サファリってどんな猫?性格と特徴から考える飼い方のコツ!

サファリってどんな猫?性格と特徴から考える飼い方のコツ!

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サファリは南米に生息する野生の猫(ジョフロイネコ)とイエネコを交配した、野生見あふれる猫です。 親の2倍くらいの体重(~10キロ)になるにも係わらず、穏やかで人懐こい性格と特徴をもっています。 少しだけ高価ですが、サファリを飼いたい人向けに飼い方やしつけをアドバイスします。

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サファリの特徴

木の上にのるジョフロイ猫

shutterstock.com

※上の画像は「ジョフロイ猫」の画像です。

サファリとは、南アメリカに生息するオセロットに近い小型の野生猫ジョフロイネコと、イエネコを交配し作出された猫です。

同じネコ科ですが野性のジョフロイネコとイエネコは遺伝子の数が異なっていたため、繁殖には多くの困難が伴いましたが近年やっと繁殖に成功した、誕生して間もない猫種なんです。

サファリはヒョウ柄が特徴的なワイルドな姿をしていますが、性格は穏やかでしつけもしやすいと言われています。

しかし飼育するためには特定の条件をいくつかクリアしなくてはなりませんので、誰もが手軽に飼えるというわけではありません。

世界最大の猫の血統登録機関である「TICA」の2013年の調査では、サファリの登録数は100匹を下回るとのことでしたので、まだまだ数の少ない猫種のためまだまだ入手困難ですし、価格も大変高価で「猫界のロールスロイス」と呼ばれることもある超高級キャットです。

しかしサファリの美しい野性的な姿に魅せられた海外のセレブ達から高い人気を得ているそうです。

身体的な特徴

サファリの特徴はなんといっても美しいヒョウ柄でしょう。

ジョフロイネコはもともと普通のイエネコとそんなに変わらない大きさで、体重も2~4キロほどと小さめなサイズなので、F1(第1世代)のサファリ以外は一般の猫と同じくらいの大きさになります。

交配世代がジョフロイネコに近いほうから、F1(第一世代)~F2・F3・F4…と呼び分けています。

F1(第一世代)のサファリのみ大柄な体格になり、なぜそうなるのかはまだ詳しく分かっていませんが、F2以降のサファリたちはF1の大体半分くらいのサイズでジョフロイネコと変わらないくらいのサイズになることが多く、同じ種類の中でも大きさにかなり差が出てきます。

しかし美しいヒョウ柄の被毛と、スマートなサファリがしなやかに動く姿は変わらず、見る人にその野性味を存分に感じさせてくれるでしょう。

寿命や体型

サファリの寿命ですが、現時点で世界に70頭程しか飼われていないとのことで、まだ十分なデータが揃っておらず、はっきり分かっていないのが現状です。

しかし飼育されたジョフロイネコは11年ほど生きたことや、野性のトラやライオンが15~20年くらいの寿命なので、野性の血が入っているサファリも同じくらいの寿命ではないかと思われます。

個体差はあると思いますが、サファリにとって理想的な環境と栄養バランスの良い食事、体格に見合った運動をさせてあげることで、サファリの健康につながっていくでしょう。

サファリのF1(第1世代)がジョフロイネコの2倍ほどのサイズ、体重が10キロ近くになる個体もいるそうですが、それ以降の世代はの2.5~5キロくらいになることが多いそうです。

体型は細身でしなやかな筋肉に覆われています。

ピンとした三角耳に、小さな顔とイエロー系の瞳、長くすっと伸びたしっぽは、ジョフロイネコの特徴を色濃く残していて、イエネコよりも野性の猫科らしい風貌をしています。

F1サファリは大型の猫

ジョフロイネコとイエネコ(ベンガルオシキャットなど)を交配してできた最初の世代の子猫をF1と呼びます。

ジョフロイネコは染色体数が36(18対)、イエネコは染色体数が38(19対)なので、F1のサファリの染色体数は37になります。

染色体数が違う近縁種の交配によって生まれる動物は、一代雑種と呼ばれ、ネコ科ではレオポン(オスのヒョウとメスのライオン)やライガー(オスのライオンとメスのトラ)、タイゴン(オスのトラとメスのライオン)などがいます。

一代雑種のF1の特徴としては、交配元の種より2倍近い大きさになることがあります。

F1サファリも同じく、大きくても4キロ程度のジョフロイネコの2倍以上の10キロに達する、大型になるのが特徴です。

サファリの特徴はF1、F2で異なります

F1サファリは、染色体数が37なので減数分裂ができないため、生殖細胞(精子・卵子)が作れません。

オスが不妊になるので、F1のサファリ同士を交配しても子猫は生まれません。

しかしメスはまれに、イエネコと交配してF2(第2世代)を生むことがあります。

F2は戻し交配になり、遺伝子的には母側(イエネコ)と同じ猫も生まれます。

血統書は家系なので、F2以降は血統書上サファリ、事実上イエネコ(ベンガルなど)の場合があります。

染色体数が、37(サファリのF2)と38(イエネコ)の2種が生まれるという特徴があります。

サファリの歴史は?

1970年初頭から猫白血病の研究のためにワシントン州立大学でサファリを作る試みが始まり、野性のジョフロイネコとイエネコの交配が計画されました。

交配を進めていくにつれて、メスのジョフロイネコとオスのイエネコは不妊であることが分かったため、ジョフロイネコはオスのみが交配に用いられるようになり、エジプシャンマウオシキャット・ベンガルなどのメスと交配が行われました。

しかしスムーズに交配が進んだわけではなく、ジョフロイネコのオスの性格が荒いことと、野性のジョフロイネコとイエネコの妊娠期間が違うこと(ジョフロイネコは75日、イエネコは65日)など、いくつもの問題を解決しなければなりませんでした。

困難を乗り越えてついにサファリが誕生し、1994年にはワシントン州立大学の猫白血病の研究用に6頭のサファリが用いられたそうです。

作出に成功したものサファリの繁殖が難しいことに変わりはなく、2007年のTICAの登録数は70頭、2013年の段階でも総数は世界で100頭に満たない希少な猫です。

サファリは誕生してまだ50年も経っていない歴史の浅い猫種ですし、その生態などはまだわからないことも多いので、今後サファリが確実に頭数を増やし、暮らしやすいように解明されていくといいですね。

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