
サイベリアンの基礎知識!オススメキャットフード紹介

mofmo編集部です。
モフモフでフワフワの柔らかい毛に覆われた猫がお好きな方は多いのではないでしょうか?毛が長く多いと、ぬいぐるみみたいで本当に可愛いですよね。ロシア原産の猫で、プーチン大統領から秋田県知事に送られたことで、脚光を浴びたことがありますが、どんな猫種なのかこれからじっくりと見ていきたいと思います。

美しい被毛が自慢の猫種はたくさんいますが、中でも、特にフワッフワでボリューミーな被毛を持つ「サイベリアン」をご存知ですか?
サイベリアンのルーツ

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「サイベリアン」は、シベリアの猫を意味する「シビールスカヤ・コーシュカ」、また、シベリアの森に住む猫という意味の「サイベリアンフォレストキャット」とも呼ばれています。
このネーミングからもお分かりになると思いますが、現ロシアのシベリア地方の森で、自然発生した猫種で、ロシア北東部の土着猫の一つにも数えられています。
最近の遺伝子解析により、ウラル山脈を挟んで生息していた、ペルシャやアンゴラを源流に持つのではないかという説もありますが、自然繁殖した猫種なので、起源については定かではありません。
ただ、紀元前1,000年頃にはすでに存在していた、古い歴史を持つ猫と言われています。極寒の厳しい気候であるシベリアで、何世紀も命を繋いできた野生猫ですから、”生き抜く術を身につけた猫”と言い表されることも多いたくましい猫です。
そんなシベリアの森で生息していた「サイベリアン」が、人間のペットとして飼育されるようになったのはずっと後の事です。
1980年代に入って、原産国のロシアで血糖管理が始まり、本格的に品種改良も行われるようになりました。その結果、ロシア国内に人気猫として広まって行きました。
ロシアの初代大統領のゴルバチョフ氏、かつての大統領のメドヴェージェフ氏も、サイベリアンを飼育していましたよね。
ただ、当時は冷戦状態で、ロシアと欧米諸国との関係が良好でなかったという政治的影響で、世界へ広がっていくことはまだありませんでした。
実際、1980年代にイギリスのキャットショーに出場し、猫愛好家達の人気を集めましたが、当時のロシアは、他国との交易が制限されていたために、欲しくても手に入れることができなかったのです。
その後も厳しい環境は続きましたが、政治的にも雪解けが始まったことや、エリザベス・テレルというブリーダーが尽力したこともあり、1990年になって、やっとアメリカに持ち込まれました。
1996年に、TICA(The International Cat Association)でも正式に猫種として登録され、各国に輸出されるようになりました。今ではロシアを代表する猫として、国際交流のシンボルとして扱われています。
サイベリアンの身体的特徴

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シベリアで自然発生し、極寒の厳しい環境でもたくましく生活していたので、寒さに絶えることのできる作りになっています。現代も自然界で生息しているヤマネコに似ている点もたくさんありますのでとても興味深いです。
毛布のような被毛、大柄で力強い体など、美しさとたくましさを兼ね備えた特徴が魅力的ですので、早速見ていきましょう。
サイズ
サイベリアンの平均体重は、
・オスの場合:6.0〜10.0kg ・メスの場合:4.5〜9.0kg
大きい個体だと12kgほどにもなる場合もあるそうで、かなりの大型猫であることがわかっていただけると思います。
なんと、イエネコの中では最大級の大きさになるそうです。他の大型ネコといえば、
・ノルウェージャンフォレスト ・メインクーン ・ラグドール
などがいますね。
通常猫は、最初の1年間で成長を遂げ生猫とみなされますが、サイベリアンや上記の3種類のような大型猫は、2〜3年かけてゆっくりと成長していきます。
もちろん急激な体の成長は最初の1年目が顕著で、体重も1年ほどで、ほぼほぼ安定してくると言われますが、あどけなさが残る子猫の風貌が2〜3年、長い場合は5年ほど続き、生猫と言えるまで数年はかかります。
体格
サイベリアンのボディタイプは、ロング&サブスタンシャルタイプで、胴が長く、四肢は他の猫に比べて短いです。もともと長い胴体に、尻尾も長いので、伸びをしていたり、寝ている姿を見ると、本当に長いと感じます。
また、ボディは長いだけでなく、丸っこさもあります。樽型と表現されることもある体型で、全ての線が柔らかく、量が多いゴージャスな被毛が体を覆っているので、座っている後ろ姿はまさに樽のようですし、立っている姿はトラのように見えることもあります。
体のサイズが大きいことにプラスして、非常に筋肉質でガッチリとしており、腹部なども重量感があります。厳しい環境で、獲物を捕まえて生き延びていける、丈夫でたくましい体型をしています。
背中がアーチを描いており、後脚が前脚より少し長く、高いところに登ったり、ジャンプするのにも適した作りで、運動神経も抜群です。
サイベリアンの筋肉質で骨太のがっしりした体型を見ていると、猫は、トラやライオンのような大型の肉食動物とも同じ科に属することを思い出させてくれます。
フェイス
顔の形も、全体的に丸みを帯びていて、丸い輪郭に丸みを帯びた耳をしていて、やはりヤマネコのような野性味溢れる雰囲気が漂っています。
鼻筋は高くなく、額から鼻にかけて和すかに傾斜している程度で、横から見てもあまり凹凸がありません。
目は、ややつり上がったアーモンド型の形をしていて、サイズも大きい方です。瞳の色は、様々な色が認められています。
被毛
サイベリアンは、体はもちろんのこと、耳の先から尻尾の先までふわふわです。その秘密は、被毛が「トリプルコート」なことです。
一種類の毛だけが生えている「シングルコート」、2種類の質の違う毛が生えている「ダブルコート」はよく聞きますが、3種類のタイプの被毛で覆われている「トリプルコート」は滅多にいません。
トリプルコートとは、
・細く柔らかいアンダーコート ・長いオーバーコート ・太くて硬く、水を弾くように油でコーティングされているガードコート
の、3種類の違うタイプの毛で被毛が形成されていることを言います。
さすが、極寒のシベリアで自然発祥し、発達してきただけあり、厳しい寒さに耐えられるような分厚い毛で覆われているのです。全身トリプルコートで覆われてはいるのですが、特に胸毛が豊かでモコモコしています。
色は、原産国のロシアでは、茶色や黒褐色の毛色しか承認されていませんが、アメリカなどでは様々な色と、タビーパターンが認められています。
お手入れは、正直、とても手がかかります。少しブラッシングをサボっただけで、あっという間に体のいたるところにフェルト状の毛の塊ができてきますし、家の至る所にも抜け毛が舞う事態になってしまいます。
大型でブラッシングする面積も広いですが、毛玉ができる面積も広いので、ブラッシングをサボると、ゴージャスな被毛が一転、ボロボロのみすぼらしい猫ちゃんに見えてしまいますので、一日二回はせっせとブラッシングしてあげましょう。
トリプルコートで長毛という、ボリューム満点のサイベリアンの被毛はとっても珍しく、サイベリアンの最大の特徴ですので、ぜひ美しい状態で保ってあげたいですね。
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