう。

でも猫としては、せっかく仕留めた獲物を大好きな飼い主に分けてあげたいという親切心や愛情表現で渡しているのです。ですから猫からしたら、褒められる!喜んでもらえる!と思っているわけです。

それなのに昆虫を持っていったら飼い主に怒られた、というのではあまりにもかわいそうですね。猫自身もがっかりして落ち込んでしまうかもしれません。

ですから愛猫が昆虫を持ってきたとしても、それは猫の親切心からであって決していたずらではないということを分かってあげましょう。怒りたくなる気持ちは抑えて、褒めることが大事です。

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