【獣医師監修】犬の夏バテについて。夏バテの症状や対策、食事について詳しく解説!【2023年版】

【獣医師監修】犬の夏バテについて。夏バテの症状や対策、食事について詳しく解説!【2023年版】

update

この記事の監修者(185件監修)

頼定 大和

獣医師

頼定 大和

日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/

だんだんと暖かくなり、これからの季節気をつけたくなるのが夏バテ。もちろん犬にも夏バテはあります!夏バテの症状や対策についてご説明いたします!長毛の犬種以外も夏バテの可能性が?夏バテ防止の食事も併せてご紹介いたします!

update

犬の夏バテの症状とは?

犬の夏バテ 予防

pixabay.com

犬の夏バテの症状として、代表的なもので食欲の減退と嘔吐が見られます。

普段美味しそうに食べている食事を残したり、目に見えてぐったりと元気がなさそうにしていることもあるでしょう。

また、犬の名前を呼んでも反応が鈍い等も、夏バテの症状のひとつです。

人間は汗を出して熱を外に逃がそうとしますが、犬は鼻と肉球からしか汗が出ませんので、熱が体内にこもり夏バテの症状を起こしてしまいます。 食事も食べずに室内で夏バテの症状が起きている場合には、湿度の上昇も考えられますので、水分をしっかりと取らせるようにしましょう。

犬が舌を出してハーハーしだしたら、夏バテのサインです。 さらに、症状として軟便も見受けられます。

夏バテしないために、ちゃんとした対策を取る事が重要です。

夏バテに気を付けたい犬種

いわゆる寒い国出身の犬種は、特に夏バテに気を付ける必要があります。

症状が出やすい犬種として、サモエド等が代表的な犬種です。毛の密度が高い犬は特に夏バテに気を付けるようにしましょう。 また、短毛種でも、日光を直に浴びてしまうため、日中の散歩は避けたほうが良さそうです。

しかし、夏バテの対策がありますので、ご説明いたします。

夏バテ対策をするには?

夏バテの対策をするには、しっかり食事を食べ、水分を取ることが必要です。 普段の飲み水もそうですが、食事とは別に氷を与えたり、飲み水に氷を入れることにより、体内の温度を下げれば夏バテ対策に繋がります。

食事を食べない場合は、普段の食事に水を混ぜ、食事のニオイのする水にしてあげるといくらか飲んでくれる可能性があります。 また、散歩による夏バテも避けたいところです。 早朝や夜等、気温が低いときに散歩をし、散歩による夏バテをしないように対策しましょう。

庭がある家庭等では、犬に水浴びをさせることも体温を下げることが出来るため良さそうです。しかし、ぐったりと具合悪そうにしていたら水浴びは避けましょう。

犬の夏バテ対策、1日の目安の水分量は?

犬の夏バテ対策の水分量としては、個体差にもよりますが、1日に食事で摂取しているカロリーと同じ量の水分を飲ませれば良いでしょう。100Kcal=100mlが目安です。

夏バテの症状が出る前にしっかりと水分を取り、症状が現れないようにすることが大事です。 また、毎日の食事や水分補給の健康管理が重要です。

犬の車内放置は絶対ダメ

近年問題になっている子どもの車内放置。もちろん犬でも絶対にやってはいけません。 「少しだけなら…」と思っている人もいるかもしれませんが、夏場は数分でも夏バテ以上に深刻な症状が現れ、すぐに死に至る場合もあります。 絶対にやめましょう。

まとめ

いかがでしたか?

夏場はとくに愛犬のお水の量を気にしてみてください。

普段より元気がない、体調が悪そうな場合は自己判断せずすぐかかりつけの動物病院に行きましょう。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (10件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板

10 名無しさん
通報

地面との距離が近くなればなるほど、暑く感じやすくなるってテレビで言ってたのを聞いてからは、外出の時間帯を考えるようになりました。自分はさほど暑くはないとしても、犬は地面にすごく近いので暑いだろうなと思って、日が暮れてから外出する習慣をつけました。

9 名無しさん
通報

お散歩は太陽がかんかん照りじゃない時間帯を見計らって連れて行くように心がけてます。太陽の光が強いとその分、日差しとかで体感温度が上昇するので、それを少しでも防止するために、太陽が弱い時間帯を狙うようにしてます。

8 名無しさん
通報

ワンちゃんを車内に放置なんてまずありえないですよね。人間でもそれで小さい子が亡くなったりとニュースを聞いたことがあります。最低です。それは人間でもワンちゃんでも同じです。自分が同じことされたらどうするの?って立場を考えればすぐにわかることですよね。

7 名無しさん
通報

犬の車内放置なんて絶対にありえない!やってはいけないことだと思います。子どもの車内放置が危険だと叫ばれていますけど、犬も同じで死に至ることがあるので、放置せず一緒に乗り降りして、できないならお家にお留守番の方がいいと思うな。

6 名無しさん
通報

最近の暑さだと人も犬も夏バテしやすいですよね。気温も高いけど湿度も高いから、どうしてもグテーとなりやすいです。犬は人のように、自分で暑さ対策ができないから、飼い主が率先して対策をしてあげることが求められます!

5 名無しさん
通報

あと少しで暑い夏がやってきますね。今年も夏バテにならないよう、対策に念を入れなくては!と感じているところです。人間も熱中症になる、お散歩面で言うと犬はアスファルトからの距離が人間よりも短いから、照り返しで熱を受けやすい、熱中症になりやすい。だからこそ、自分以上に夏バテ対策をしようと思ってます。

4 名無しさん
通報

雪国育ちの犬種は特に毛の量が多く、夏場に熱を逃がしづらいので涼しい場所で飼育するか、ひんやりマットや日よけ対策を講じるなどして、犬が夏バテしないようにしたいですよね。また、水分もしっかり取ることが重要だと思います。

3 名無しさん
通報

これだけ暑いんだから犬だって夏バテするよね。

2018年の夏は特に暑さが厳しかったので、獣医さんのところに犬や猫、ウサギがたくさん運びこまれてきたそうです。そのほとんどが熱中症。その中に、うさぎを密閉性の高いペットキャリーで連れてきた人がいたらしいんだけど、キャリーの中は高温多湿状態でもちろんウサギは中で亡くなっていたとか。

悪気はなかったのかもしれないけど、本当に大切にしているのならもっと考えるべきだよなと思いました。

2 名無しさん
通報

犬も夏バテするのかー そうだよね。犬の毛は冬はいいけど、夏もダウン着てるようなもんだしね。夏場わんちゃんを外でみかけると、確かにはぁはぁしてる子が多い。水をあげたり、涼しい場所を用意してあげる必要がありますな。気をつけよう。

1 名無しさん
通報

犬を放置する人、いるんですよね…赤ちゃんだってダメなんだから犬だってダメですよ。自分が一度閉じ込められてみれば、どれくらい大変かわかるのにね。