【猫のオッドアイ】左右で目の色が違う原因と短命になる理由とは
左右の瞳の色が違うオッドアイはとても神秘的です。でも何が原因でオッドアイになるのでしょうか?またオッドアイの猫は短命であると耳にしますがなぜそう言われているのでしょうか?オッドアイの魅力と注意するべき点について考えましょう。
■オッドアイとは?
Moab Republic/shutterstock.com
オッドアイとは左右の瞳の色が違う事です。特に白猫に多くみられ、25%の確率で発症するようです。人間でも白人やハーフに多く見られます。医学的には「虹彩異色症」と呼ばれます。猫種でいうと、ジャパニーズボブテイルなどにオッドアイがみられ、白地の三毛猫に多いようです。
他の猫種でもありますが、ターキッシュバン、ターキッシュアンゴラにもオッドアイが現れやすいです。瞳の色の組み合わせは、片方がブルーで、もう一方がオレンジ、グリーン、茶色、黄色のいずれかが通常です。片方が黄色でもう一方が淡銀灰色または淡青色の組み合わせの場合、日本では、「金目銀目」と呼ばれていて縁起の良いものとして知られています。
■オッドアイであると何か支障はあるの?
オッドアイの猫は3割から4割の確率で、聴覚に障害があるというデーターがでています。ほとんどは、薄いブルー系の色の瞳の側にある耳の聴覚に障害があります。反対側の濃い瞳の方の聴覚は正常のようです。決まって白い被毛の猫のブルー系の片方瞳の側の耳だけに生じることが分かっています。
■オッドアイになる原因
オッドアイで聴覚障害を抱える猫の多くは、白い被毛で、ブルー系の瞳をもっています。実は白い毛をつくり出す遺伝子はW遺伝子とS遺伝子の2種類があります。W遺伝子(白色遺伝子)は、すべての色を覆い隠して白色にしてしまいます。これは優性遺伝子で、猫の毛の色を決めるすべての遺伝子の働きを抑制し他の毛色を隠し消してしまいます。ゆえに、マスキング遺伝子とか遮蔽遺伝子とも呼ばれます。他方S遺伝子(白斑遺伝子)は、黒白または茶白のように部分的に白い斑点をつくります。
白い毛を作り出しているW遺伝子がブルー系の目やそれと同じ側の耳に聴覚障害を引き起こす原因とされています。W遺伝子には毛の色素細胞(メラニン形成細胞)つまりメラノサイトがなく、それが目の細胞に影響を及ぼすとブルー系の色をした瞳になります。目の色素が欠乏することでブルー系統の瞳の色になるわけです。聴覚障害は、内耳の蝸牛の中にあるコルチ器(音を感受する器官)が形成されないと障害の原因になってしまいます。
W遺伝子がどの程度までメラノサイトを欠乏させるかによって白い猫の瞳がブルーになったり、聴覚障害になったりするかに影響を及ぼします。ブルーアイの白猫の聴覚障害を抱える確率は60~80%とかなり高くなる原因はそこにあります。すべてのケースが先天性のものというわけでもなく、5~6歳になってから聴覚障害を抱えるようになった白毛のブルーアイの猫もいます。
■オッドアイはなぜ短命なのか?
Denis508/shutterstock.com
オッドアイの猫は遺伝子が正常でないため、瞳がブルーになったり、片方の聴覚障害を抱える猫が多いので、それだけ健康的にも他の猫と比べると体が弱いと考えられています。
自然界では、耳が聞こえないので外敵に見つかりやすく生存競争で命を落とすことが多いため短命と言われます。しかし、室内飼育の猫の場合はそうしたハンディを心配する必要はないでしょう。同種の猫とオッドアイの猫を比較して何年も差がつくほど寿命が短いということが実証されているわけではありませんが、遺伝子に異常がある事実から、完全な健康体ではないと認識して、丁寧に世話するようにしましょう。
さらに、聴覚障害を抱える猫なら健康体の猫と全く同じように扱わない方が賢明です。
■オッドアイの猫の飼い方の注意点
ブルー系の瞳は色素がないため青い色をしているので、直射日光に弱いことを忘れないようにしましょう。白い被毛の猫も同様です。
聴覚障害を抱える猫はいきなり触られるとびっくりしてしまうことがあります。聴力にハンディがある分、いくらか神経質になる傾向があるので、ゆったり暮らせる環境づくりが大切です。
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3週間前からオッドアイの白猫ちゃんが遊びに来るようになりました。誰かが飼っておられるのかなとずっと様子を伺っていましたが雨の日も玄関先で雨宿りをしているので飼い主さんがいなければ迎え入れようと思います。現在我が家では数十匹猫ちゃんがいますのでお友達が増えていいのかな...と思っています。
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オッドアイの雌の白猫がうちに迷い込んで20年、生きました
一度子どもを産んでいたので、来た時2歳だと思います
多少神経質でしたが、健康で長生きしました
なかなかオッドアイはいないです
可愛いがってあげてください
すごく印象的で美しいなぁといつも感じていました、けれど、その美しい瞳の代わりに、聴覚に障害を持っている場合が多いとの話を伺うと、なんだか複雑な気持ちになります。綺麗とか、素敵とかそんなことをのんきに言ってる場合ではないんだと気づかされました。
今年の4月に保護した猫からオッドアイの子が生まれました、その子以外を全て里親に送りその子をうちで見ることにしましたやはり耳はあまり良くないです、その為視覚や振動でコンタクトを取ってます。これはかなり良いです!そして体調面は確かに風邪などひきやすいので少しでも変だったら病院に連れて行くべきですね。長生きしてほしいです。
先日、オッドアイの白猫を亡くしました。
聴覚障害もなく、15年と平均に近い生涯でしたが、
神経質で、お腹を舐めすぎてハゲてしまったり、同居猫とケンカするといつも負けてしまうような儚さも持ち合わせていました。
ストレスを貯めやすいかもしれませんので、ご家族の方はどうか心のケアや、環境に気遣ってあげてほしいです。
オッドアイになる原因、なんか難しいですね。きちんと理解しようと何回も読みましたけど、難しい感じがとてもあって、なんとなくしかわかりませんでした。完全に理解するには、イラストとかも添えてあるといいかもしれないです。
オッドアイの猫って短命なんですね…以前拾った子がオッドアイの子でした。もともと弱っていたから長生きしなかったのかなぁと思ったけど、オッドアイだとそもそも短命な子が多いんですね。早くに亡くなってかわいそうと思ったけど、もしかしたら天寿を全うしたのかもしれないな。
両目でそれぞれ瞳の色が違うというのは、美しく幻想的な印象を抱くんですが、それゆえに背負っているものが大きいんだと感じました。ただ可愛い可愛い言うんじゃなくて、その背負っているものにも、きちんと目を向けてやるべきだとも感じました。
オッドアイの子、写真でしか見たことないので、一度本物を見てみたいなぁ。やっぱり珍しいのか、なかなか本物は見られないですよね~。ただ神経質な子が多いなら、本物を見ても触れ合うのは難しいかなぁ。遠くからそっと見るのがいいんでしょうね。
オッドアイはただ瞳の色が左右で異なるだけかと考えていたんですけど、そうじゃなくて障害を持っている子もいるんですね。オッドアイの猫を飼う場合、すごく繊細さが求められると思ったので、日頃から色んな気遣いをしてあげなくてはと感じます。
オッドアイは珍しいとか神秘的だとかいう理由で欲しがる人がいますけど、どうしてオッドアイになるのか、オッドアイの猫がどんな病気を持っているのかなどを知らない人が多いですよね。ちゃんとした知識もなしに珍しいからっていう理由で飼いたがるのは間違ってると思います。
オッドアイの猫って短命になりやすいんだ…。でも理由を知って納得。遺伝的に問題があるからオッドアイになるんであって、当然他の部分にも問題を抱えてる可能性は高くなりますよね。可愛いからオッドアイの子がほしいー!なんて安易に言うものではありませんね。
オッドアイの猫が聴覚に障害がある場合が多いっていうのは初めて知りました。綺麗なブルーでかっこいいなと思っていましたが、その裏には、もしかしたら、色々な弱さがあるかもしれないんですね。次にオッドアイの猫を見たら、綺麗な目ーっていう感想だけじゃなく、違う感情も生まれてきそうです。
全然知らない情報ばかりだったで、楽しく読ませていただきました。オッドアイの子が野生で生きて行くのは大変そうですね。そのぶん、人間に飼われている子達が幸せに長生きして欲しいなあと思いました。あまり見ることの少ないオッドアイですが、飼う機会があったら大切にしてあげたいです。
遺伝子ってすごいですね。子供に引き継がれていって、こういった目の色も病気とかも受け継がれていくんですね。人もそうですが、そういった遺伝子情報によって家族が誰なのか知ることもできますし、今ではどんな病気をもっているかも調べれば遺伝子によって知ることもできますからね。沢山の情報が遺伝子の中に入っているんですね。オッドアイきれいですが、短命なのはかわいそうですね。
オッドアイの猫ちゃんは確かに神秘的で、カッコイイですね。でも体が弱かったりするのはあまり知られていません。そういう意味でもちょっとかわいそうだなって思います。見た目だけで判断してしまうのは人間の悪いところですが、オッドアイに対する理解がもっと進むことを願ってやみません。
オッドアイは綺麗だなぁと感じますが、体が弱いと聞くと可哀想です。単に綺麗と思っていた自分が恥ずかしいくらいです。弊害が多く、日常生活を普通に送ることができるのか心配になります。日光にも弱いということですので、家の中でも、日差しの入ってくる窓にはカーテンを付ける等の対策が欠かせませんね。
オッドアイの猫はそれほど珍しくはないですが、聴覚障害や直射日光に弱いこと、遺伝による体調の弱さなど、気にかけてあげることはけっこうあるんですね。確かに急に背後から触ってしまったりすれば驚かせてしまったりするので、そういう機会があれば気を付けたいと思います。
オッドアイだからカッコイイっていうのは見た目重視の人間らしい考え方ですよね。猫にとってオッドアイは遺伝病のようなものなので、できればオッドアイじゃない瞳で生まれてくる方がいいのは当然でしょう。だからこそ、オッドアイだからという理由で粗末な扱いをするのは厳禁だと思います。
オッドアイは見た目にも神秘的ですが、それが障害からくるもので耳が悪かったり短命だったりするのはちょっとショックですね。オッドアイでも、そうでなくても猫に違いはないので、飼うとなれば分け隔てなくなのは当然です。猫はもともと目が良くない動物なのは知ってましたが、オッドアイになるとなおさらなんですね。ひとつ勉強になりました。